自己愛性人格障害(パーソナリティ障害)を見抜けるかどうか、について
世に、自己愛性人格障害(パーソナリティ障害)のチェックリストが出回っていますが、それだけではパーソナリティ障害を見抜けないと思っています。
理由は複数ありますが、彼らの行動には著しい特徴があり、それが対人に及ぶために被害者が出ます。
対人関係まではチェックリストから推測できないため、自己愛性人格障害に詳しくない方だと判らない場合が多いのだと思います。
また被害者でないと、自己愛性人格障害の人が起こす事柄の凄まじい破壊力は計り知れないと思われます。
それに加え、彼らは被害に遭わせている側に、責任をなすりつける能力が異常なまでに長けています。
タイプにもよりますが、持ち前の口達者、メールやLINEの巧妙さ、小賢しさ、頭の回転の速さが特徴的な場合が多いので、それに比例して仕事ができる人も多いです。
何より、自己愛性人格障害者は外面がよく、職場などでは猫をかぶっているので、被害者からすると信じられないことに、当人を「良い人」だと捉えている人が多いはずなのです。
(アスペルガー尊大型との混合だと、この限りでもなく、何となくの違和を感じやすいように思います。)
そして、自己愛性人格障害者がターゲットにする人は、限られていて、
共感力が人一倍高く、理性的で、親切心のある人たちです。
弱い人立場にある人の気持ちを忖度したり、手助けをするタイプを、食い物にしてきます。偏差値の高い女性でも、割と簡単に落ちてしまいます。
逆に、自己愛性人格障害の人は、自分の利益になる人、ごく普通に接していれば使える職場の人などには一切抵抗しないので、ターゲット以外の取り巻き(鈍感力が高めなことが多い)は、彼らから恩恵を受けていたりすると尚更、自己愛性人格障害者の異常さに気付きません。
ただ、彼らが取り巻きを「敵だ」、「気に食わない」と見なした瞬間から、反応が変わるはずです。
自己愛性人格障害の人からの連絡が減ったり、明らかに、対応する際のテンションが弱まったりしますが、自己愛性人格障害の人は、「みんなに優しい自分」「大人な自分」を演じたいので、(特に周囲に目があるときは)表立って失礼な態度をとったり、攻撃してきたりはしません。
また、自己愛性人格障害者が離れていったなら、それでよかったと思うのが正解です。
よって、自己愛性人格障害者の異常さを見抜けていない人(上記の例で言うなら、取り巻きの人)に相談しようものなら、「あんな良い人のことを、よくそんな風に言える」と、逆に相談した側が疑われ、立場が悪くなります。
自己愛性人格障害の人から、例えば金銭的なことで恩恵を受けている取り巻きなら、尚更、自己愛性人格障害者を擁護します。
被害者になっている人からすれば、「何で分からないの?」と思われるかもしれませんが、勘のよい人は気付きます。
そして、必要以上に近づいていないと思います。
「個性的だからね」とか「お坊ちゃんだから(お嬢様だから)仕方ないよ」「偉い人だしね」と、一歩引いて、(自己愛性人格障害者を)見ていると思います。
自己愛性人格障害の人は、自分を装うことに長けているので、一見華々しい生活を送り、人気があるように見える人も多いかもしれません。
少しも楽しくない旅行をしてきたとしても、事実とは異なる演出で、大袈裟にfacebookやInstagramに投稿したりという行動は、頻繫に見られる彼らの特徴です。
ですが、よくよく観察していると結婚適齢期であったり、交流している人が多いはずなのに、周囲から人を紹介されることがなかったり、自己愛性人格障害者の人間関係は独特です。
人間関係自体がないのかもしれません。
薄氷のようなものが彼らを覆っているように感じることもあります。
最後に、当人が自分を人格障害(パーソナリティ障害)だと自覚していることは非常に稀だと思っています。
特に自身の人格障害に気付いていて、健全な精神に近づきたいとカウンセリングに通うような方は稀有だと思いますし、もしカウンセリングに通っていても、本当の意味で治ろうとは思っておらず、可愛そうな自分を演じている場合が多いように思います。
その理由も、アダルトチルドレンだからHSPだからと、パーソナリティ障害を認めないために通院しているものかもしれません。
なので、「自己愛性人格障害かもしれないと ”悩んで” います」という方は、自己愛性人格障害ではないはずで、そんな殊勝な人格であったら、ターゲットは悩まず、困らないのです。
もし自覚しながら被害者を生んでいるのであれば、罰せられるような問題行動と言えます。
そのくらい、自己愛性人格障害の人がもたらす被害は甚大です。
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