彼女いない歴=年齢だった私に起こった2月14日の奇跡
こんにちは。リマークス(jobbbb)です。
みなさん、初めて彼氏彼女ができたのは何歳の頃でしたか?
私は学生から社会人に至るまで彼女いない歴=年齢でした(過去形)
同性(男性)が好きだとか、彼女なんて欲しくないんだとか、宗教上の理由といったことでは断じてありません。女性が大好きです。
そもそも私自身、なにかに特化している、秀でた人間ではないのです。
・勉強(仕事)ができる訳でもない。
・運動ができる訳でもない。
・身長が高い訳でもない。
・顔がカッコイイ訳でもない。
・面白いことを言える訳でもない。
・オシャレな訳でもない
・性格が明るい訳でもない。
・記憶力が優れている訳でもない
ないないづくしの人間だったので自己肯定感もまったくありません。
女性は上記のいずれか+自信がある男に惹かれるとモテ雑誌で読んだことがあります。上記を根拠とした自信なんて無縁ともいえるべき人間です。(今も)
しいて1つ強みをあげるならば『優しい性格』ぐらい。
ただし自分で優しいと言ってる人間ほど信ぴょう性に欠けていたり、自分が傷つきたくない、もしくは見返りを求めている人間だと自覚しています。
いま書いている現在の私は優しささえも失ってしまった、ただのポンコツですw
さらに追い打ちをかけるように異性との出会う機会も失うのです。
中学校時代までは同級生も男女比5:5の比率が当たり前でした。
そこから壊滅的なアンバランスな数値になったのは高校時代以降から。
高校は男子校だったので男女比10:0、コンピュータ系の専門学校は男女比7:3、社会人はIT系の仕事なので男女比8:2と「あかん、これはもう画面の向こうで彼女を探した方が確度が高いわ」とバカな自分でも理解できました。
理解はできてもそんな惨めな現実を受け入れたくなかった私。
(能力がないくせいにプライドだけはベジータ並みに高い)
専門学校時代にバイトしていた時に同僚の女性にアタックしたり、mixi(SNS)で知り合った女性とご飯や映画を見たり、飲みコミュニティで知り合った男女で何度か遊びに行ったり、高校時代の友人と合コン等も参加したり、婚活パーティーに参加したり、挙句には街でナンパもしてみたりしました。
結果はどれも惨敗。失敗。大ちょんぼ。
夕日を背景に河原で自転車で2人乗りしたかった。
手作り弁当を学校へ持っていって同級生にからかわれたかった。
遊園地の観覧車のいちばん上でドキドキしながらキスしてみたかった。
絵文字たっぷりのiモードでメール交換したかった。
誕生日にホールのケーキを用意して誕生日を祝ってみたかった。
「うちの部屋くる?」と告白の次に勇気のある台詞を行ってみたかった。
いずれも昭和生まれのおっさんが考え付く精一杯の夢です。
結局、彼女ができないまま気が付けば25歳へとなってしまっていました。
30歳になっても童貞だと魔法使いになれると聞きます。
むかつく人間には攻撃呪文をかましたいけど刑務所に送還されるのは嫌だなぁ。レムオル(姿を消す)で女湯や好きな子を覗いたり、ルーラ(1度行ったことのある場所へ一瞬で飛ぶ)で職場と自宅の行き来に使いたいなぁと辛い現実をすこしでも直視しないようにしていました。
2月14日のバレンタインデーに天からチョコが降ってきた
神戸とは名ばかりの田舎町のレオパレスで1人暮らしをして3年。
このレオパレスは1階で、目の前の水路を挟んで道路と通行帯があり人通りも多い環境に住んでいました。
その日は寒くその日も空からパラパラと雪が舞っていました。
どんだけ寒くても外に干している洗濯物を部屋の中へ入れねばならず、「寒い寒い」と言いながらベランダへと出た時でした。
視界に入る程度に短いベランダ。
その左端に何やら上等な黄色い袋が置いてあったのです。
なぜ上等か分かったかというとデパートや百貨店で買い物し贈り物であることを伝えた時、包んでもらうラッピングペーパーだったからです。
私はユリ・ゲラー、サイコメトラEIJIのごとく袋を手に取った瞬間、「これはチョコレートに間違いない」と透視に似た直感でわかりました。
なぜならその日は2月14日のバレンタインデーだったからです。
バレンタインデーは女性が好きな男性にチョコレートを上げる習慣です。
人はいつの間にかその特別な日を知り、男性だと1年の内トップ3には入るほどソワソワデーなのです。(ちなみに他は誕生日、クリスマスが候補に入る)
彼女いない歴=年齢で25歳まで過ごしてきたため、2月14日のバレンタインデーは異性から1つもチョコレートをもらったことがありません。
(※親や妹は異性であってもカウントしてはいけないというルール)
「チョコレートもらえるかも」とそわそわしながら登校しては、
「今年もチョコレートは0だった」肩を落として下校する。
はいこれと母親から同情チョコレートをもらう日々。
いつしか2月14日は特別な日でもなんでもない、自分には縁のない日へで早く過ぎ去って欲しいと願うようになりました。
さも自分の所持品のように黄色い袋を手に取り、洗濯物と一緒に持ち込みました。丁寧に黄色い袋を開封してみるとやっぱりチョコレートでした。
それもコンビニやスーパーではなく百貨店で買ったかのようなどこかブランドのチョコレート達です。
思わぬ副産物に「テッテレー!ドッキリでしたwww」といきなり人が飛び出してこないかもう1度ベランダから周囲を見渡しました。
道路にも繁みにもそれらしき人物はわかりません。
せっかく頂いたのでチョコレートを食べてみた
喉から手が出るほど欲しかったチョコレート。
この話をすると「毒が入っていたらどうすんだよ!」「よくそんな度胸があったな」「怖すぎるだろ」と警戒色の籠った意見を聞きます。
当時の私は警戒よりも『人生で初めて第三者からもらったチョコレート』という事実がただただ嬉しかったのです。
初めて食べた焼肉のようにムシャムシャと貪るように食べ、あっという間に完食しました。異臭や異物、変な味は一切ありませんでした。
体調も崩れることもなく、ただただ美味しいチョコレートでした。
私はクソダサ部屋着のまま部屋を飛び出し郵便ポストを覗きにいきました。
ピンクチラシや水道トラブルのマグネットに加え、
「実は前々からあなたのことを遠目で見ていて気になっていました。
本来であれば直接、この思いとチョコレートをお渡ししたかったのですが、その勇気が私にはありませんでした。あなたのことが思い失礼ながらベランダに置かせていただきました。召し上がっていただければ幸いです。
北川景子(080-〇〇〇〇-△△△△)
心から願っていた便せんや手紙の類は残念がら入ってはいませんでした。
上記は私の妄想の中での内容の手紙です。
それから1週間毎日、犯人?からの手紙等が入っていないか確認しましたが、ありませんでした。
やがて仕事で体調不良になり退職に至り、レオパレスを引き払い実家へと帰ることになりました。
それまでもやっぱり何も手掛かりはありませんでした。
結局、生まれた初めて彼女ができたのはそれから4年後の29歳。
あと1年遅かったらダーマ神殿で魔法使いへと転職するところでした。
あの時、チョコレートをくれた人は今でも分からないけれど、
おいしいチョコレートとおいしいネタを提供してくれて本当にありがとう。
お心当たりある方は「そのチョコレートを置いたの実は自分です。」と名乗って頂けると後日談として書けるので是非ともお会いしたいです。
以上、よろしくお願いします。
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