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容赦ないスパイスのエビのチリペッパー炒め 親しみのある果実味の南西仏ワイン

出張時に頻繁に利用する中華レストランへ。空心菜炒め、ボイルした牛肉の甘辛炒め、そしてエビのチリペッパー炒めを注文。いつもは麻婆豆腐と炒飯も頼むが、この後にフライトでの食事とワインが控えているので、お腹にスペースを確保しておく。

男二人の食事にハート型のお皿でのサーブに苦笑

カールスバーグ、ギネスとビールを飲み、グラスワインに進む。グラスワイン2杯目に進もうとしたところで、後輩が自分も飲みます、ということでボトルで頼む。
グラスワインは1種のみで銘柄も記載されていないのだが、出てきたボトルのエチケットを見ると珍しいワインだ。フランスは南西部スペインに接するガスコーニュ地方産のもの。ちなみにガスコーニュ地方は中央部にアルマニャックで知られる同名の地域を抱える。そしてこのワインにブレンドされているコロンバールというブドウが、アルマニャックの原料として主に使用される品種だ。この品種にはやや甘みがあり入門者向けのイメージがあるが、酸味とハーバルな香りが特徴のソーヴィニョン・ブランをブレンドしてバランスを整えているようだ。この2品種のブレンドのワインは飲んだ記憶がない。

Dulong, Lou Magret, Colombard, Saugivnon, Cotes de Gascogne, 2020
青リンゴ、微かに白桃の果実香に加え、フラワリーなニュアンスも広がる。
ジューシーでみずみずしい果実味、チャーミングな柔らかい甘味が親しみやすい。穏やかながら的確に折り込まれた酸味がワインを心地よく縁取る。

ワインを料理に合わせてみる。

日本人向けのアジャストは一切ない、海外の中華レストランの容赦のないスパイス。エビのチリペッパー炒めに、唐辛子、胡椒、ガーリック、香辛料のスパイスが猛烈に効いている。スパイスの嵐の中で、表面はカリッとしたエビから溢れる香ばしさ、旨味もしっかりと存在感をアピール。ワインの柔らかい甘味を感じる果実味に料理のスパイスが緩和され、エビの旨味がさらにしっかりと感じる。
相性: ★★★☆☆

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