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変態プロレス放談

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しがない変態プロレスファンが、プロレスを中心に気付いたこと・感じたことを徒然なるままに書いてみました。 ひとつよしなに…!🙇🙇🙇
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#拳王

Blank Map~2024.5.22『拳王vs鈴木みのる』~

はじめに私がプロレスを好きになってから、未だに後悔している出来事がある。 2015年7月、プロレスリング・ノア後楽園ホール大会の出来事だ。 『鈴木みのるvs高山善廣』のGHCヘビー級王座戦。 当時、SNSのアカウントや自分のカメラは持っていない私だったけれど、この日は父から借りたカメラで大会の様子を撮影していた。 多分、気が向いたからカメラを持っていったのだろうけど、今振り返っても、カメラを持っていって良かったと思う。 鈴木みのると高山善廣による盟友同士のシングルマッ

DO YOU WANNA DANCE WITH ME?~2024.4.11『拳王vs清宮海斗』~

はじめに 2010年代後半から、プロレスリング・ノアの看板カードに定着したライバル関係がある。 それは、『拳王vs清宮海斗』だ。 2019年11月の両国国技館メイン、日本武道館でもタイトルマッチが複数回組まれるなど、近年はビッグマッチでの対戦が多い両者の一戦は、これまでに11回実現した。 戦績では7勝4敗で拳王が勝ち越しているものの、直近2試合はGHCヘビー級王座戦で清宮が連勝中。 過去にGHCヘビー級王座戦5回、GHCナショナル王座戦2回と度々タイトルと団体の舵を

squeeze~2024.2.28『拳王&大和田侑vs清宮海斗&大岩陵平』~

はじめに先日、私がプロレスを観戦しに行った時に、カメラで撮影した1枚がある。 SNSで観戦時の写真を投稿すべく選定していた時に、この写真を見つけた。 そして、写真を見た時に、ふと『スクイズ』という言葉が頭に浮かんできた。 スクイズという単語を調べてみると、このような意味が出てくる。 「スクイズ」という言葉が私の脳内に浮かんできたのは理由があった。 以前、タッグマッチなどでコーナーに控えている選手が、相手の首や関節を絞り上げているパートナーの選手に対して「スクイーズ!」

現実と残酷を受容する事について~2024.1.13『拳王vs潮崎豪』~

はじめに圧倒的な敗北感と、突き付けられた容赦ない現実。 2024.1.13に後楽園ホールで行われたプロレスリング・ノアのGHCヘビー級王座戦『拳王vs潮崎豪』を見た、私の率直な感想である。 私自身、この試合は潮崎の事を応援する立場で見ていたし、実際現地で喉が擦り切れるくらい潮崎に声援を送った。 私以外にも、潮崎の名前を叫ぶ観客の姿は少なくなかった。 しかし、会場の声援は、最後まで拳王支持のムードに傾いていた。 会場から自然発生したテンポの速い拳王コールは、私が叫んだ潮

一石を投じる 方舟 midnight sun~2023.12.10『潮崎豪&丸藤正道&拳王vs稲葉大樹&マサ北宮&征矢学』~

はじめに2023.12.10に行われたプロレスリング・ノア キラメッセぬまづ大会。 メインイベント終了後に拳王がぶつけた怒りは、有明アリーナに向けた強い決意表明となった…。 沼津大会の約1週間前に行われた、プロレスリング・ノア2023年最後のビッグマッチ・12.2横浜武道館大会。 この日のメインイベントは、既に2024.1.2の有明アリーナ大会で決定しているGHCヘビー級王座戦『拳王vs征矢学』の前哨戦。 拳王の師にあたる新崎人生と、征矢の師にあたる藤波辰爾が、かつての

夢をかなえる拳王〜待ちわびた1,588日について〜

はじめに約4年4ヶ月。 日数にして、1,588日。 これは、拳王がGHCヘビー級王座再戴冠に要した期間である。 (2018.3.11〜2022.7.16) この期間を長いと見るかどうか…。 私は、それほど長さを感じなかった印象だ。 それはきっと、GHCヘビーから遠ざかっていた期間中に、拳王が積み上げたものが大きかったからだと思う。 この間、GHCナショナル王座を2度戴冠。 どちらも、初防衛戦でGHCヘビー級王座とのダブルタイトルマッチを敢行し、歴史に残る名勝負を展開し