2022年の個人的プロレス大賞について
はじめに
先日、『ネットプロレス大賞2022』に投票してきました。
私も2017年頃から投票しておりますが、『東スポプロレス大賞』はMVP、三賞、女子プロレス大賞、新人賞と選手枠が多めなのに対して、『ネットプロレス大賞』では限られた枠に複数人詰め込んだり、団体や試合を多く選べたりする違いを実感しております。
個人的に2022年は「MVPはこの選手!」という候補が限られた一方、三賞候補が選びきれないくらい充実していたので、『東スポプロレス大賞』基準だと入れられた名前も、『ネットプロレス大賞』では入れられなかった事例が多々ある印象を受けました。
なので、番外として4選手の名前も取り上げてみました。
今回は、私が『ネットプロレス大賞2022』に投票した内容について書いていきたいと思います。
実際に生観戦で見て「凄い!」と感じたものを選びました。
ひとつよしなに…!
MVP
私の中で2022年のMVP候補は、小島聡と樋口和貞の2選手に絞られていました。
上半期にGHCヘビー級王座戴冠でメジャー3団体のシングル王座グランドスラムを達成し、下半期もGHCタッグ王座を巻く活躍を見せた小島。
悲願のKO-D無差別級王座初戴冠を果たしただけでなく、同時期に獲得したKO-Dタッグ王座、前後に行われたシングルトーナメントやリーグなどで好勝負を産み出した樋口。
私としても非常に迷いましたが…、
といった点を踏まえると、僅差で小島かな、と。
ただ、樋口も本当に素晴らしかった!
試合内容では一番安定していた選手じゃないかと思います。
3位は『東スポプロレス大賞』の敢闘賞相当でHAYATA。
小川良成、Eita、エクストリーム・タイガー、大原はじめ、吉岡世起、近藤修司といったタイプの異なる相手とやり合い、GHCJrヘビー級王者として君臨した姿は、今のNOAHジュニアにおける強さの象徴として外せませんでした。
最優秀試合
【試合途中の段階で「あっ、これってベストバウトだわ」と確信した】という点を基準に選出しました。
その点で、1位の火祭り優勝決定戦は文句なし!
「人ってヤバい試合を見ると、興奮すら通り越して、笑いが出てしまうんだ」と実感させられた激闘!
2位と3位も、タイミング次第では1位になっていた可能性大の、紙一重な試合でした。
最優秀タッグチーム
今回の大賞の中で、2022年9月の段階から私の1位が決まっていた受賞枠になります。
MAO&朱崇花、『スーサイドボーイズ』、『ヤンキー二丁拳銃』、『RESET』(さくらえみ&米山香織)らと名勝負を生み出し、文句なしの強さを見せつけた点で、CDKの実績は他を圧倒していると感じました。
高尾蒼馬&翔太と対戦した7.10ガンバレ☆プロレス大田区大会のように、ラフファイトを混ぜながら客席のブーイングも引き出す器用さは、もっと評価されていいと思います。
2位の『フェロモンズ』は「ベルトに囚われない・縛られない、存在感と牽引力の強さ」、3位の『GOLD CLASS』は「徐々に話題になっていった個性の強さ」で選出。
『GOLD CLASS』に関しては、発足間もなく石田凱士や土井成樹が離脱した影響を感じさせない位、ミノリータとBen-Kが見事にハマった印象を受けました。
新人賞
1位は、デビュー1年弱と思えぬ新人離れっぷりもあって、ミノリータにしました。
体格が突出してデカい訳ではない(寧ろ小さい)ものの、「他人から新人だと言われて、ようやく新人だと気付いた」というレベルで違和感なく活躍している新人なんて、そうそういない気がしますから。
2位はHEAT-UPから秦野友貴を選出。
4月デビューで、1ヶ月足らずで藤原喜明をボッコボコに攻め立てた姿は今でも脳裏に焼き付いて離れません。
2023年の個人的注目選手の一人!
3位はフワちゃん
多分、年間2試合やっていたら、間違いなく新人賞の1位に選出していた気がします。
まさに逸材!
最優秀興行
5.5大日本プロレス横浜武道館は、【試合内容・観客の埋まり方・会場の雰囲気】のいずれも素晴らしく、文句なしの1位でした。
個人的に、横浜武道館って中々埋まらないイメージがあったのですけれど、見渡す限り全方角が満員。
それでいて、試合もオープニングマッチから充実の内容が続き、メイン前の時点で神興行を確信。
トドメを差したのが、『岡林vs関本』のストロングヘビー王座戦!
ここまでの内容なんて、年1回見れるかどうか。
それくらい凄まじい大会でした!
2位のNOMADsは、本戦前のエキシビジョンマッチから神興行を予感させる内容。
大会後にフォロワー様と、ただただ「楽しかった」という言葉しか出てこなかった興行は、これ以外に無かった記憶です。
3位は色々迷った末に、4.8NOAH後楽園ホール
第5試合の『中嶋勝彦vs鈴木秀樹』で30分ドローと大満足だった所に、後半3試合が残されていたという圧倒的充実感は今でも忘れられないです。
最優秀団体
【一番現地で観に行った団体だし、地方遠征にも複数回行った】という理由から、NOAHは1位にしました。
2位と3位は女子団体を選出。
我闘雲舞は「強いエルボーを打てる所属選手が多い」、「テクニックのある選手が揃っている」、「今の日本の団体で、ミックスドマッチが先進的で非常に充実している」点から選出しました。
2022年5月に有観客興行が復活したのはデカい!
スターダムは何だかんだ言われつつも、「親子連れや若い女性など、普段の女子プロレス会場で見ない雰囲気のお客さんを引っ張っている」、「普段男子を観戦しているような人も見ている」、「非格闘技系コンテンツが好きな人(サッカーetc)も、スターダムを追うようになっている」点でズバ抜けている気がします。
こういう引きの強さが、今の女子団体には必要だったりするんじゃないでしょうか…。
最優秀プロレスを伝えたで賞
1位と2位は「非プロレスファンにプロレスが届いた」点で外せない番組のような気がしました。
特にサウナカミーナは、#ddtproを付けていないツイートで「めっちゃカッコいい!」、「気になる!」という感想を複数見かけたので、プロレスを知らない人にも確実に届いていたんじゃないかと。
3位は、地上波のプライムタイム(20:00~23:00)、Youtubeや深夜帯と続けて放送したテレビ朝日の取り組みが凄かったので選出。
賛否巻き起こす結果は、注目度の高かった証左。
番外編:選外だけど"選外"じゃない
『ネットプロレス大賞』では枠の関係上選出できなかったものの、私の中でどうしても外せない選手が複数名いたので、簡単に紹介していきたいと思います。
・AZM
『東スポプロレス大賞』における技能賞ポジション。
ハイスピード王者として、他団体の選手と防衛を重ねていったオールラウンダーは、HAYATA同様に評価されるべき選手だと思いました。
・山下りな
『東スポプロレス大賞』における女子プロレス大賞ポジション。
GCWでウルトラバイオレント王座を獲得しただけではなく、男子選手相手にシングルで主導権を握るなど、女子プロレスという枠組みを超えて活躍した事実はデカい。
(何故『東スポプロレス大賞』の女子部門候補にすら上がらなかったのか…)
・ニンジャ・マック
2022年4月の初来日から、Twitterのトレンド入りも果たす話題性の高さに、GHC Jrヘビー級王座を巻いた実績。
何より、会場にいる子供たちが「ニンジャ!ニンジャ!」と叫ぶ位に魅力を放っていた点も、私としては見逃せませんでした。
・八須拳太郎
大手のプロレスは知っているけれど、インディー団体は知らない私の父親が、息子の私に「朝倉未来のブレイキングダウンに出ていた『胸毛ニキ』って知ってる?」と訊いてきた瞬間、非プロレスファンにプロレスを広めている事を実感したのでした。
まとめ~【今回で終わり】だけれども~
2022年も選考に迷った『ネットプロレス大賞2022』
しかし、結果発表が行われたタイミングで17年の歴史に幕を下ろすことが発表…。
とはいえ、個別で大賞を発表する形は残されている訳で、ある意味で「『ネットプロレス大賞』は2023年以降も続いていくんじゃないか」と私は思っています。
今は誰でもSNSで発信できる時代なので。
私にとって、Twitterを始めた一番の理由が「『ネットプロレス大賞』に投票する為」だったので、今回で終了というのは若干の寂しさもあります。
(Twitterアカウントやブログが無いと投票権が無かった)
本当に、今までありがとうございました!
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