放送大学大学院博士後期課程:1期生の立場から(最終回)真理への愛と世界美化の実践
放送大学大学院で一から学び直そうと考えたきっかけが、2011年3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の過酷事故であったことは、前に記しました。根源的な思想的動揺を覚え、それまでの自分が破産したと思ったということも書きました。要するに、真実が何も見えていなかった。
修士課程と博士後期課程の5年間。私がどのように自己を変貌させたのかといえば、一言でいえば、真理への愛と世界美化の実践に生きる姿勢を確乎たるものにしたということになります。認識と行為にかかわる在り方の