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”飲みにケーション”の場で動画配信サービスを利用した話


はじめに

私は、動画配信サービスというものを上手く利用できていないタイプの人間だという自覚がある。

まだ見ていない評判の面白そうな大会や、これから加入したい動画配信サービスがあっても、現状加入しているサービスだけでも動画を視聴しきれず、今の私は首が回らない状態だ。


その為、私が加入している動画配信サービスは、DDTプロレスリングやプロレスリング・ノアなど4団体の大会を視聴できるWRESTLE UNIVERSEだけである。


私の場合、生で視聴できなかった大会で面白いという評判の多かった試合や、現地観戦できない大会の生配信を視聴したり、note等で観戦記や感想を書く上でもう一度見ておきたい場面の確認などに利用している事が殆どだ。

しかし、最近になってから、ふとしたタイミングで配信サービス加入の新たなる利点がある事に気付いた。

所謂、飲みの場である。

私は学生時代に飲み会というものが苦手であったのだが、社会人になってからはプロレスや音楽といった趣味がキッカケで、都内にあるバーなどに足を運ぶ機会が増えていった。

その中で、初めてお会いした方と偶然隣になって話をした際、プロレスの話題になる事がある。
そんな時に、話の流れで私が加入していた配信サービスを利用するケースが出てきたのである。


数分で興味を持って行く『武藤敬司vs蝶野正洋』

「プロレスは好きなんだけど、最近のプロレスは見てないんだよなあ」

「闘魂三銃士とか四天王が好きだった」

「プロレス知らないんですよね」

飲みの場でそういう話が出た時に、私自身色んな方に見ていただいた試合が、2023年2月21日に行われた『武藤敬司vs蝶野正洋』だった。


武藤敬司引退興行で、武藤敬司が内藤哲也との引退試合を終えた直後、武藤の「まだ灰にもなってねえや。どうしても、やりたいことが一つあるんだよな。」という一言から、解説席にいた蝶野正洋を急遽指名する形で実現した特別試合である。


武藤直々の指名により、その場で決まった試合なのだが、私がこの試合を選んでしまう理由は幾つかある。

・二人のネームバリュー
⇒プロレスを知らない人でも、見たことある知名度の高さ

・試合時間
⇒約3分前後で、試合決定までのやり取りを含めても5~6分で終わる短さ

試合をスッと勧めたい時に、試合時間が長いと体力が要るものだし、かといってダイジェストでもフルでしか伝わらない箇所や流れもあると私は感じている。

でも、この武藤vs蝶野は、そもそもの試合時間が短い上、プロレスファン以外にも知名度がある。
何より、年末の『ガキの使い』特番恒例だった蝶野によるビンタシーンも試合中に入っている。

実際、飲み屋でそんな話になった時、この試合動画を見てもらうと反応が上々だった。

武藤は試合を【作品】という独特の表現で表していたが、後世にも残る素晴らしい作品を最後の最後まで遺してきた所に、スターとされる由縁を感じずにはいられないのだ。


"地元の後輩"がキッカケで視聴した、MAOの試合

飲みの場に出向くと、面白いもので様々な出会いに遭遇する。
先日も、そんな機会が訪れた。

ある夜、中野駅から徒歩数分の距離にある中野ムーンステップというライブハウスで、バー営業が行われるという話をSNSで知った。


このライブハウスにいる方が全日本プロレスファンで、以前にもこの場所で行われたプロレス飲み会にも足を運んだことがあるのだけれど、この日はマスターからこんな話があった。

「彼の後輩がプロレスラーをやっているんだけど」


紹介されたバンドマンの男性が発したレスラーの名前は、紛れもなく、私の聞いたことがあるレスラーだった。

MAO(DDTプロレスリング)


「プロレスラーになったという話は風の噂で聞いたんですけれど、今、MAOってどんなレスラーなんですか?」

バンドマンの男性から聞かれた私は、つい、こんな言葉をマスターに伝えていた。


「MAOさんの試合って、ここで見ても良いですか?」

今現在、海外遠征も経験するなど活躍している試合を"先輩"に見てもらったらどうなるんだろうか?

この時、私が契約していたWRESTLE UNIVERSEから動画を探して見てもらったのだが、"先輩"からは「ベルトを二つ持ってる!」、「すげえ!!」、「試合見てみたい!」と大好評だった。


場のノリと勢いで私が打診した話だったが、正直なところ、そこまで反響があるとは思わなかった。
やはり言葉で伝えるよりも、試合を見ていただく方が伝わりやすいし、盛り上がりも伝わるものだと知った。

2023.1.3『高梨将弘&クリス・ブルックスvsMAO&勝俣瞬馬』


こういう光景が生まれたのも、配信サービスのお陰なのである。


まとめ

動画配信サービスは、人と人を繋げるツールになる。
飲みの場に出向いてみて、その事に初めて気付かされた。

今までは自分のために使うツールだと思っていた動画配信サービスだったけれど、こういう使い方もあるのに気付けたことで、契約していて良かったと改めて思えた。

でも、こういう時に必要なのは、【無理に人に勧めない】という事だろう。

私も一番好きな団体はあるけれど、好きな団体と、その人のニーズに合った団体はまるで異なるものだ。
そういうエゴをかき捨てて、プロレスの話になった時にオススメの試合を軽くプレゼンしておける人間になりたいと私は思ったのでした。。。

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