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国語の教科書熱、再燃。

小中学校で大好きだった授業、それは国語。
年度はじめに国語の教科書が配られると、嬉々としてまずペラペラとめくる。
うわーこの話、面白そう。早く読みたい。気になる〜
ダメダメ、先に読んでしまうと授業が面白くなくなってしまう。やっとの思いで読むのを我慢する。それを毎年繰り返していた。
 

1.ふたりはともだち アーノルド🟰ノーベル作


一番初めに感動した作品は、小2の教科書に載っていたがまくんとかえるくんシリーズ。
かえるくんがひたすら手紙を待つあの優しい友情物語。いい!こんな友達欲しい!絵も素敵で、何度も読み返した。社会人になってから、がまくんとかえるくんシリーズの絵本4冊は大人買いした。

2.白いぼうし あまんきみこ作

小3か4の時だったか。
冒頭の「これは、レモンのにおいですか?」中略「いいえ、夏みかんですよ」
いい!爽やか!もう文章から初夏の匂いがプンプンする。物語も幻想的で大好き!わたしの時代は確かいわさきちひろさんの挿絵だったと思う。これがまた物語の雰囲気に合っていて、最高だった。
社会人になってからいわさきちひろさんの絵本を買い集めた。

3.野ばら 小川未明作

うろ覚えだが小4の時だったと思う。
老兵士と若い兵士の悲しいお話だけど、読後感が良くてとても印象に残った。小川未明の他の作品も気になり、それを読んだ後小川未明の作品集を文庫で母に買ってもらった。

4.三人の旅人たち ジョーン・エイキン作

小4ぐらいの教科書に載っていた。
3人の駅員がそれぞれの方向に旅に出て戻ってくる話。本当に大切なものは近くにあるんだよ。というような話だった。挿絵も影絵のようで素敵だったように思う。

5.あの坂をのぼれば 杉みき子作

またまたうろ覚えだが、小6?5?ぐらいに載っていた。
特に事件や出来事が起こるわけではなく、ひたすら坂を登って海を目指す話。だけど、心理描写が素晴らしく、主人公の気持ちにすごく共感した記憶がある。この話に出てくる文章で"あの坂の上の空の色は、確かに海へと続くあさぎ色だ。"の"あさぎ色"がどんな色なのか、気になって気になって。授業でも説明してくれなかったから色々想像した。当時はインターネットもなかったから、大人になって調べた色は想像した色とはだいぶ違うものだった。

6.やまなし 宮沢賢治作


小6?に載っていたこの作品には衝撃を受けた。周りのみんなもざわざわしていた。意味がわからない。授業を聞いてもさっぱり意味がわからない。教訓とかそんなのもなく。ただ情景だけがはっきり浮かんでくる。想像力を掻き立てる作品。書いてある言葉は低学年でも読めそうだけど、内容は奥深いものを感じた。手強いと思った記憶がある。

7.「朝のリレー」 「生きる」 谷川俊太郎作


確か小6の最後に載っていた詩。シンプルな言葉なのに、壮大なスケールを感じさせるすごい詩だ!と感動した。
"カムチャッカの若者がきりんの夢を見ているとき 
メキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている" 

はい、この2文でもう心鷲掴みされました。痺れる。素敵。全文暗記したい。ずっと口ずさみたい。
同時に載っていた、"生きる"もまた素晴らしい!
谷川俊太郎さんの作品とはここで運命の出会いを果たし、やはり社会人になってから詩集を買いまくった。

8.父の詫び状 向田邦子著


運命の出会いといえば、中1の教科書に載っていたこの作品。このエッセイも素晴らしいが、先生がこの本に載っていた別のエッセイもプリントして紹介してくれた。すごく面白くて気に入ったら、先生が父の詫び状の文庫本を貸してくれて、そこから一気に向田邦子さんにはまった。エッセイは買って全て読んだ。
向田邦子さんの卒業した大学(私は短大だったけど)に入った。それぐらいわたしの人生に影響を与えた。やはり社会人になってから、向田邦子さん関連の書籍をみると買った。今でも大好きな作家さんだ。

他にもあげればキリがないが、特に印象に残っている作品はこんな感じだ。
ちなみに姉の中学か高校の時の教科書も借りて読んでいた。それぐらい国語の教科書が好きだった。(姉のおすすめは「レンブラントの帽子」だった)
そういえば子供が中学生になってから教科書見ていないな。今度見せてもらおう。

#書く部のお題で書いてみた今回のテーマ、「国語の教科書で、今でも思い出すな〜って話し」で久しぶりに国語の教科書熱が溢れ出た。

なぜか子供達にはその熱は伝わらず。

ねえ、国語の授業楽しくない?ねえ、教科書読むの楽しくない?
ぜーんぜんなのである。

あーまた国語の授業、受けたいなあ。どんな教科でもいいから子供たちにも楽しい授業が1個でもあるといいなあ。

それが自分の人生をキラキラさせるようなそんな出会いを学生のうちにしてもらいたいと切に願う母なのでした。










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