『訪問プロレス』を観戦した話
はじめに
私は、マットプロレスというものに馴染みの薄い人間だ。
マットプロレスとは、プロレスに必要不可欠なリングが無い代わりに、マットを敷いて、その上で選手が戦う試合形式である。
私はマットプロレスというものを意識的に敬遠してきた訳ではないけれど、自分から積極的に観に行く機会も無かった。
例外的に観たのは、市ヶ谷で行われている我闘雲舞(及びChocoPro)だったり、俳優の吉村公佑氏が主催している『よしむらプロレス』ぐらいのものである。
そんな私が、フォロワー様の御縁もあって、マットプロレスを観ることになった。
マットプロレスなんて、2019年6月に観戦して以来、約3年半振りになる。
カメラをプロレス会場に持っていくようになってからは、初めて観たと思う。
観戦する直前、私が観に行くプロレス興行は『訪問プロレス』であると知った。
名古屋を拠点に活動しているプロレス団体『チームでら』が企画した、訪問型マットプロレス。
何でも、高井憲吾が過去に勤めていた訪問介護入浴から着想を得た企画なのだとか。
未知の存在にワクワクしながら、私は会場に足を運んだのであった…。
普段のプロレス観戦では体感できない、圧倒的臨場感と迫力
2020.12.12、私は、池袋駅から徒歩10分圏内にある某レンタルスペースにいた。
この日の『訪問プロレス』が開催される会場だ。
会場に着くと、座席の目の前にはマット。
座席から足を伸ばせば、すぐ届いてしまいそうな距離にマットは敷かれていた。
19時30分頃に前説がスタート。
試合は『くいしんぼう仮面&マグニチュード岸和田vs藤田ミノル&高井憲吾』
組み合わせは前説の過程で決まった。
このサプライズ感が良い。
普段の私は、プロレス観戦時に45-150mmや100-300mmのレンズを使うのだが、今回の観戦で使用したレンズは14-42mm。
プロレス観戦でも中々使用したことが無いサイズだ。
それだけ、今回のマットプロレスは距離が近かった。
試合を観ていても、近くだとロックアップ1つとっても迫力が桁違い。
そして、選手の声や息遣いがゼロ距離で伝わる、この臨場感。
個人的ハイライトは、中盤に展開されたチョップ合戦だった。
中でも、マグニチュード岸和田と高井憲吾によるチョップの打ち合いは、2022年の生観戦で聞いた打撃音の中でもトップオブトップ!
それくらい、至近距離で聞く破裂音と迫力に圧倒されてしまった…。
楽しい時間はあっという間に過ぎゆき、いつしか終盤へ突入。
最後は藤田ミノルが、くいしんぼう仮面からアンクルホールドでギブアップ勝利。
試合後には4選手によるアフタートークも飛び出すなど、約30~40分間が実に濃密。
ワンマッチでも、満足度が飛び抜けていた。
まとめ
大盛況のうちに終わった『訪問プロレス』
前述したように、あれだけ近い距離で、選手同士の打撃合戦やロックアップが見られる臨場感と迫力は非常に魅力的だった。
特にチョップ合戦は、私のプロレス観が変わってしまいそうな衝撃を受けた。
アレを一度見てしまうと癖になる。
当日の観客は、私を含めて約10名弱。
同日夕方にも興行があり、私が観戦した夜の部もプラスで配信視聴者がいる中、なんとTwitterのトレンド入りを果たす伝説の夜に…!
試合後は、「本当のお楽しみ」(byくいしんぼう仮面)と銘打たれた、4選手の物販タイムが設けられたのだが、時間いっぱいまで各選手のブースは大盛況。
中々関東だと見られない高井憲吾の『高井くじ』が出来たのは幸せでした。
私自身、物販に行くタイプの人間では無いけれど、この日は気がつけば財布からお札が飛んでしまっていた(笑)。
マットプロレスって面白いと感じられた夜でした。
人のご縁に感謝。
ありがとうございました!
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