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電気工事会社の事業成長について

はじめに

こんにちは!
イッチーです
今回は私がこれまで多くの工事会社様と関わってきた経験をもとにどんな企業様が何を悩んでいるのか?
また、事業の成長要因についてこれまでの経験をもとにどのような成長要因があるのかを解説していきたいと思います。
ぜひご自身の現状と照らし合わせてみて何かのヒントになればと思っております!

事業成長の要因などの見解は完全なる個人的な見解となりますのでその辺はご容赦ください

はじめに、、関東にどのくらい電気工事会社っているかわかりますか?

電気工事会社の市場規模について以前調査したことがありました
詳細データはお見せできませんが、以下のような推測ができました

建設業許可(電気)所持数 :26,953社(関東)
そのうち完工金額3,000万未満:20,215社
そのうち完工金額3000万以上:6,738社

建設業許可取得で上記数字ですので、建設業未取得の会社を含めるともっとすごい数になりますね!

あなたの会社(あなたが所属する会社)はどのステージ??

上の表をご覧ください。電気工事会社といっても、様々な会社が存在しています。工事請負がメインの会社を想定して、自分の勝手な切り口でステージを分けてみました。(ステージ1がどうとかそういうことでは決してなくて、一般的にこのような分類ができるかなということです)

<カテゴリー分け条件>
案件(案件金額×案件数):普段請負う案件の内容について*案件金額→小=1件あたり200万未満 大=1件あたり200万以上*案件数→小口案件(10万以下案件)を除いた平均対応案件数  少=年間対応案件数10件未満 多=年間対応案件数が10件以上
在籍施工職人数(職人数):会社の社員で現場での施工が業務の主とする社員数
在籍代理人数(現場代理人数):会社の社員で施工管理が業務の主とする社員数
協力会社(下請け):関係の深い協力会社が何社いるかの目安
工事請負階層:普段工事を請け負う際に何次請けが多いのか?
売上:その会社の1年間の売り上げ金額

ステージイメージ

ステージ1
特徴としては個人事業主が多く、社長自らが現場に出て、施工をバリバリ対応している

ステージ2
店舗工事や小規模工事を中心に施工対応していてかつ社長が現場の管理もしているの社長は日々忙しく活動

ステージ3
大手サブコンなどの現場で下請管理を中心に活動している
1つの現場に長期間いるケースが多く、会社にいることが少ない

ステージ4
基本的には大きい案件を対応しながら小規模案件も対応
自社で工事請負する機会が増えてきて、現場の管理、社員の行動管理、経理管理など社長が抱える業務負荷がピークの状態が多い

ステージ5
大きい工事を中心に請負ながら入札案件や地場コンの仕事を請ける
創業から比較的年数を経ているケースが多く、安定して工事を受注できる状態
工事部長など2番手が活躍し出している

ステージ6
大手サブコンなど
支店などを多く持ち、エンドユーザーとの取引や大手ゼネコンからの工事請負が大半を占めるようになる

皆さんはどのステージでしたか?

私が以前代表をした経験のある電気工事会社はステージ5に該当してました。
大手サブコンの下請けが多かったのですが、自社職人の現場への差配調整や社員の教育が課題で、新しく差配できるシステムを導入したり、自社施工マニュアルの制作などで品質向上に取り組んでいました。
私の場合は新入社員の獲得がすごくうまく行きました。(2年間で4人)
卒業生がいる工業高校へ訪問し、進路指導の先生へ資料を用いて自社の強みや入社後のイメージをしっかり伝えることで、先生が進路を迷っている生徒さんへ自社を紹介してくれる流れを作れたことがうまく行った要因だと考えています。


成長する社長の共通点ポイント5つ

これまで数十社以上の社長さんと関わってきた経験で感じたことや、色々みてきた中で成長している共通点を5つまとめてみました
1、仕事への責任感が異常に強い
自分の請け負う仕事がうまく行く方法を徹底的に考えて行動しています

2、恩を必ず恩で返す
自分が何かしてもらうことだけで終わることは絶対にないです
別の形でもお返しできるように行動しています

3、LINEのレスポンスが以上に早い
連絡がすぐに返ってくる!
作業している時はしょうがないと思いますが、基本的にはすぐに返ってきます。スピード感が大事ということですね

4、お金の計算がしっかりしている、自分が投資して成長するところをどこか理解し、判断軸をしっかり持っている
誰にでも苦手なことはあります。それは苦手なこととして理解し外注することで成長スピードを上げています
ただ節約だけしている社長を見たことがないです

5、現場で辻褄が合わないことがあれば、「しょうがない」で片付けないで現場に支障がないように上位元請けへ駆け寄って意見を伝えたり、交渉をする
現場ってうまくいかないことが普通で何かとトラブルはつきものです。
事前に段取りしたりしていることを理由なく変更したりしたときに現場の状況を踏まえつつも意見をしっかり伝えるという行動をしています

私もまだまだなことが多く日々勉強させていただいていますが、
私は4と5がすごい苦手です。。

皆さんはどう思われますか?
他にこんなことあると思うとかあれば、LINEで友達登録してもらって意見をお聞かせください!

企業成長要因についての考察

今度は成長する企業が成長していく段階で直面する課題や会社として求められる必須項目をまとめていきます

成長要因A:「信頼獲得」
取り組む課題:頼まれた仕事を確実に(期待値以上に)対応する
必須項目:見積力、技術力、現場対応力
該当が多い会社ステージ:1

まずは仕事を再度発注してもらい続けるためには信頼獲得が重要です。
工事の施工が得意な方は施工の品質を追求したり、現場での立ち回りなど対応力を極めたりするケースが多いです。
見積もりをしっかり出せることも重要です。
見積もりは工事の内容を言語化してお客様に伝えるメッセージですので、
見積もりがしっかりできる会社の信頼度はすごく高くなります。

↓見積もりについてはこちらで詳しく説明しています↓

<具体的アクションプラン>
・自社(自分)が請負ってきた案件の良かった点、反省点などを振り返る
・反省点については必ず改善するようにする
・見積もり作成についての理解を深める

成功要因B:「売上向上」
取り組む課題:現場を効率よく対応する。失敗しない請負(気配り管理)
必須項目:現場管理力、コミュニケーション能力
該当が多い会社ステージ:1、2、3

言わずもがな売上向上はどのタイミングでも重要ですが、会社の体制が整っていない中で会社を成長させるためには現場を効率よく対応すること、現場を多く対応していくためにコミュニケーションを多く取り、協力会社との信頼も厚くしていくことが重要です。自社社員採用もうまくできないことが多いタイミングですので、工事をたくさん請けたいけど人がなかなか見つからないと悩むことが多いです

現場管理についてのnote記事もこれから作る予定ですのでぜひ楽しみにしててください!

<具体的アクションプラン>
・自社が得意な分野や伸ばしていきたい分野で新しい顧客を探す(新規営業)
・協力会社の管理シート作成(得意・不得意など)と定期的なコミュニケーションを図る
・ホームページに自社の強みをしっかり打ち出せるように記載する

成長要因C:「規模大&外注で案件量増」
取り組む課題:自社現場代理人レベル、現場代理人の数
必須項目:社員教育、社内知見の言語化
該当が多い会社ステージ:3、4

元請工事ができるようになると1件あたりの工事金額が大きくなってきます。
現場が大きくなると自社社員だけの施工では間に合わなくなり、協力会社へ施工を任せて、管理を中心に注力していくことが増えます。
施工社員より現場代理人が対応できる案件売上規模は大きくなります。
つまり会社の売上規模は代理人の人数に比例していくことになります。
そうなると代理人になるべく社員を教育していくことがこのタイミングでは課題になってきますので社員の中でも経験豊富な方の知見を言語化し、社内で共有することができれば社員教育のスピードもかなり上げることが可能です

社内言語化については、
客観的に今の仕事をみてもらって言語化していくのがベストです。

<具体的アクションプラン>
・営業力の強化(新規・深耕)
・社内施工(管理)マニュアルの作成(簡易的なもので良い)
・社内で人事評価をしっかりしていく(何ができればステップアップできるなど基準がないと社員が離れていく恐れもあります)
・中途採用強化も視野に入れていく

成長要因D:「品質管理の徹底・当社=これがわかる」
取り組む課題:社内組織化・効率化 自社独自の強みがある
必須項目:組織力・マーケティング力、営業力
該当が多い会社ステージ:4、5、6

案件規模が大きくなり、受注案件が安定してくると会社として品質の向上や品質管理の徹底がテーマとなってきます。
この会社へ依頼すればどんな案件でもしっかり対応してくれる。
と思ってもらえるように会社を組織化していきます。
大きい案件数は数に限りがあるので、自社の強みを明確にし、営業を強化していくことが重要になります。

<具体的アクションプラン>
・自主検査表、安全パトロールの徹底(品質チェック)
・自社の強みを言語化し、名刺、HP、会社紹介などに表現していく
・営業担当を社長以外に専属で採用する

成長要因E:「これまでの経験をもとに事業の幅を広げる」
取り組む課題:認知獲得・新規事業の成功
必須項目:経営・事業に対する深い知見
該当が多い会社ステージ:5、6

会社が10億以上の規模になってくると通常の案件請負だけでなく、自社が持っている資産を活かして新たな事業に挑戦していくケースが多いです。
例)見積もりソフトを作る事業を立ち上げる
例)工事会社マッチングプラットフォームを作る
事業提携など協業するケースも多くなるので経営に関しての知見は必須となります。

<具体的アクションプラン>
・本格的事業設計(客観的視点を持ったメンバーの参加)
・会社のゴール設計をする

いかがでしょうか?
会社によって課題も異なりますが、成長とともに会社が向き合う課題も少しずつ変わってきていることがわかると思います。
自社が抱える課題としっかり向き合い、取り組む課題を絞り込むことも重要です

イッチーさん、
そんな課題に取り組むのはわかっているけど、

俺はね、
現場の対応があるからめっちゃ忙しいんだよ!
一緒に事業について相談できたりする人がいないんだよ!
感覚的にわかってるんだけど、社員に言葉や資料で考えてることを伝えれないんだよ!

ってよくよく言われてきました。

そこで!
自分が多くの忙しい社長様に向けて伴奏者になろうと思ってサービスを始めました。とにかく身近な悩んでいる社長様の力になりたいが原点です。

詳細はこちらのnoteに記載してますので興味あればご覧ください

ご質問などあればこちらのLINEからお気軽にご相談ください


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