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【主婦勉!】神社のあれこれについて知りたい~諏訪神編②~

という訳でああ、諏訪神が終わらない。
諏訪神が複雑すぎて
正直全部投げ出したい笑
けどこれを終わらせないと
次に進めないこともわかっているので、
頑張って調べる。

さて、前回は
諏訪大社、
上社の大祝が代々諏訪氏で、
下社の大祝が代々金刺氏で、
戦国末期に金刺氏は滅びた、
という話まで書いた。

で、じゃあ上社下社ってなんぞと。
それを調べてみようと思う。

【上社】
・祭神 建御名方神(以下タケさん)
              八坂刀売神(以下八坂さん、タケさんの嫁)
・大祝 諏訪氏
・神長官 守矢氏
・諏訪湖の南側

★特徴
古来の神事
(蛙狩神事・御頭祭・年中4度の御狩神事等)
の特徴などからも、
狩猟民族的な性格を有するとされている。

上社では、かつて仏教で禁忌とされていた、
獣肉を食することを良しとする、
「鹿肉免」なる免罪符のようなお札を
発行しており、
そういう部分でも
狩猟の神様としてあがめられたようだ。
本宮/前宮は、かつては
本社/摂社という関係であった。

どちらかというとタケさんがメインで
祀られている印象。

◎本宮
・幣拝殿と片拝殿のみで本殿を持たない、
 諏訪造りという独持の様式
・四脚門…徳川家康が造らせたもの
・東宝殿…どんなに干天でも、
 1日3滴は滴が落ちる(諏訪七不思議)
・東宝殿、西宝殿は本宮でも最も大事な社殿で、
 寅年と申年に交互に建て替えられる
・起業、独立など、とにかく 
 新しいことを始める時の祈願に良いらしい

◎前宮
・上社の中で一番古い社
・大祝の居館が設けられていたこともあり、
 当時の政治の中心地であった
・祭神 八坂さん
・縁結び、安産、子育て、家内安全、
 心身浄化などのご利益


【下社】
・祭神 タケさん、八坂さん、事さん
・大祝 金刺氏
・神長官 なし
・諏訪湖の北側

★特徴
御霊代が2月と8月に両社間を遷座する。
古くから農耕が盛んな土地であるので、
狩猟的側面の強い上社に対し、
農耕的側面が強い下社という感じ。
秋宮・春宮ともに同格。

どちらかというと八坂さんが
メインで祀られているっぽい。
って、結構八坂さんメイン多いね!

◎秋宮
・8月‐1月にかけて
 祭神が祀られるので”秋宮”
・樹齢800年と言われている”根入りの杉”
 というご神木が正面すぐにある
・拝殿奥に神明造りの宝殿が2つあり、
(これも寅&申年ごとに左右の遷座を行う)
 その背後中央に”イチイの木”というご神木がある
・農耕系、家内安全、安産、縁結び、
 また武運・勝負の神としてご利益

◎春宮
・2月-7月にかけて
 祭神が祀られるので”春宮”
・ご神木は杉の木
・下社で最初に建立された宮
・起業、独立などを後押ししてくれるご利益
・岡本太郎が絶賛したことで有名な
 「万治の石仏」と、
 下社七不思議の1つである「浮島社」が
 あるのは、この春宮の近く。

という訳で、駆け足だがざっとこんな感じ。
主祭神、タケさんかと思いきや、
いろいろ調べるに、
タケさんがメインを張ってるのって、
上社本宮だけで、
あと結構八坂さん(嫁)だね…不思議…

八坂さん、
いわゆる日本神話には出てこない人で、
諏訪固有の神と考えられている。
治水をしたり、温泉出したり、
いろいろと地域に貢献した人のようだ。

ちなみに八坂さんと勝手に略したが、
(本名は八坂刀売神、ヤサカトメノカミ)
京都のあの八坂神社とは関係ない。

あと八坂さんエピソードといえば、
冬季に諏訪湖で時々起こる現象
”御神渡”(おみわたり)は、
上社のタケさんが、
下社の八坂さんに会いに行った跡だという
ロマンス風な伝説があって、
これが起きた年の冬には
”御渡り神事”が、八剱神社の神官によって
諏訪湖畔で行われるそうだ。
ってこれ諏訪大社の神事じゃないのっ⁈
知らなかった!

御神渡り神事は、
亀裂の入り方などで
その年の天候や農作物の出来を占ったり、
世相を予想したりするそうだ。
御神渡りが確認できなかった年は
「明けの海」と呼ばれ、
それはそれで神様に報告されるようだ。

ちなみに現実的なことを言うけれど、
自然現象としては
”プレッシャー・リッジ”という
現象なんだそうです。
直近では2018年に見られたそう。
温暖化進んでますからね...
そのうちタケさんに
会いに行けなくなっちゃうかもね...


そして諏訪大社の神事といえば、
忘れちゃいけないのは
なんと言っても「御柱祭」だろう。

これもあまり深く掘ると沼なので、
さらっ書くけれど、
要は、寅&申年、
7年に1度行われる式年祭で、
正式名称は”式年造営御柱大祭”という。

山中から御柱としてモミの木を16本
(4宮×4本)を切り出して、
諏訪の各地区の氏子さんたちで分担して、
各宮まで曳行し、
社殿の四方に建ててご神木とする祭だ。

起源も由緒もはっきりはしていないそうだが、
平安時代からとも言われている。
由緒については諸説あり、
・聖域結界
・土地神鎮撫
・陰陽思想の表現
など他にもたくさんあるようだが、
個人的には聖域結界説が好きだなぁ。

タケさんが雷様に追われてここにきて、
「もうここから出ません」って誓ったって
話があったけれど、
その「ここから」を「四方」に見立てて
聖域を作ったっていう説、
何かカッコよくて好きだなぁ。

陰陽説とかその他の説だと
他のどこか違う地方でも
そういうことやってておかしくないのに
諏訪のこの地だけに
こんな習慣というか神事が残っていると思うと、
この「聖域説」に一票!って気持ちになる。

という訳で、諏訪大社に行かれたら、
是非この四方に置かれている御柱、
見てみてください。
あまりの大きさに驚くと思うし、
これを坂から落としたりしながら
わっせわっせと運んできたのかと思うと、
ここに住む方々の思いと情熱に
少なからず感動するはず。

というところかな?
まだまだ掘るといろいろありそうだし、
諏訪神編①ですらっと書いた
武田信玄、勝頼親子の物語も
歴ヲタとしてはもっと紹介したい所
ではあるけれどキリがないのでここまで!

次は熊野かなぁ…
熊野もなかなか手ごわそうだなぁ。

※あくまで何者でもない素人主婦の
ちょい調べですので、
間違っているところもあると思います。
ざっとこんな感じかな程度でお楽しみください。

※神様のお名前を略したりしてけしからん、
とかあるかと思いますが、
長い名前による知識吸収の挫折を避けたく
このような形にしています。
悪しからず…