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キス唐揚げにレモン果汁 アルザスリースリングのフレッシュな果実味と高貴な酸味
ゴールデンウィーク、帰省先から東京への戻りに寄った神戸での夕食。北野中山手通のSakanaya Uohideにて。刺身、焼き物に続いて、キス唐揚げがテーブルに運ばれてきた。
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ワインは引き続き、アルザスのリースリングを少しずつ飲み進める。
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トリンバック リースリング アルザス フランス, 4,950円 (レストラン価格)
Trimbach, Riesling, Alsace, France, 2019, 13%
フレッシュで淡めの色調。
グレープフルーツ、レモンのフレッシュな柑橘香、ペトロール香は穏やかながらほんのり、樽香などなくフレッシュでストレート。
みずみずしく優しめの凝縮感、凛とした的確は酸味、ほんのり塩味、ミネラルの爽やかさと奥行き。
唐揚げにされたキスは、ふかふかでいてかつ、弾力がある。まずはそのまま食べて、その後、塩、レモン汁を振ってみる。白身の癖がない上品なキスの風味に、レモンの酸味が心地よいアクセントになる。いくらでも食べられそうだ。ちなみにキスは、南アフリカから日本、オーストラリアにかけてのインド洋および西部太平洋に分布し、南北アメリカ大陸では釣れない。こんな美味の唐揚げが食べられないとはかわいそうだ。
キスの唐揚げの余韻が広がる中、ワインをひと口。レモン果汁で料理とワインとの接着面が広がり、キスの唐揚げの風味がレモンとワインの柑橘香、酸味によりさらに際立つ。脂の強い魚だとレモンがそれを流すような役割を果たすが、キスのようにやや淡白で上品な魚肉には、レモンにより風味に陰影が浮き出るように働く。食べる前からこの組み合わせは合うだろうなと予想したが、その期待を上回る相性だ。
相性: ★★★★☆
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