やらなくてよいこと探し

皆さん、いつもこちらのコラムを読んでいただきありがとうございます。ふと思いついたアイデアを、ぼんやりしたままに文字化して、自身の考えを整理しつつ、それを、これまでに繋がった方々に見て頂いて1mmでも、ヒントになる事があればよいなと思って何とか継続しています。
今日もそんな感じで、少し書き綴ってみたいと思います。

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今回のお話も、私が主戦場としているネット上のお話なのですが、ほんの10年くらい前を思い出しても、ネット上の状況は2023年の現在と全く違っていました。

2010年前後は、本当にネット上に情報が無かったように思います。アーキテクチャーフォトと類似する活動をする媒体は、日本には全くなかったですし、SNSを活用している人たちも、ほんの一部。そういう状況でした(今は既存メディアがネットを活用するのも当たり前になっている)。

そんな感じだったのが大きな原因だと思っているのですが、2010年代でネット上で活動をしていた当時の感覚を思い返すと、何か万能感のようなものを感じていたように思います(まあ、錯覚なのですが)。

建築家の皆さんの作品を今の様に、毎日更新するようなことは、勿論できていませんでしたが、情報が少なく、プレイヤーもいなかったために、ネット上の建築界隈の情報はあらかた抑えている。そんな感覚を持っていました。
一人の人間が、数百件のサイトを巡回すれば、ネットという世界に限定すれば、建築界の動向を把握できてしまうくらいの状況だった訳です(RSSの普及前は、本当に数百のサイトを毎日巡回していました)。

そして、そこで発見した情報をアーキテクチャーフォトで、リンクでご紹介することで(権利関係に配慮していました)、多くの読者が見てくれるようになりました。

そんな風に、2010年代を回顧します。

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