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天下布武ローヴァーズ【選手紹介②】

こんにちは。天下布武ローヴァーズFCの監督兼GMを務めます、ルイス・フロイスと申します。今回は個性あふれすぎる本軍の選手たちの紹介、第二弾です。背番号順に紹介していきますが、前回に引き続き、くれぐれも信長様には内密に、お願いします。

11. FW 本多忠勝

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本軍きっての新星、徳川家家臣、本多忠勝殿でございます。新進気鋭の武将らしく、粗削りながらも左サイドから勇猛に切れ込んでいくドリブルには将来性を感じます。この伸びしろを最大限生かすべく、私は忠勝公をスタメン抜擢するつもりです。

家康殿は「姉川の戦で忠勝は大物になる」と話しておりました。忠勝殿にとってもアピールのチャンスだった戦を前に、異国の地へ飛ばされてしまったことは戸惑いも大きいと存じます。ですが、ここイギリス国でも新たな戦いが待っております。ピッチ上でその才能を遺憾なく発揮し、功を上げてほしいところです。

12. GK 稲葉一鉄

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美濃三人衆の一人、稲葉良通こと稲葉一鉄殿でございます。学問に明るいお方なので、お歳を召されているにも関わらず、蹴球戦術の吸収も早いです。しかし、どうもこだわりが強い「頑固一徹」な部分があるので、フィールドプレーヤーは難しいと感じました。

一鉄殿には第2ゴールキーパーの立場を既に伝えております。出番が少ないことには何一つ不満は漏らしておりません。家康殿に有事の際、すぐに出陣できるよう万全の準備をする、と自身の役割に対して一途に取り組んでおります。こだわりが強いからこその適材適所ですね。

13. MF 明智光秀

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山城国の武将、明智光秀殿でございます。先日の金ヶ崎の戦にて、信長様の窮地を救ってくださったお方です。現状、織田家の家臣ではないのですが、ソツなく任務を遂行するので信長様の評価は低くありません。

もともとキリスト教に対して不信感を持っており、今回異国の地に飛ばされたことは、とても不本意に感じているようです。そもそも姉川の合戦場には光秀公はおりませんでしたからね。なぜ巻き込まれたのでしょう?気持ちはわかります。しかし、蹴球を「南蛮人の遊び」と呼んで、練習態度が良くないのはいただけません。信長様の評価を得たいので、信長様の目前でだけ一生懸命やっている感じです。私はそれを見ているので、現状ではバックアッパーです。

14. MF 滝川一益

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清州同盟で家康殿との交渉で功を上げた、織田家家臣、滝川一益殿でございます。立ち回りが非常に上手で、守備と攻撃のスイッチを切り替えるリンクマンとしての活躍に期待しています。信長様をセンタフォワードで起用する緊急事態があれば、その穴を埋めるのは間違いなく一益殿です。

鉄砲の名手として知られる一益殿だけあって、中盤底からのミドルシュートも脅威。ボールの刈り取りが上達したら、信長様を中盤から追い出してでも起用したいくらいの存在です。現状惜しくもバックアッパーですが、適度に出番は与えたいと考えています。貴重なバランサーとしての活躍を期待しています。

15. FW 佐々成政

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織田家家臣の佐々成政殿でございます。黒母衣衆(くろほろしゅう)の一員として抜擢され、信長様もその活躍に一目を置いておられます。騎馬の扱いも、鉄砲の扱いも秀でたものがございますので、前線で奮闘していただくことにしました。

攻撃面においては非常に才能あるお方なのですが、少々癇癪なところがあり、冷静さを失って悪手を踏んでしまうことがあります。無謀な単騎突進でボールを失うことも少なくありません。スタメン起用よりはジョーカーとしての起用が多くなりそうです。

16. DF 森可成

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織田家家臣、森可成殿でございます。「攻めの三左」として知られる槍の名手で、信長様が家督を相続する際にもご尽力されました。そのため、信長様の信頼はとても厚いです。信長様は可成殿をスタメン起用しろと、よく私に迫ってきます。なかなかそう踏み切れない理由があるのですが……

可成殿自身は武術に秀でておりますし、調整や謀略にも力を発揮できるお方。ですので、後方から機を見て一突きするサイドバックを主戦場として考えております。前線でも活躍できると私は感じております。左サイドのスペシャリストとしてチームには不可欠な存在であることは間違いありません。

これだけのお方を、スタメン起用しづらいと感じるのは、チームバランスの問題からです。信長様をはじめ、前線には前進志向な方々が多いです。なので、池田恒興殿のようなバランサーを起用したいというのが正直なところです。可成殿の問題ではないのです。

17. DF 井伊直虎

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遠江国の井伊直虎殿でございます。直虎殿は「おんな城主」と知られるとおり女性ですので、男性陣に混ざって蹴球をさせるのはいかがなものか……と思ったのですが、直虎殿の気持ちが強かったので、メンバー入りしてもらいました。

技術については、可もなく不可もなくという感じです。しかし、粘り強く交渉する度胸と、長時間食い下がるスタミナに定評がありましたので、右サイドバックで精力的に働いていただくことにしました。

遠江国井伊谷の領主でございましたので、今川氏真殿とは若干ギクシャクした関係性です。左利きの氏真殿ですので、なるべく距離を置きたいということで右サイド起用にしました。なるべく同時起用はしたくないと考えております……

18. FW 酒井忠次

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徳川家家老、酒井忠次殿でございます。姉川の戦では徳川勢の最前線を担っておりましたので、蹴球でも最前線で活躍を期待しております。忠次殿をフォワード起用する理由はそれだけではありません。忠次殿は重臣にもかかわらず、人前で「海老すくい」という舞いを披露されます。踊りで培われた独特のリズム感がドリブルに生かされています。

また先日の稽古の際、後方からのロングボールを見事にワントラップで止めて見せました。それを見ていた信長様が「忠次、只者ではない。背に目を持つごとし。常人の所業ではない。」と感嘆しておりました。この時代の言葉では、そのことを「ハンパない」というそうですね。

柴田勝家殿はパワー系、忠次殿はスピード系ということで、相手を見ながらフォワードのスタメン起用は考えたいところです。が、信長様は勝家殿を起用しろと言うはずなので、現状は2番手だと思っています。ただ、勝家殿がたくさん点を取っていると、信長様が不機嫌になることがございますので、そんな様子が見えたら、忠次殿と入れ替えようと思っております……

19. FW 九鬼嘉隆

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織田家家臣、九鬼嘉隆殿でございます。九鬼水軍で知られる、水上戦の名手でございます。水の上では最強なのですが、陸上で行われる蹴球は少々不向きな様子。水軍で見せるほどの脅威はございませんが、前線のどんなポジションでも戦えるオールラウンダーです。主戦場はウイングポジション。センターフォワード陣が柴田勝家殿・酒井忠次殿というベテラン2人のみのですので、嘉隆殿の存在は本軍の層に厚みを与えてくださる存在であります。

20. DF 松永久秀

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大和国の武将、松永久秀殿でございます。茶人としての評価が高い久秀殿、その高い教養で蹴球戦術の吸収が早かったです。また優れた築城技術をお持ちで、それを基に独自のディフェンス理論を早くも確立しております。ですのでセンターバックとして本軍の砦を担ってもらうこととしました。

ご高齢のため、運動能力は他の者より劣りますが、その老練の勘でボールを刈り取っていくことを期待しています。現状ではバックアッパーですので、いつ出番が来てもいいよう準備をしていてほしいのですが……当の本人はイギリスのティーパーティーに非常に関心を持っており、オフは茶器を買い漁りに街へ繰り出しております。そういった点と、どうも腹の奥に良くない企てを持っているようなので、チームワークに難がございます。

信長様が先日、本軍の運営資金集めのため売却された「九十九髪茄子(つくもかみなす)」という茶器は、もともと久秀殿が所有されておりました。信長様と協力関係を築く際、差し出されたものだそうです。なので、贈り物を売りに出すとは何事かと、不満を漏らしておりました。これは信長様が悪いです。

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以上、本軍の選手紹介第二弾でした。どのお方もクセが強すぎるので、稽古中本当に大変です。

次回が最後の選手紹介となります。我々スタッフの紹介もありますので、是非ご覧いただけたらと存じます。それでは皆様に神のご加護を、アーメン。

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