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エビのグリル アーティチョーク乗せマンゴーソース添え シャープな酸味のブラン・ド・ブラン

搭乗時間3時間弱の国際線、ラッキーなことにボーディング時にエコノミーからビジネスにアップグレードされた。
さて、短時間に食べて飲むぞとシーフードのメニューを眺めると“エビのグリル アーティチョーク乗せマンゴーソース添え”が目に入りこちらに即決した。

合わせるのはシャンパンにした。ラリエ, ブラン・ド・ブラン, ブリュット, グラン・クリュ NVだ。中東ではエミレーツ航空がモエ・エ・シャンドンといったようにメジャーどころをリストするエアラインも多い中、なかなか通なワインセレクションだ。ラリエは、グラン・クリュ格付けのアイ村にて1906 年に設立された。ブラン・ド・ブランは白の白、つまり白ブドウのみからできた白ワインのような見た目のシャンパンだ(ちなみにブラン・ド・ノワールは黒の白、つまり黒ブドウのみからできた白ワインのような見た目のシャンパンのことを指す)。そしてシャンパーニュ地区の白ブドウといえばもちろん、シャルドネだ。また複数地域のシャルドネがブレンドされており、その内訳はラリエの本拠アイ村から60%、コート・デ・ブラン地区(アヴィズ村、クラマン村、オジェ村)から40%だ。

ラリエ, ブラン・ド・ブラン, ブリュット, グラン・クリュ NV
Lallier Blanc de Blanc, Champagne, France, オマーン航空機内
香りにはややまったりとした果実香のリンゴのコンポート、ほのかにほしわらのスパイシーなヒントも。風味は果実味の凝縮感は軽快なレベルにコントロールされていて舌触りは爽やか、中盤から余韻にかけてビターなタッチをやや強めに感じる、ブラン・ド・ブランらしくシャープな酸味も特徴。

さて“エビのグリル アーティチョーク乗せマンゴーソース添え”をひと口。アーティチョークの味付けは酸味が効いていて、マンゴーソースの南国果実のまったりとした甘味と、グリルしたエビの旨味のコンビネーションが楽しい。料理の余韻にシャンパンをひと口。シャンパンのシャープな酸味とスパイスのヒントが、料理の酸味とソースの甘味に興味深いつながりをみせ、続いてエビの旨味が余韻にじんわりと広がる。口内では時間差で様々な風味が広がる楽しい料理とシャンパンの脚本。ただ好相性ではあるが感動的というほどではないか。
相性: ★★★☆☆

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