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「コーヒーにミルクを入れるような愛」 読書感想文

くどうれいんさんは面白い人だ。
以前からエッセイを読む度になんでこんなに面白いエピソードがあるんだろうって不思議で、羨ましくもあった。きっとそれはくどうれいんさんの人柄も大きく関係しているだろうな。と思う。
好奇心旺盛で、書くことを楽しんでいて、そして自分自身を信じている人。他のエッセイを読んでいても感じていたが、このエッセイを読んでその思いは強固になった。

とにかく登場人物が多い。交流の多さを感じられる。それでみんな魅力的に描かれている。きっとくどうれいんさんのフィルターにかかるとますます魅力的に見えているのではないかと思う。みんなと会ってみたくなる。そんな描き方だ。

そして表現方法が豊かだ。雷を「どごおん」と表現したり、ハーモニカの音を「ふゃーん。ふひゃふあっ。ぴえー。」と表現したり。自由自在だ。楽しすぎる。音が本から今にも聞こえてきそうだ。

読んでいるとだんだんむかついてくる。なんで日常を過去のことをこんなにフレッシュに表現豊かに楽しく描けるのだろう。凄すぎて羨ましくなってくるのだ。わたしは作家でもないのにその才能を前にただただ呆然としてしまう。いつまでもその文章を読んでいたくなってしまうのだ。むかつく。わたしもくどうれいんさんになりたかった。

くどうれいんさんと友達になったらすごく楽しいだろうな。そしたらこの素敵なエッセイに魅力的に描いてくれるのだろうか。
くどうれいんさんなら気さくにすぐに友達になってくれるような気もする。そんな親近感を覚える素敵な女性だ。
くどうさんとまるで友達みたいに話している。そんなありもしない妄想をしながら、エッセイを読み終えた。

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