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愛されたい
ボクはその欲求が狂気なほどに大きかった

夢を見た
深く果てしない暗闇にボク一人 漂っている

何もない
誰もボクを愛さない ボクもボクを愛せない

過去との邂逅
ボクはずっとそうやって 時を歩いてきた

空っぽの日々
何ひとつ積み上げもせず 憎み嘆く餓鬼

因果応報の今
誰もボクを愛さない ボクもボクを愛せない

闇の底 長い静寂
ゆっくりと目を開けば 遠くにほのかな灯(あか)り

おもい腕を伸ばす
灯りには一筋の道 ボクの中に繋がる道

闇の中に広がる光
灯りの先には灯り 次々と繋がる灯り

積小為大(せきしょういだい)
大きな光の輝きは 小さな光の集まり

ここから闇を見渡せば
ボクも小さな灯り 確かに光る灯り

愛されていた
求め始める前から 生まれ出でる前から

キミ 思わずとも
キミはボクを愛し ボクはキミを愛している

宇宙の理(ことわり)
百億年のその前から やすみなく続いている

何ひとつ抗えない
営みという名の 愛と生の連鎖

おぞましき闇も
なにかが作った幻 ボクが飾った幻
夢から覚めてほほ笑む 今朝の光

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