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1,290円バーガーキングトムヤム・シュリンプ・ワッパー ボルドー産10年熟成白ワイン

会社帰りにバーガーキングの広告が目に入る。
ハンバーガーのビーフのパテの上にエビが乗ったバーガー。店舗に吸い込まれ、購入したのはダブル・トムヤム・シュリンプ・ワッパー。1,290円。
ハンバーガーチェーンで単品1,000円以上の買い物は人生初。 

厚みのあるパテの上にエビが4尾乗る。

まずサイズが大きい。マックのノーマルのハンバーガーの3倍くらいのカロリーがありそうな気がする。バンズに挟まれた2枚厚みのあるパテは食べ応えたっぷり。その上に乗ったエビがビーフのパワフルな風味に飲み込まれ、食感の存在しか感じづらいのはもったいない。そしてトムヤムソースが薄い、、、!アルバイトさんが配分を間違ったのだろうか。ダブルのパテのビーフがトムヤムとエビをかき消したか。トムヤムの辛味ソースに触発されて、きっとエビの風味がもう少し立ち上がってビーフにも押し潰されないフレーバーを発揮するはずだ。とはいえ、ビーフの余韻にふわりと広がるエビの香りは楽しいアクセント。ダブルパテの満足感は半端ないが、次回はエビとトムヤムの風味を楽しむべく、ダブルではないトムヤム・シュリンプ・ワッパーを頼んでみよう。

テイクアウトして自宅でバーガーに合わせたのはボルドー熟成白ワイン。2013年産、10年熟成。

Château Beaumont les Pierrieres, Blaye Côtes de Blanc, France, 2013, 12.5%,

香りにはよく熟したピンクグレープフルーツ、オレンジピール、コアントロー、微かに麝香と大らかな樽香が混じる魅惑的なフレーバー。
味わいは強すぎず弱すぎずちょうど良い凝縮感、舌が乾くように感じるシャープな酸味は健在でハリのある果実味、えもいわれぬ魅惑の余韻がゆるゆると続く、魅力的な熟成のピークに達した状態。

バーガーにワインを合わせる。ビーフの風味が強いがワインの熟成による複雑さと奥行きがしなやかに包み込む。オレンジ系の果実味と酸味はトマトによく調和。ただ、バーガーのトムヤムソースが弱い、、、これが強ければワインの熟成した甘美な果実味とのさらなる相性を発揮してくれるはず。五つ星。相性: ★★★★☆

続いて、アルゼンチンのトロンテス品種に。

Zuccardi, Torrontes, 2022

フレッシュなローズのフラワリーなフレーバーが爆発する。果実香はライチ、洋梨。まるで香水のよう。トロンテス品種らしさが香りからムンムン伝わってくる。
みずみずしく、やや穏やかな酸味でどんな飲み手にも嫌われることのないワインだろう。鼻腔からも香水のような香りが抜けていきまるで自分も香水になったよう。

トムヤム・シュリンプ・ワッパーにワインを合わせる。ワインの酒質が軽めでダブルパテのビーフの風味の強さに負ける。ビーフの重みのあるリズムと、ワインのそれも異なるか。トムヤムソースがもっと効いていると、エキゾチックな香りどうしでシンクロ率が高まるはず。相性: ★★★☆☆

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