"辺境"なきプロレス観戦〜2022年5月のプロレス観戦で浮かんだ、私なりの感想について〜
はじめに〜『シェンゲン協定』とプロレス観戦〜
2022.5.24、私は後楽園ホールにいた。
新日本プロレスが贈るジュニアヘビー級の祭典『BEST OF THE SUPER Jr』
全10試合がリーグ公式戦というラインナップは、オープニングからメインまで徹頭徹尾、熱気を帯びる内容となった。
後楽園3連戦初日となったこの日のメインイベントは『エル・デスペラードvsエル・リンダマン(GLEAT)』。
メインで前IWGPジュニアヘビー級王者に勝利したリンダマンは、試合後のリングでこんな言葉を残した。
『シェンゲン協定』というワードを知らなかった不勉強な私は、聞き慣れぬ言葉をグーグルで調べた。
(最初、"しんけんきょうてい"かと思っていたくらいだ…)
そこに出てきた検索結果を辿ると、このような文が記されていた。
つまり、協定に参加している国の領域内であれば、国境検査が必要ないのだという。
その意味を知って、私はふと、今年5月の観戦スケジュールが頭に思い浮かんだのであった…。
「協定や縛りが無い良さ」を実感した、2022年5月
2022年5月、私は自主興行やアマチュアプロレスも含め、16大会に足を運んだ。
月内に複数回足を運んだDDTやスターダムを除くと、14団体を観戦したことになる(行き過ぎ…)
有り難いことに、2022年はコロナ禍以降初めて、ゴールデンウィーク中の緊急事態宣言等による興行の延期・中止が生じなかった。
その為、期間中は各団体がこぞって関東に興行を固めてきた印象がある。
(故に、どこに行けばよいか懊悩する機会も増えた訳ですが…)
一つの団体を見る楽しみは最近になって感じつつあるけれど、一つだけを推すのは、私にとって息苦しさを感じてしまう。
2022年5月の観戦スケジュールを通じて、その事を改めて実感した次第だ。
故に、前述したような"国境検査"がプロレス観戦に無くて、本当に良かったと思う。
そんなものがあったら、今頃私は面倒くさくなって、他の団体に行くことなんて無かっただろうから(笑)。
今の私はNOAHが好きな方だけど、ライバル団体にあたる新日本プロレスは嫌いじゃないし、女子プロレスにも、アマチュアプロレスにも面白さを感じている。
私にとって中々行けていない団体はあるけれど、それは団体の魅力の無さとか内容への不満云々ではなく、時間とお金などのリソースによる所が圧倒的に大きい…。
勿論、沢山観に行く事そのものが偉いとかでは決して無い。
(楽しくて見に行っている結果が、そうなっただけ)
ただ、もし仮に、色々な所を観るにあたって(国境検査とはいかないまでも、)ハードルを感じている方がいらっしゃるのであれば、そんなものは感じる必要が無いということは、声を大にして言いたいのです。
色々見てみると、最推し団体の良さは勿論のこと、他団体に対して、最推しに無い違った良さを感じたりできるから。
それが私にとって、色々見る事で感じる一番の面白みかもしれない。
でも、観戦スケジュールの詰めすぎは良くない
一方で、今年5月の観戦ペースを振り返った時に、「観戦に行き過ぎるのも色々と良くない」事も改めて実感した。
金銭面とか体力面(疲労)とかもあるけれど、一番は「楽しいと感じた思い出」を私の中で消化したり、振り返ったりする余裕が無くなったからだ。
5月は有難い事に、色々なフォロワー様と大会後に食事の場を通じて、大会や試合の感想戦を行う機会が多かった。
そこで、私個人の感想を話したり、他の方と意見交換したりする機会はあったものの、"私自身の感想や意見"をnoteやBlogに書き記すタイミングは、この間逃し続けていたように思う。
大会の感想を写真等で振り返る間もなく次の観戦が訪れ、やがて日は経ち、感想を出すタイミングと鮮度を逃す…。
こんなサイクルの繰り返しに身を置いていた。
Twitterのツイートとして残せば、後日検索して振り返りの材料には出来るけれど、そういう自分自身の感想や意見を集積させる場と、それを創るための時間は確保しておきたい。
その大切さを、今になって痛いほど感じるようになった。
自分自身の目で見て、肌で感じた体験は、日々の中で薄れゆくものだから…。
私の中でnoteやBlogは、そうした体験を集積させ、留めておく為のプラットフォームでもある。
まとめ~"自分の直感は正しい"のススメ~
最近の私にとって一番悩ましいのは、興行戦争だ。
土日祝日に限らず、最近では平日に注目興行が複数被る事も増えてきた。
故に、配信等で見逃し視聴は出来ても、生観戦の場をどこに置くか、非常に懊悩するようになった。
でも、そんな時こそ、「面白そう」、「楽しそう」だと思う自分の直感を信じる事にしている。
上手く説明は出来ないけれど、私の場合、直感から運命的な瞬間に遭遇する機会は多かった。
自分が気になったところを優先して行ってみる。
これは、誰にも侵されることのない、尊くも素晴らしい選択だ。
そういうパーソナルの積み重ねが、他の誰でもない私を形成し、人生を豊かにしていくと信じて…。
何気ないけれど、2022年5月に私が感じた事でした。
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