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歯の食いしばりが教えてくれた新しい生き方:リラックスして今を楽しむ

「ストレス性の食いしばりがなかなか治らない」
「自分に合ったストレス発散の方法がわからない」
「仕事や勉強ばかりしてきて、人生の楽しみ方がわからない」

こんな悩みや葛藤で苦しんではいませんか?

私は、ストレスから来る食いしばりから歯を壊してしまったことをきかっけに、大切な歯を守るため、22年間勤めていた仕事を1年半前に休職しました。

ところが、昨日、5ヶ月ぶりに受けた歯科検診で、休職して1年半が経った今も食いしばりが治らない現実に直面したのです。

激しく落ち込み、自分を見つめた結果、歯が伝えようとしてくれているメッセージが見えてきました。

それは、リラックスして今を楽しむこと。

「なんだ、そんなことか」と思うかもしれませんが、頭での理解にとどまらず、本当の意味で腑に落とし、実践することは別。

とてもシンプルな言葉ですが、奥が深いなぁとしみじみ感じています。

この記事が、

  • ストレスによる歯の食いしばりで悩んでいる方

  • 自分に合ったストレス発散方法を知りたい方

  • 真面目で仕事も勉強も頑張ってきたけど、人生の楽しみ方がわからない方

  • 新しく生まれ変わりたいけれど、なかなか古いあり方から抜け出せない方

の参考になれば幸いです。

ぜひ最後までお読みください。


休職する1年半前と変わっていない自分にショックを受ける

今日は5ヶ月ぶりの歯科検診とクリーニングの日。

「その後、お変わりや何か気になるところはありますか?」

歯科衛生士さんからの質問に、ちょうど1ヶ月前くらいに右上の犬歯の隣の歯あたりにツキーンと刺すような痛みを覚え、それが3日間ほど続いたことを思い出したので、伝えてみた。

歯科衛生士さんは、黙々と私の口の中を見ながら、こう言った。

「食いしばりがひどすぎて、歯がえぐれてしまってますねー。
本当は歯の噛み合わせの面って、真珠みたいな玉が出っ張っているんですけど、食いしばりで完全に平らになってしまってます」

私は歯科衛生士さんの言葉がどこか遠くに聞こえて、いまいちピンと来なかった。

食いしばりは確かに過去、ひどかった。

過去、という表現をしたのは、今からちょうど1年半前、食いしばりの原因と言われるストレスから自分を解放するために休職したからだった。

歯科衛生士の言葉は1年半前の過去の私に放たれたかのような気がして、今の自分にはフィットしないと思ったのだ。

ストレスを感じなくても食いしばりは起こる?

検診の結果、虫歯はどこにも見つからず、歯の痛みの原因は食いしばりによるものとのことだった。

私は言葉が出なかった。

ただ診察台に仰向けになって黙り続ける私の心中を察してか、歯科衛生士さんは言葉を続けた。

「長年ずっと溜めてきたストレスを発散するために、脳が歯を食いしばることを憶えてしまっているんですよ。

歯を食いしばることでストレスを発散する癖がついてしまってるんです。

だから、ストレスを感じていない時も食いしばってしまうんですね。」

この言葉を聞いて、放心状態だった私の意識はだんだんはっきりとしてきた。

同時に、ムクムクと混乱が湧き上がった。

「なんで?
ストレスの原因だった仕事から自分を解放したのに、まだ食いしばりがあるってどういうこと?」

認めたくない事実に混乱しつつ、器具を片付ける歯科衛生士さんの背中に向かって、やっとこう聞いた。

「私は食いしばりのストレスから自分を解放するために休職したのですが、それでもまだ食いしばっているということですか?」

歯科衛生士は落ち着いてこう答えた。

「はい」

端的すぎる返事に混乱が収まらない私は繰り返し聞いた。

「今も?」

「はい。脳が食いしばることでストレスを発散することを覚えてしまっている癖なので。

意識的に日頃から歯と歯を離す癖をつけることです。

ストレスの発散方法は、人によってはスポーツなど、違いますけど、うまく発散できたらいいですね。」

要はできるだけストレスを溜めないこと、そして、身体に負担をかけない自分に合ったストレス発散方法を見つける必要があるというわけだ。

私はこう思った。

「もしかしたら、食いしばりってすごく効率の良いストレス発散法なのかも知れない。」

夜中、寝ている時間を使って自分の歯を食いしばりさえすればストレスが発散できるなんて、お金もエネルギーも時間も節約できるからだ。

その効率性の代償として自分の歯を犠牲にすることさえ厭わなければ、の話だ。

親から授かったかけがえのない大切な歯を。

食いしばりによる歯のダメージは、時間の節約や効率性ばかり追いかけて、自分の身体のケアを怠った生き方をしてきた代償ではないか。

歯科衛生士の言葉に、見ないように蓋をしている心の闇を再び目の前に突きつけられたような気がした。

深海の底まで沈んだ気持ちを統合で復活させる

「休職して自分を解放したはずなのに、食いしばりが治っていない私がいる。
ストレスを感じている時も感じていない時も、脳の癖で食いしばってしまっている・・・」

歯科検診が終わって家に帰り、今、こうして自分の心の内を文章にしてみると、少なからずショックを感じている自分がいる。

悔しいような、遣る瀬ないような感情が湧いてきて、一粒の涙がポロリと左側の頬を伝っていった。

「涙を流す代わりに何が可能だろう?」

左側の頬に涙が伝った時は、こう自分に問いかけるのが精一杯だった。

途端にこれ以上はnoteを書き続ける気力も無くなるほど、深い海の底まで沈んだように気分が重くなり、椅子を立ってPCの前から離れ、ヘナヘナと地べたに座り込んで膝を抱える自分がいた。

重苦しさで意識がいっぱいになり、押し潰れそうになりながらも、片隅には統合で学んだ教えの破片が微かに浮かんでいた。

こういう時こそ統合するしかない。

私は力の入らない足を奮い立たせ、気力で立ち上がった。

闇から光へ:統合の後に広がった新しい視点と世界

統合ワークをして、自分の中の鉛のようなネガティブな周波数を手放すと、次元が変わったように意識の霧が晴れて、スッキリした。

「私はここから何に気づき、学ぶことができるのだろう?」

こう問いかける余裕も生まれた。

統合を学んで本当に良かったと思う瞬間だ。

エゴの私が答えを出そうとせず、宇宙に問いかけを放つと、答えはふとした時に降りてくる。

答えはこのnoteを書いている途中、ふと気がそれてネットサーフィンをやった後、洗濯物をたたんでいた時にやってきた。

脳の矯正:緊張脳からリラックス脳への転換

洗濯物をたたみながら、ふと、記憶が蘇った。

歯科衛生士さんの話を聞いた時、診察台に仰向けになりながら最初に脳裏に浮かんだアイディアが脳の矯正だったことを思い出したのだ。

緊張が癖になっている脳に、徹底してリラックス・楽しい感覚を覚えこませるのだ。

これまでの私は、統合ワークやアクセス・コンシャスネスの問いかけを通して、精神面からの自己解放に励んできた。

でも、歯の食いしばりは、精神目のケアに集中し過ぎて、肉体のケアがおろそかになっていることを教えようとするサインに違いない。

精神世界の探求に偏っていた私が宇宙に問いかけた結果、降りてきた答えはまさにこれだったのだ。

私は、脳の状態を緊張からリラックスに矯正するために、いくつかのアクションプランをメモ書きした。

  • 日中は、毎瞬、できるだけ意識的になり、リラックスして歯と歯を離す。

  • リラックスできる意識のポイントに立つ脳内イメージを強化する(プラチナシルバーの磁場の上、宇宙空間、スクリーンの現実から100離れた100の位置に立って世界を見るイメージをする)。

  • 脳は夜に食いしばることでストレスを発散するのだから、夜、寝る前の2時間を使ってリラックスできる統合と瞑想を集中して行う。

早速、20時からリラックスタイムをスタートさせ、お風呂に入って寝たのが21時半。

実験的にこの新しい生活スタイルを試してみて、次の検診日で食いしばりが緩和されているか見てみよう。

「長年」「溜めてきたストレス」の意味

リラックス脳に変換するため、前日の夜に20時にはやることを止めてリラックスタイムに当て、ぐっすり寝て起きた朝。

寝ている間、食いしばりによる歯のショックを和らげるために装着しているマウスピースを外してみると、しっかり食いしばりの跡が残っていた。

愕然とした私は、ショックを統合し、自分を見つめ直した。

統合した後、歯科衛生士さんが言った言葉を思い出した。

長年ずっと溜めてきたストレスを発散するために、脳が歯を食いしばることを憶えてしまっているんですよ。」

この「長年溜めてきたストレス」という表現が漠然としていて、すぐには飲み込めなかったことが見えてきた。

せっかくのアドバイスも自分の腑に落とし込まなければ、空を見上げた時の飛行機のように頭上を過ぎ去って消えてしまう。

私は歯科衛生士さんの言葉を噛みしめるように自分の腑に落とし込んで行った。

「長年」を私自身に落とし込んだ場合、ちょうど小学校を卒業して中学校に上がる前の12歳くらいからだ。

であれば、35年以上という「長年」にわたって溜め込んできたストレスということになる。

さらに、「ストレス」を私自身に落とし込んだ場合、ちょうど中学校に上がる前に、こう腹を括ったのを思い出した。

「中学校に上がったら、もう小学校時代のようにやりたい放題好きにはできない。ちゃんと勉強して、人間社会に合わせて生きなければならない。」

その決意通り、中学校に入ってからは、クラスメートからどう思われるか、部活の仲間からどう見られるかを気にして、ずっと緊張して生きていた。

幸せの基準も外向きで、一生懸命受験勉強を頑張って、いい大学に入っていい会社に入ることが幸せだと思い込んだ。

私にとっての「長年のストレス」とは、

「13歳から35年以上、
ありのままの自分を偽って、
やりたくないことや苦手なことを自分に強いて、
我慢して努力しながら一生懸命頑張ってきたストレス」

を意味していた。

これだけの長い年月をかけて使ってきた癖なのだから、たった一晩、リラックスタイムを設けたからといって、すぐになくなることは難しいだろうことがわかった。

とは言え、いたずらに時間をかけて手放すつもりはない。

食いしばりの癖を手放すと覚悟を決め、本気で統合すれば、一瞬で変わることもできるのだ。

私は長年の癖を手放すとは言え、「長年」を言い訳にせず、完全な統合を起こして一瞬で変わると決めた。

休職しても食いしばりが続いていた原因は、周波数が変わっていなかったから

統合ワークをして意識が俯瞰的になったからだろう、歯科衛生士が放った言葉に違和感を感じ、そのまま鵜呑みにできない自分がいることも見えてきた。

「ストレスを感じていない時も食いしばるのは、脳が食いしばる癖をつけてしまったからです」

歯科衛生士の言葉は確かに一理あるかも知れないが、それはマニュアル的な考えであって、全部が全部、私にとっての真実ではないのだと感じたのだ。

私は自分にこう問いかけた。

「私にとっての真実とはなんだろう?」

振り返れば13歳の頃から35年以上ずっと、我慢・努力・緊張の連続で、勉強や仕事ばかりしてきた人生だった。

休職してもなかなか意識を切り替えることができず、相変わらず、

「今の自分じゃだめなんだ、今の自分じゃこの社会で生きていけないんだ、生きるために何かお金が入る新しい仕事をしなければ」

という自己否定、焦燥感、無価値感、強迫観念などが入り混じったネガティブな周波数をバリバリ使い続け、心のどこかで常に緊張している自分がいた。

だから、休職しても食いしばりが治らなかったのだ。

35年以上も使い続けてきたネガティブな周波数が私の中でデフォルトになり、緊張を生んでしまっているのであれば、根気強くネガティブな周波数を手放し続けるしかない。

いくら外の現実を変えても、同じ周波数を使い続けている限り、同じ現実を映し出し続けるからだ。

リラックスして今を楽しむ自分に生まれ変わる

同時に、食いしばって歯を犠牲にしてしまう生き方を終わりにするためには、これまで35年以上続けてきた古いあり方を手放し、新しい自分に生まれ変わる覚悟を決める必要があると思った。

今まで慣れ親しんだ我慢・緊張・努力を手放し、心地よく、リラックスして、喜びやワクワクから今この瞬間を楽しむ選択を自分に許すのだ。

「今、私はどうしたい?」

と自分に問いかけ、今この瞬間、心地よく、惹かれて、しっくりきて、腑に落ちて、喜びを感じて、ワクワクして、楽しいことを選ぶ。

これを徹底して自分に許すのだ。

実際、今、自分に「今、私はどうしたい?」と聞くと、急に眠気が襲ってきた。

素直にPCから離れ、ゴロンと横になろう。

今は午後3時。

昼寝にはちょうど良い時間だ。

自分に合うストレス発散の方法を認め、受け入れる

昼寝から起きてスッキリしたら、また新しい視点が見えてきた。

「ストレスの発散方法は、人によってはスポーツなど、違いますけど、うまく発散できたらいいですね。」

こう言った歯科衛生士の助言は本当に示唆に富んでいた。

私の場合、食いしばりの本当の原因は、ストレスの発散の仕方がわからない自分自身に対するジレンマだったんじゃないかと思うのだ。

美味しいものを食べることが好きな私にとっての唯一のストレス発散は食べることだった。

それには美味しいものを食べるための時間とお金と場所とエネルギーが必要であり、時には一緒に食べる人も選ぶことが必要だ。

その労を惜しんだ私は、手っ取り早く食いしばることを選んだとも言える。

何より、覚醒やアセンションを目指す中で、「肉体の健康のためには食事の量を減らしたほうがいい」という教えを受け、私の中で食に対する制限の意識が働いていた。

でも、我慢・努力・緊張ではなく、リラックスして今を楽しむ生き方を選ぶ覚悟を決めるのであれば、これまでとは違う選択をする必要がある。

つまり、自分にとって美味しいものを食べることが幸せであることを認めること。

そして、美味しいものを食べるために時間とお金とエネルギーを惜しまず、人や場所を選ぶことを惜しまず、自分に与えることを許すこと。

これからは、たとえ電車で何時間かかろうと、飛行機で何時間かかろうと、自分が本当に行きたいと思ったレストランや料理があったら、そこに行って体験することを自分に許そう。

そう思ったら、私の中で抑圧していた何かが弾け、色とりどりの風船が青空に一斉に放たれたかのような解放感を感じた。

残された休職期間は1年半。

ありのままの自分を制限する周波数をとことん手放し、脳の癖を矯正しながら、どんどん自分を解放してリラックスし、今を楽しむ覚悟を決めた。

休職中、新しい生き方を決めた私にとっての新しい仕事は、リラックスして今を楽しむことなのだ。

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