見出し画像

【主婦勉!】世界の国と首都を覚えたい~ヨーロッパ編②~

【コソボ共和国】
首都:プリシュティナ

コソボ

「コソボ」は、
ブルガリア語で”クロウタドリ”を意味する
「コス」に由来。

「クロウタドリ」は、
日本では”ツグミ”で知られており、
英語では”blackbird”、
そう、
あのビートルズの名曲”blackbird"の
タイトルにもなった鳥である。

コソボと全然関係ないけど、
あの曲は、
黒人女性の人権擁護や
解放について歌われている曲なんだそうだ。

感性がぶよぶよの私は、
なんとなく聞き取れた歌詞から
"庭に置いた鳥の巣箱に
ツグミがやってきて
そこで生まれたヒナが成長して、
いよいよ羽ばたくその時を
自分も親鳥の気持ちで
優しく見守っている"的な、
そんな歌かなと勝手に想像していた。

なんつー理解度の薄さ…
そして感受性の鈍さよ…
ポールがそんな
「庭にやってきたツグミの応援歌」みたいな曲
書くわけないじゃん...
暇な好々爺かよ...

という訳でコソボですが、
ここも「紛争」というイメージが強い。

コソボはもともとセルビア共和国の
イチ自治州であった。
というか、今でもセルビアは
コソボの独立を認めていないし、
世界的に見ても、
コソボを「国」として認めていない国もある。
(日本は認めている。)

コソボには、
アルバニア人(9割、ほぼイスラム教徒)と、
セルビア人(1割、ほぼセルビア正教徒)が
住んでいる。

今は1割程度しかいないセルビア人だが、
かつて、というか、600年前頃に
セルビアがオスマン帝国(イスラム)に
敗れるまでは、
元々この地はセルビア人が住んでいたのだ。

そしてその後
この地を征服したオスマン帝国に
住み着いたのがアルバニア人。

そして時は流れ、
第一次世界大戦後にオスマン帝国が消滅し、
のちのユーゴ(多民族国家)が成立。
ユーゴのカリスマ的指導者チトーが存命の間は
ある程度まとまっていた民族達が、
彼の死により一気に
それぞれの独立運動に動いていく。

つかオスマン帝国って、
大昔の話かと思ってけど、
第一次世界大戦まであったのね…

で、その独立運動の流れで、
コソボもセルビア共和国からの
独立を叫び始めるようになる。

しかしこのコソボ、
民族と支配階級の割合がいびつで、
国民の9割はアルバニア人なのに、
少数派のセルビア人が牛耳っていたのだ。

国民投票ではほとんどが
独立賛成であったにも関わらず、
その結果はセルビア人に握りつぶされる。
そしてついに1998年に暴動に発展。
まぁそうなるわね…

暴動は長引き、
遂に国連やEUが調停に乗り出す。
そしてセルビアの非人道的行為等が
報道されるにつれ、世論は高まり
遂にNATOがセルビアに対して
大規模な空爆を開始。
※同じ「スラブ民族」であるロシアは反対を表明
※この4年ほど前に起きたボスニア紛争で
既にNATOは空爆をやっていて、
なぜかその時から「セルビアは悪!」
というイメージを植え付けていたらしい。
におう。におうぞ!

結局これによりセルビアはコソボから撤退し、
その後コソボはEUやアメリカの力も借りて
独立を宣言。

勿論セルビア側は認めていないし、
ロシア、中国、インドなど、
基本的に自国も民族紛争を抱えているような国は
独立を認めていない。

むー、ムズカシイ。
バルカン半島、
本当に難しいし根が深い。

日本みたいな単一民族国家で
生まれ育った者としては、
こういう他民族国家に生まれた上で、
自分の民族的アイデンティティを
日々確認せざるを得ない状況があったり、
他の民族を憎しみ抜いて
生きていくような状況を、
想像しきれない。

差別?やめよう!よくない!って
思ってはいるし、本心のつもりだけど、
ちょっと前にかなり話題になっていた
『ぼくはイエローでホワイトで、
ちょっとブルー』をこの前読んだ時に、
世界のどこに住んでもそう言い切れるの自分?と
かなり気持ちが揺れてしまった。

このユーゴスラビア周辺の問題は
改めて調べてみる必要があるかもなぁ…
複雑すぎて思考が停まるわ…

ちなみにマザー・テレサは、
当時のコソボ州(今の北マケドニア)生まれなので
コソボはイスラム教徒が多い国でありながら、
彼女を称える教会などもあるそうで、
いろいろ大変なことはあるところでも、
こうやって宗教や思想の垣根を超えることが
起きるんだなとかしみじみ。

覚え方…難しいな。
コソボがプリプリ怒ってるイメージかな。
もうとにかく怒ってる。

画像5

ちなみに何度も出てきたセルビアの首都は
”ベオグラード”です。

そして、私の理解不足で
事実と違っている部分があるかもしれません。
あくまで私の理解の範囲でこんな感じと
ご理解頂けると幸いです…


【モンテネグロ共和国】
首都:ポドゴリツァ

モンテネグロ

モンテネグロとは「黒い山」の意味。
モンテが山か。ネグロが黒かしらね。

ちょっと話がコソボに戻るけど、
上の地図で、モンテネグロの右側、
コソボの国境線の上部が点線なのは、
まだ独立を認めていない国もあるからです。

はい。

そして首都の、ポドゴリツァは
「ゴリツァのふもと」という意味。

ゴリツァってもうどうスカそうが
「ゴリラ」にしか聞こえないんであって、
なのでここはもうこれしかない。
「黒い山のゴリラ」
これです。
なんなら「黒いゴリラ」でも良いです。
これが正解です。

もとはユーゴスラビア、
そしてその後にセルビア・モンテネグロを経て、
2006年に独立。

コソボ紛争の後だったんで、
もうセルビアもへとへとで
もう反対してどーのこーのする元気もなく、
ごっつぁんゴール的に
無血開城…じゃなくて
無血独立したそうです。

アドリア海に面していることもあり、
自然豊かで美しい街みたい。

画像3
画像4