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天下布武ローヴァーズ【選手紹介③】

こんにちは。天下布武ローヴァーズFCの監督兼GMを務めます、ルイス・フロイスと申します。

今回は個性あふれすぎる本軍の選手たちの紹介、第三弾です。今回で最後ですので、我々スタッフ陣の紹介もあります。背番号順に紹介していきますが、これまで同様、くれぐれも信長様には内密に、お願いします。

21. DF 安藤守就

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美濃三人衆の一人、安藤守就殿でございます。姉川の戦に向けても出陣していて、信長様も信頼を置いておられます。派手さはありませんが、たびたび負傷しながらも戦場から戻ってこられた、脅威の精神力を持つお方です。その体の強さと献身性が光りますので、センターバックとして起用することにしました。名前に「守」の字がある方を前線に置くわけにはいきませんからね。

ご高齢ですので、ここからの大幅な上達は見込めません。しかし本軍フィジカルコーチの曲直瀬(まなせ)道三殿とは、以前から連絡を取り合っていたとのことで、仲が良いです。体のケアをしっかりして、パフォーマンスを維持してもらいたいところです。

22. DF 石川数正

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徳川家家臣、石川数正殿でございます。家康殿が幼少の頃から仕えているお方。家康殿に対する忠誠心がとても強いので、家康殿のすぐそば、ディフェンスで起用します。

外交や交渉事に強い数正殿、様々なポジションで立ち回ってきたお方です。蹴球をさせてみても、守備的ポジションは、どこでもソツなくこなしてみせました。現状スタメンを脅かす実力ではないですが、ポリバレントなバックアッパーとして、ベンチに一人置いておくと安心感があります。

23. MF 榊原康政

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徳川家家臣、榊原康政殿でございます。本多忠勝殿と並ぶ、本軍期待の新星でございます。体の強さと、敵を突き飛ばす強烈なタックルから、守備的な中盤を任せることにしました。数的不利の場面で、敵の攻撃を一手に引き受けられるだけの度胸の強さもあります。それでいてパスも出せるので、明るい未来しか見えません。

私としては、康政殿の将来性にかけて、スタメン起用したいところなのですが、中盤は信長様や木下秀吉殿らがいる激戦区。途中出場での起用が多くなると思います。リードした展開でテクニシャンの今川氏真殿と入れ替えるのが理想的かもしれません。

24. MF 氏家卜全

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美濃三人衆の一人、氏家卜全殿でございます。卜全殿は、三人衆の中でも最大の勢力を誇るお方なのですが、とても影が薄いのが気がかりです。蹴球をやらせてみても、時折ピッチから消えてしまいます。

テクニックがあるので中盤で起用することにしました。影が薄いなりに、意外性のあるパスを出していただければ、オプションにはなるかもしれません。ただ、基本陣形が4-3-3ですので、中盤で消えてしまうと致命的な人数不足が生じてしまうので、正直出しづらいです。

25. FW 磯野員昌

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浅井家家臣、磯野員昌殿でございます。姉川の戦では織田軍に一番近い場所、浅井軍の先鋒として対峙していたため、信長様らと共に雷に巻き込まれ、イギリス国に降り立ったようです。現実を受け止め、本軍の一員として戦ってくれることになりました。

員昌殿は、浅井四翼の一角を担う武勇に長けたお方。浅井軍でも先鋒として数多く活躍されてきたので、前線で起用することにしました。特に敵陣へ勢いよく切れ込んでいく戦法を身上とし、功を上げていたようなので、ウイングに最適だと考えています。

なお、本軍には「かずまさ」がもう一人おります(石川数正殿)。ですので、日本の伝説的蹴球選手の名前にちなんで、員昌殿のことを本軍では「カズさん」と呼ぶことにしました。その選手も左ウイングが主戦場だったようなので、ちょうどいいですね。

ちなみに伝説の選手には「キングカズ」という愛称もあるようですが、信長様が「キングはワシじゃ!」とお怒りでしたので、却下されました。

26. GK 和田惟政

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摂津国の武将、和田惟政殿でございます。惟政殿は私、フロイスがとてもお世話になっており、日本でのキリスト教の布教に尽力してくださったお方です。信長様との調整にも数多く顔を出していただきました。本軍を指揮する上でも、信長様の暴走を食い止めるため、惟政殿の力は不可欠と考えております。

ただ、蹴球をさせてみたところ、驚くほどセンスがありませんでしたので、申し訳ないですが惟政殿は第3ゴールキーパーです。もっとも、本人はその地位で構わないと理解を示してくれています。

監督兼GM ルイス・フロイス

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私、監督兼GMを務めます、宣教師のルイス・フロイスでございます。ポルトガルから日本に、デウス様の教えを広めにやってきたのですが、大変なことになってしまいました。

現状、ヨーロッパの文化について一番理解しているのが私ですので、あらゆることは私が舵を取っていきます。ポルトガル出身ですので英語は完全には理解できませんが、それなりにはわかりますし、蹴球の知識もここ数日で頭に叩き込みました。出来る限りのことはやっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本軍の選手たちは、皆エリート中のエリート、選ばれし武将の面々ですから、一般人よりも体は出来上がってます。教えたことの飲み込みも早いです。なので、実力の面ではあまり心配していません。一番心配なのは、信長様を筆頭とした、この強烈な個性派軍団をどうまとめ上げるかですね。

コーチ 柳生宗厳

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松永家家臣、柳生宗厳殿でございます。新陰流の剣豪として名高い宗厳公。柳生新陰流の剣術は、力づくで相手を倒すのではなく、相手の出方により柔軟に対応を変え、その働きに随って無理なく勝つという考え方です。これは1vs1の間合いで強さを発揮する、ゴールキーパーの育成に通ずるはずです。なので宗厳殿にはゴールキーパーコーチを担ってもらいます。先日、早速コーチングの講習会に行ってきてもらいましたが、すぐに上位ライセンスを取得してきました。周りのイギリス人コーチたちも、剣術を生かしたコーチングに興味津々だったようです。

宗厳殿が課す稽古は、常に緊張感があります。ピリピリとした雰囲気の中、神経を研ぎ澄ませて取り組むことで、徳川家康殿らゴールキーパー陣の上達にも一役買っています。また有事の際のため、一応選手登録もしております。

コーチ 塚原卜伝

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常陸国の兵法家、塚原卜伝殿でございます。剣術、鹿島新當流の創始者で、弟子、今川氏真殿との稽古最中に雷に巻き込まれ、イギリスに来てしまいました。

真剣の仕合19回、戦場への参戦37回で1つの傷も負わなかったと言われる剣士です。攻撃面もさることながら、傷1つ負わないという防御面を買って守備コーチをお願いしました。

卜伝殿は、勝つためには手段を選ばぬお方です。船中で喧嘩を売られた相手と決闘するため、相手を先に小島に下ろして、その間に自身はさっさと舟を漕いで、相手を小島に取り残してしまった「無手勝流」すら厭わない負けず嫌いです。蹴球は時間制限がある戦いですので、きっと時間の使い方にもうるさいはずです。常陸国鹿島の流儀だと聞いております。

フィジカルコーチ 曲直瀬道三

チームドクター兼フィジカルコーチには戦国の世の名医、曲直瀬道三殿が担うこととなりました。足利将軍家や毛利氏、また信長様も大変お世話になっているお医者様です。イギリス国に来てからは、西洋医学の勉強にも取り組んでおられるようです。

ビジネスマネージャー 今井宗久

本軍の財政・営業に関することについては、堺の商人、今井宗久殿が担当することになりました。信長様のご機嫌取りという重要な役割も担っております。商人としてだけでなく、茶人としても著名な宗久殿。既にイギリス式のティーパーティーの作法を身につけられたそうで、スポンサー営業もそれを生かして好調なようです。

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以上、本軍の選手紹介第三弾でした。私をはじめとしたスタッフ陣も、この場を借りてご紹介させていただきました。このメンバーで蹴球の「天下」を目指して戦ってまいります。

既にトレーニングマッチも何試合かこなし、徐々にではありますが軍が形になってきております。あとは皆様の温かいご声援が必要です。新参者ではございますが、一戦必勝で戦ってまいります。何卒本軍へのご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

それでは皆様に神のご加護を、アーメン。

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