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ボクと同じ日本人のキミへ②

遠い昔からの友人のキミへ

拝啓
なんて、堅苦しい書き方、キミは嫌いだったかな?
キミとボクは、遠い遠い昔から、この日本という国で、命を繰り返しながら、何度も何度も出会って関わって、そして今、また、キミにこうやってお手紙を書いて、ボクの気持ちを伝えることが出来て、ボクは本当に嬉しいです。

なんて書いたりするとキミは「お前なんか知らねぇよ!」って笑うかもしれないね。

キミの言う通りかもしれない。
でも、ボクはこう思うんだ。

ボクたちは身体と言う乗り物で人生を旅していて、そして、身体が役割を終えると同時に人生を終えるよね。
だから、ボクたちはウッカリ、身体が役割を終えると、自分は消えちゃうって思ってしまうんだけど、ボクたちにとって、身体はやっぱり、人生を運んでくれる乗り物でしかないんじゃないかな?

じゃ、身体とボクたちは別のモノだとすると、ボクたちって何者なんだろうね?
「ボクたちは何者?」
キミはどう思うのかな?

ボクはやっぱり、ボクたちは遺伝子って情報が形となって現れているものなんだろうって思うんだ。

ボクたちは、何十兆個って細胞の塊で、その細胞一つ一つに遺伝子って情報(メッセージ)が組み込まれていて、まるで、そのメッセージからのお願いを叶えてくれているかのように働いてくれている。

その細胞たちの集合体がボクたちの身体なんだけど、ボクたち自身は、ボクたちの事を「脳」という部分で思考して捉えているんだけれども、この脳を作ってくれているのも、やっぱり細胞たちなんだよね。

だから、ボクたちの人生を運んでくれている身体と、ボクたちのことを分けて考えることって、とても難しいことになるんだろうと思うんだけど、きっとボクたちは、脳の細胞たちの力を借りて、ボクたちって何なんだろうって気付いていく、ちょっと変わった生き物なんだろうと思う。

じゃ、ボクたちに近い他の動物、犬や猫や猿とかはどうなんだろうね?
多分、彼らは、ボクやキミのように、自分って何なんだろうって考えることはなくて、ボクたちの中で身体を営んでくれている細胞たちと同じように、頭で考えるのではなく、遺伝子に籠められたメッセージ=お願いを受け入れて、ただ、役割を果たしてくれているんだろうと思うんだ。

キミやボクたち、人間だけが、大脳という大きな脳で、生き方を自分で決めていて、その生き方を自分で決める意思こそ、キミであってボクであるんだろうって、そう思うんだよね。

だけどもこういったハタラキ自体、やっぱり脳を営んでくれている細胞たちがやってくれていることだから、ボクたちは、もしかしたら、ボクたちが自分で決めていると思っているだけで、実はやっぱり、遺伝子の働きのままに生きているとも、言えるのかもしれないよね。
ホントに、この辺りは、まだまだ分からないことだらけだと思うよね。

というように、ボクたちは大脳と遺伝子の狭間で存在している、とても曖昧な存在なんだろうって思うんだけど、どちらにしても、遺伝子というものとは、切っても切り離せない存在であることは、確かみたいだよね。

じゃその、キミやボクたちと切っても切れない関係にある遺伝子って、ボクたちが生まれた時に突然出来上がったモノなのかな?

それは違うよねぇ~。
実際、ボクたちの遺伝子は、遺伝子上の父母の遺伝子が組み合わさって出来上がったものだもんね。

この遺伝子の元を見つけようとすると、ドンドンさかのぼって行くわけでしょ?
これって、最終的には、地球に存在している遺伝子は、37億年とか前に生まれたらしい生命が元になってるんだってね。

ウソかホントかまでは知らないけど、少なくとも、そうであるらしいというのが今のところの定説みたい。

人類らしいものの始まりが1億年くらい前で、ボクたちの祖先と言われているホモ・サピエンスが現れたのが20万年くらい前なんだってね。

途方もない時間の中で、ボクたちの遺伝子はずっと繋がって、関わり合って、変化を続けて、今、キミに、そしてボクに辿りついているんだね。

その、37億年とか、1億年とか、20万年とかの途方もない時間の中で、キミとボクの遺伝子は、何度も出会って、時には交わって、そんなことを繰り返して、今、こうやって、キミはボクを読んでくれている。

ねぇ。
キミとボクは、生まれるよりもずっと前から、友人であり、家族であったんじゃないのかな?

ボクはそう思っています。
だから、明日から、遺伝子レベルから大切に思うキミに、ボクが見つけたモノをしっかりと伝えていこうと思います。

早速ね、伝えたいことを書き始めたいと思っていたんだけど、ボクがね、まだ、見たこともないキミのことを、ココロから友人だと思っている理由をね、最初に伝えておきたくて、下書きを無視して書いていたら、挨拶だけで、こんなになっちゃいました(ノ∀≦。)

明日から、いよいよ、伝えたいことを書き始めます。
頑張って読んでね(。-∀-)v

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