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香草ほんのり肉厚サーモン 機上でチリ産ソーヴィニョン・ブラン

先日搭乗したフライトでの魚介とワインのペアリング。
飛行機は22時半頃の出発なので、自宅で早めの夕食を済ませ、空港ラウンジでスパークリングワインを一杯。今晩はイギリスのガズボーンのものが用意されていた。

シャンパンではなく敢えてイングリッシュ・スパークリングワインというのが素敵なセレクションだ。シャンパンより緯度が高く、酸味の切れ味がやや鋭い。この酸味が食事に合わせるには楽しい武器だが、寝る前の一杯には少々刺激が強いかもしれない。

さて、機内ではローラン・ペリエ ロゼがサーブされる。

乗り込むのが少し遅くなったので自業自得、離陸前に急いでグラスを空にする。
さて、出航後しばらくして食事のサーブ。エビ、ホタテ、サーモンの3点セットの前菜のみを注文。

18時頃に夕飯を取っているので、23時過ぎの夜食でメインはさすがにスキップすることにした。こういうとき、貧乏性が発動し、シャブリの特級畑、ボルドー左岸格付けもの、といった王道のお高めなワインを注文してしまうのが常だが、今回はチリの白ワインが目に入ったのでそれを頂く。

Tarapaca Gran Reserva Sauvignon Blanc
タラパカ グラン・レゼルヴァ ソーヴィニョン・ブラン レイダ・ヴァレー
香りにはオレンジ、ピンクグレープフルーツなどがリッチに香り、ソーヴィニョン・ブランらしいハーバルな香りもほんのりと。
口内でも厚みのある果実味がパワフルに広がる。酸味も的確なバランスで折り込まれており、ワインに的確な輪郭を与えている。余韻も力強く長く持続。軽快なソーヴィニョン・ブランも好きだが、このようなリッチなものも良い。

厚めに切られたサーモンの旨味と脂のボリュームに、ワインの、オレンジワインのようなリッチな果実味と厚みのボリューム感がちょうどバランス。サーモンからほんのり香る香草に、ワインの品種特有のハーバルな香りが繋がり口内で楽しく共鳴。素晴らしい五つ星の相性。サーモンもワインも同じくチリ産なのかもしれずその辺りも手伝ったのだろうか。
相性: ★★★★★

タラパカはカジュアルなワインが多く1,000円台がスタンダードだ。このワインは機内でサーブされているのでフラグシップもの、スペシャル・キュヴェもので高価格帯のものかと想像したが、なんと2,000円を切るものだ。とんでもないコスパだ。さすがのワインセレクションに唸らされた。この価格ならば気軽に自宅にストックしておき、香草を少し効かせたサーモンのマリネなどに合わせたい。タコとセロリの酢の物なんかにもよさそうだ。ワインの風味が強いので、料理の味付けは心持ち強めにするとバランスしやすそうだ。

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