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「あやうく一生懸命生きるところだった」を読んでみた

はじめに

あやうく一生懸命生きるところだった

どこか聞いたことのあるセリフじゃないですか?

今話題の韓国のベストセラーエッセイ

今の自分に必要だと思いずっと気になっていたので、Kindleじゃなくて本屋に行って買ってきました。

そんなに頻繁に本読む方じゃないですが、実はちょっと電子書籍と紙書籍で分けています。

電子書籍:ビジネス書とかKindle Unlimitedにある本
紙書籍:小説とかエッセイ

紙書籍って、何か重みを感じたいからみたいな変なこだわりがあるのかなと思っています。

さっそく読んでみましたが、色味とイラストのゆるい感じでまず心を掴まれました。こうやってエッセイかけるのは良いなって思います。

全4章の中で自分の中に刺さった内容について、少しピックアップしていきたいと思います。

第1章

「いつかはやる気を注ぎたくなる仕事に出会えるはずだし、その時のために自分のやる気を大切にしよう。」

ここでは、自分のために使うなら、やる気はいいものだ

という話が出ていました。やる気だけの話じゃないですが、その気持ちが自分のためなのか、他人のためなのかは確かに考える必要があるかと思います。

やる気が出ないから、何かできない
何かやってから自然とやる気は出てくるものだ

みたいなやる気に関してよく聞きますが、やる気が出たとしてもずっとキープできているわけでもないはずです。よく私はやる気がでずボーっとしてしまうことがありますが、どっちにしろ、自分のやる気は自分でコントロールしていかないといけないのだなと、ここで感じました。

第2章

「時間は、何かをしてこそ意味があるわけではない。時には、何もしない時間にこそ大きな意味がある。」
「永遠に何もしないわけにはいかないし、一生何もしない人生を望んでいるわけではない」

私も作者同様、一生それを望んでいるわけではないです。

「今はこうしていたい。もう少し満たされるまで」
「いつのまにか充電切れを起こしていたようだ。」

でも、この気持ちって凄く分かるんです。
私もその状態になることが多いから。

人生において、人間関係や電子機器、不便のない生活から時々距離をおくことって大事だと思うんです。

もちろんそれを必要としない人も多いと思いますが、このご時世になって、改めて見直すきっかけになった人も多いと思います。

何もしないと罪悪感を感じやすいかと思いますが、私は作者と同じようにチャージする時間を大事にしています。

映画「プーと大人になった僕」のプーさんの名言を思い出しました。これを見てから、私も時々何もしてないをしているという考え方をするようになりました。気になったら観てみてください。

「Doing nothing often leads to the very best something.(何にもしないって最高の何かにつながることなんだ」

第3章①

「本当にやりたい仕事は、”探す”のではなく”訪れる”ものなのだ。」
「本当にやりたいことが何なのか分からない?でも大丈夫。無理やり探そうとしなくていい。いつの日か、向こうからやってくるから。

作者と同じように何かに魅力を感じ試したりしたこともあります。

「それが本当に自分のやりたい仕事なのかと自問して不安になった」

作者と同じように不安に押しつぶされそうになったこともあります。
過去ではなく、今もそうかもしれないです。

「まったく合わないものじゃない限り、自分ができる仕事ならなんでもやってみようと。」

作者と同じようにやってみないと分からないし、ふとした時に訪れたりするものなのかもしれない。

今ちょうど仕事を変えようと思っているところで、まさに”探す”という状態ですが、ここで選択肢をどんどん減らしていくのではなく、作者みたいな考え方を知れただけでよかったなと思います。

第3章②

「少なくとも、誰かのせいにするような選択だけはするなよ」

この言葉を見ただけで、ちょっとドキッとした自分がいました。

自分の選択に自信がなく、周りに合わせたり、誰かに意見を聞いてそのまま受け入れていたり。思い返すだけでたくさんある気がします。

そうやって自分で選択していないし、と自分に言い訳をしていきたかもしれないです。でもそれも全部自分で選択したこと。誰のせいでもない。

「成功しても、失敗しても、すべて自分の責任。」

自分の選択に自信が持てないのなら、自分の選択を正解にしていくしかない

なんか学生の時に関わっていた人たちが言っていることを思い出しました。

第4章①

「人はそれぞれ、その人なりの速度を持っている。自分の速度を捨てて他人と合わせようとするから、つらくなるのだ。」

あー凄くわかる、読みながらつい声に出てしまいました。

合わせなさいと言われているわけではないですが、自分が所属している場所の雰囲気から感じることってありませんか?

これこそ自分は自分、他人は他人と考えられるか、これで私は良いんです、私の速度はこれなんです、と生きていけたらいいなと思います。

第4章②

「結果のために耐えるだけの生き方じゃダメだ。過程そのものが楽しみなのだ。」

捉え方が正しいかは分からないですが、成果主義の会社で働いていることによって、今まで自分が楽しかったこと、その過程を楽しみたかったはずなのに今は耐えているだけの状態になっています。

いつからその過程の楽しさを忘れてしまったんだろ。

きっと目的が変わってしまっていたんだなと思います。

生きていく中で、目的って本当に大事だなと思うので、楽しい時間を過ごそうと考えていきたいです。

まとめ

「ふぅ、あやうく一生懸命生きるところだった。」

この本の最後の締め方、字体とか色とかいい意味でふと全身の力が抜けていくような感じがしました。

ところどころに映画のシーンや本のセリフを引用したところが出てきたり、
1つのエピソードが終わる最後にそのエピソードを表す絵が描いてあったり、
緩く時々クスッと笑えるようになっていたり、
作者の表現の仕方に惹きつかれました。

私は表紙のタイトルが見えるように、この本を仕事をしているデスクの横に置くようにしています。仕事中に何か嫌なこと、うまくいかない時にふと横を見て「あやうく一生懸命生きるところだった」と言ってもらえるように。


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