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プロレス場放浪記~第5回・痛快屋外プロレス 風雲!千葉城~


はじめに

一生のうち、一度は生でプロレスを観たい場所がある。

SNS上に出てくる他の人の写真がキッカケで、そのように感じた会場は幾つかあるけれど、行けない理由は様々だ。


プロレスの興行の開催数は多いけれど、地方などの遠方にある場合。


その場所で中々プロレスの興行が行われない場合。
(年1回のイベントプロレスに多い)


今回訪れた場所は、後者にあたる。

年1回、夏に入る時期に開催される、2AWの千葉城プロレスだ。


SNS上で目にしていた、千葉城を背景にした選手の入場シーン。


都合がつかず行くことが叶わなかったけれど、2024年、遂に千葉城でプロレスを観ることが出来た。


JR千葉駅前からバスに乗り「郷土博物館」で降りると、城はすぐだ。というか、千葉市立郷土博物館がすなわち、千葉城なのである。察しのよい読者ならピンときたかもしれないが、写真の千葉城天守は、1967年に郷土博物館として鉄筋コンクリートで建てられた模擬天守である。ここは、もともと天守のない城だったのである。


千葉城と呼ばれている天守は、5階建ての千葉市立郷土博物館として建てられた施設のことを指しているのだという。
それでも、言われないと分からない位、外観は城そのもの!

千葉城に行くまでの長い階段…


この千葉城をバックに見るプロレスは、実に壮観かつ刺激的だった。
個人的に、ここ数年見たイベントプロレスの中でも、圧倒的に画が映える会場だと言い切れる。


例年は7月開催だった千葉城プロレスは、今回5月開催で前倒しとなったものの、この日は30度近くまで上昇する真夏に近い暑さ。
それでも、空は快晴。


最高の条件下で観戦した千葉城プロレスは、プロレスファンに勧めたい魅力が存分に詰まっていた。


①写真映えする、千葉城とプロレス

前述したように、千葉城プロレス最大のポイントは、千葉城を背景に展開される圧倒的光景の数々だろう。

入場シーンのポーズも、正面側なら千葉城がこんな感じで入る。
故に、(木陰があった事も大きいのだろうが)カメラを構えていた人達は正面側から撮っていた印象を受けた。

チーバヤン
笹村あやめ


上の写真はミラーレスカメラで撮影したものだが、全体が収まるのはスマートフォンの方が都合が良いかもしれない。
千葉城全体と青空がしっかり入るから。


当然ながら、試合中でも千葉城の背景は非日常を際立たせてくれる。


コーナーポストへの逆水平チョップ、雪崩式ブレーンバスター、ミサイルキックと、普段プロレス会場で目にすることも少なくない技の数々が、背景一つ変わるだけでこんなにも違うのかと驚かされた。


この刺激は、千葉城プロレスでしか得られないものがあった。


②ここでしか見れない、甲冑装着の入場シーン

千葉城プロレスでしか見られない光景は、他にもある。

選手が戦国武将のように甲冑を装着して入場するのである。


普段のプロレス興行で、選手が入場時に身に着けるガウンとは違う新鮮さとレア感がビシビシ伝わる、イベントならではの心意気!

会場で配布されたパンフレットにも、過去の大会の写真が掲載されていた。


リングインの前に甲冑や衣装は脱ぐことになるのだけれども、以前から他の方の投稿で、城を背景に甲冑で入場する選手達がカッコ良く感じていたので、これを撮れた時の私は非常にテンションが上がってしまった。


千葉城の階段から降りて入場する様が、また格別なんですよお!!


まとめ

私にとって、ここ数年来の悲願だった千葉城プロレス観戦。

年一開催とはいえ、この興行の為に都内から千葉県千葉市まで遠征する価値は間違いなくあったと言い切れる。


何より、行われた2試合の内容も非常に素晴らしかった。


2AWは千葉県拠点の団体で、都内を始めとした場所から千葉に行くのは遠いという印象も持たれがちだ。

それ故に中々知られていない団体かもしれないけれど、毎週末に開催している2AWスクエアでの定期興行(『チーバトル』)も見応えがあるし、今回の千葉城プロレスのように千葉県内で定期的に開催するイベントプロレスも面白い。


そんな、2AWが知られるキッカケの一つになりそうな強みが、千葉城プロレスには間違いなく詰まっている。
2AWは良いぞ!千葉城プロレスは良いぞ!

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