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ひと月に3人の私。社会問題に通じるPMSの辛さ、痛みと共存できる?

PMSは体の痛みだけでなく、精神的なブレを伴います。
そのことが「一番辛い」と思っている女性が多いかもしれません。
今日は女性のみならず、奥さんや恋人といったパートナーがいる男性にも向けて、「PMS(月経前症候群)」を紐解いてみようと思います。

DoctorsFileを参照すると、「PMS」とは、
”月経前のイライラや情緒不安定、胸の張り、むくみ、体重増加など、精神的あるいは身体的症状のことを指し、個人差がありますが、月経前の3~10日の間に起こります。イライラなどの精神的症状が強い場合、家族や職場の人間関係に悩んでしまうことも。ほとんどの場合、月経の開始に伴い、症状が軽快もしくは消失していくのが特徴です。”とあります。

婦人科医に直接伺ったところ、「(PMSは)自殺を考えるほど落ち込むケースがあるため、社会問題としても捉えられる」とひと言。

そもそも、心身に起こる不可思議な現象の正体が分からない場合、「自分がどうなってしまったのか」「なぜこんなに辛いのか」、特に原因が特定できるまでは、仮に判明してからも、毎月繰り返される症状に、戸惑いを隠せないことが多いように思います。
もしくは学校や職場で、ある一定期間だけ、ご機嫌斜めだったり、体調不良だったり、休暇をとっていたりする人がいたら「PMS」や生理痛のせいと思っていいかもしれません。

実際私も、漢方薬を試すまでは、生理前の「絶望の3日間」に苦しんでいました。今も不調から抜けているかと言えば、完璧ではありません。
頭痛をはじめとする身体的な苦痛や眠気。
意志とは関係なくのしかかってくる精神的な不快感や自責の念。
ですが女性が闘う症状の正体を、ご自身も周囲もまずは「知る」ことで、生きやすくなる人が増えるはずです。
とは言うものの、奥さんや恋人の不機嫌から、とばっちりを受けたことがある男性は、「たまったものじゃない」と思うこともあるはず。
そんなときは「彼女じゃなくてホルモンのせい」「数日たてばもとに戻る」ので、見守りが必要な時期と言えるのかもしれません。

もとより女性の場合、本人に自覚があるかないかは別として、ひと月のうちに、3人の人格がいると表現されることがあります。
これには「PMS」が大きく関連しているように思います。
生理前の不調期(=「PMS」)を経て、生理が来て身体的な痛み・精神的な落ち込み等が回復し、そのあと安定して過ごせる時期に入ります。
他人から見ると、「元気がなさそうでイライラしているな」→「辛そうにしているけれど、気分的には少し楽そうかな」→「元気そう(違和感がないので、特に感じることがない時期)」といった印象かもしれません。

「PMS」に該当する期間、精神的には、この世の終わりのような重苦しさを感じる方もいて、とにかく気が滅入り、物事をプラスに考える力が弱る傾向にあります。
「すべてがうまくいかない気がする」
「あのときあんなことをしなければよかった(過去への後悔)」
「良いことなんて、これから絶対ないんだ」
「元気になれない私は最悪だ」
「なんで女性に生まれたんだろう」

頭の中を巡る言葉がネガティブに傾き、自身を普段の自分とは、別人のように感じる方もいると思うのです。
自覚がある方もいれば、ご家族や身近な方に指摘されて気付く方もいるようですね。

また、集中力が落ちるケースが多いため、仕事を調整できる場合は、こなしやすいタスクをこの時期にスケジューリングできると圧倒的に救われます。

辛いと思うときは、「PMS」の数日間は大きな決断をせず、後回しにできることは据え置き、体も心も休める方向に舵取りをして、まずは逃げ切ることです。
『今の私は本当の私ではない!』『数日で楽になる!』
この言葉を呪文のように唱えながら、快復を待ちませんか。
やり過ごすだけで、もとの元気な自分に戻っていけます。

生活を見直しながら、症状を軽減させることは可能であり、その第一歩が自分の体調に気付けること、辛いと思っている自分に気付けることだと思います。
毎月訪れる一過性の嵐。
気持ちも荒れそうなときは、この痛みはずっと続くものではないからと、「私」を守っていきませんか。

※気になる症状がある方は、他の方の励みにもなるので「コメント」に投稿してみてくださいね!

追伸
昨日はじめてnoteに投稿したあと、これから、どんなことを書いたら読んでくれる人のためになるんだろうと思っていた矢先、note編集部「文章のコツ」まとめの記事に出逢いました。

noteのアルゴリズムは素晴らしいですね。
書いていこう!という勇気をもらえました。

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