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「コストを減らし効果を上げる」ニューノーマル時代の研修の在り方

ついこの間まで、研修を実施するには移動のための金銭的コスト、時間的コストがつきものでした。それが、オンラインでも研修ができることがわかったことで1分後に研修に参加できる環境が整いました。

これは、 日常の業務と研修空間の行き来が極めて低コストになってきたと言うことを意味しています。

 これまでであれば〇月〇日は研修の日とされ、その日に向けて、研修の前後に前後1時間程度の移動時間を見込む必要がありました。 それが今ではボタン一つ押せば参加が出来ようになっています。

つまり、直前まで仕事をする→研修に参加する⇒直後に仕事に戻る。

と言ったように、研修と業務の行き来をスムーズに行えるようになっています。


【管理職研修の場合】

例えば、管理職の場合を考えてみましょう。

これまでは、忙しい管理職を研修に参加させる、そのために拘束するとなると、かなりの負担がありました。

ですが、研修をオンラインで実施し、研修の内容を短縮してコマ切れにし、セッションとセッションの間に時間を作るなど、場のデザインを工夫すれば、

朝メンバーに指示を出してから研修に行く

⇒午前のセッションとして短時間の研修を受ける。

⇒午後のセッションが始まるまでにもう一度メンバーに指示を出す。

⇒ 午後の研修が終了したら、再び業務に戻る。

というように、管理職にそこまで大きな負担をかけることになく研修を実施することが可能になっています。

 研修によって日常の業務が止められることがないため、成果を高めるための学習をしながら、成果を上げていく、ということが簡単になってきていると言えるでしょう。

 オンライン研修を使いこなせるかどうかで中長期的にみれば組織の成果が大きく変わってくるはずです。つまり、今後は研修を運営する側の研修実施リテラシーが今まで以上に大きくものをいう時代になってくると考えます。


【講師の場合】

また、この細切れの参加は管理職だけでなく講師についても言えます。

これまでの研修では講師は大体一人か二人で実施するのが当たり前でした。

当然、担当する講師にも移動時間もかかるので、そんなにたくさんの講師をアサインすることは難しいものでした。ただ、 オンラインになるとそれが一変します。

 極端な話、講師も自分の担当の所だけログインすればいいので、複数の講師に参加を打診して置き、担当の時間だけを参加してもらい、講義をしてもらえればそれで充分という参加の形ができるようになりました。

これにより、これまでの講師1名体制と比較すると、得られる情報が何倍にもなる可能性があります。

 講師を担当する人間は社内の人間でもいいですが社内の人間もいいでしょう 。

研修で、一般論として知識を習った後に、では具体的にはどういうことなのか社内の先輩の人に聞いてみましょう、と言った設計もすることができるようになります。

場合によっては、社内の人間に 一度研修で話をしてもらったら、その内容を動画を録画しておけば、後から学ぶ人はその動画を見るだけで 十分学習するところも出てきます。

 こうすることで講師としての稼働のコストも大幅に減らすことができるようになります。あとはひたすらそれをストックしていけばいいでしょう。


このように、オンライン研修を研修の選択肢と言えることで、できることが格段に増えてきます。

最初はオンラインで研修を実施するとなると難しさを感じるかもしれませんが、最初はオンラインでの研修を外注し、やり方を覚えていきさえすれば、後は社内で短時間で実施することができるようになります。

この技術は、今後、広がっていくことはあれど減っていくことはない知見だと思います。

どうせやることになるならば、できるだけ早めからオンラインでの研修に慣れ親しんでおくのが良いのではないでしょうか。


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