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カレイの甘辛な煮付けにニュージーのピノのチャーミングな果実味を
ワイン愛好家の共通の悩み、ブルゴーニュワインの高騰化。
気になるブルゴーニュの造り手のお値段を見てみると (高額な特級畑、一級畑を避け、村名クラスを見ても)、4,000円、5,000円を超えるものが多い。
ブルゴーニュの銘醸の歴史とテロワールの体感はもちろん格別だが、懐へのダメージもまた格別だ。
そうなるとブルゴーニュでも中心地を避けてより奥まった産地から、或いは売れっ子を避けて名の知れていない造り手から、ワインをセレクトすることになる。
そんなブルゴーニュ難民にとって、こちらはワインのクオリティを考えると、3,685円はお買い得だ。
先日は2,000円台でカナダやブルガリアの興味深いピノ・ノワールを味わった。
皆のあまり知らない産地から掘り出し物を引き当てることを楽しみに、ピノ・ノワールの世界を彷徨うのも楽しそうだ。
Ted by Mount Edward, Pinot Noir, Central Otago, New Zealand, 2019, 14%
香りにはこれでもかと言わんばかりのチャーミングな果実香、フランボワーズ、ラズベリーが豊かに、力強い樽香がゆったりと溢れる、微かに茎っぽいヴェジェタルなタッチ。
口内にもチャーミングな果実味が溢れて誰もが幸せになる、中庸の酸味、余韻にほんのりと苦味。
先ずはマグロ、カニのお寿司に。
マグロにピノ・ノワールはセオリー通りだが、特にワインのチャーミングな果実味がワイポイントに、醤油にもしっかりと馴染みながらマグロの脂に溶け込んでいく。
続いて甘辛のカレイの煮付けに。
醤油とみりんの甘辛い煮つけとショウガのワンポイント・アクセントをまとったカレイのほぐれる白身に、ワインのチャーミングな果実味がよりそう。
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