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【主婦勉!】守護聖人〜イタリア編①〜

イタリアと言えば、
その国の中の、
もっというと首都ローマの中に、
言わずと知れたカトリックの総本山
「バチカン市国」がある国ですね。
(という言い方がいいのかわからないけど)

イタリアという国の
歴史や変遷をうっすら見ると、

例えば15〜16世紀あたりでは、
ミラノ公国
フィレンツェ公国
教皇領
ヴェネツィア共和国
ナポリ王国
その他もろもろ

と、複数の国に分かれていて、
その後統一され、
今の地理的な範囲をもつイタリアになったのは
1861年、
140年ほど前と、わりと最近なのです。

他のヨーロッパの国々と比べても特に、
都市ごとに文化や食べ物など
色濃い特徴があり多種多様な国である、
という印象が個人的には強いんだけれど、

それは単に私が、超イタ飯好きで、
そういう情報を見たり聞いたりする機会が
他の国に比べて多いだけだからなのかしら?

でもなんとなくこういう
"もともと私ら別の国でしたしね"
的なところも、
理由としてあるような気が勝手にしている。

というわけで、
イタリアの守護聖人は
アッシジのフランチェスコをはじめ、
何人かいらっしゃるようですが、
都市ごとで見ていく方が
なんとなく楽しそうなので、
いくつかの都市を
それぞれ調べることにする。

そういや、フランチェスコといえば、
ディズニーアニメ「カーズ」に出てくる
イタリア代表のフォーミュラカーの名前が

「フランチェスコ・ベルヌーイ」

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だったな。
さすが守護聖人。
さすがディズニー。

ちなみに同じく
日本のトップレーサーとして出てくる車の名は
「シュウ・トドロキ」。

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クールジャパンも驚きの
ド・ヤンキーカーに見えるけれど、
海外の人から見たらこういう方がクールなのか。

で、名前のセンスはもはや
ロバート秋山の
クリエイターズファイルですw

●ローマ

ではまず首都のローマから。
ローマは聖ラウレンティウスという方、
イタリア読みだと「ロレンツォ」さんです。
これもよく聞く名前。

この方もとはスペイン生まれなのだけれど、
たぶんかなり優秀な方で、
勉学ののち、ローマ教皇の執事として
財産管理や貧しい方への施しとかを
担当されていたと。

なんだが、そのうちいろいろあって(←ざっくり)
教皇ともども皇帝に逮捕され処刑されてしまう。

いやーしかしすごい時代だ。
とにかくなんかあるとすぐ処刑しちゃう。

でもだ。
でも、でもまたこれ、
やっぱり、タダでは、死なない。
だから聖人なのだ(たぶん)。

彼、火あぶりの刑に処されるんだが、
wikiによると

殉教の際、彼は生きながら
熱した鉄格子の上で火あぶりにされたが、

数分の後に、兵士に向かって
「こちら側は焼けたから、
もうひっくり返してもよい。」
と伝えたといわれ、

また、
その殉教のさまに感銘した多くの人々が、
改宗したともいわれる。

「こっちは焼けたから、
ひっくり返して良いよ。」って。

言えます?
マイボディを焼かれてる時に。

もう全然、凡人とは次元が違う。
まるで日サロにいるかのような口ぶりです。

かつて、
甲斐の国は恵林寺で
快山和尚が織田家に対抗し、
焼き討ちにあって焼身した際に繰り出した
「心頭滅却すれば火もまた涼し」を、
彼の1300年も前に実践しちゃっている。

最近4歳の息子と時々
"おせんべい、やけたかな" をやるんだけど、
正直凡人としては、
こんな時くらいしか到底言えない。

というかすでに、何回かリアルに
そっくりそのまま言っちゃってる。
「もうこっちは焼けたから、
ひっくり返していいよ〜」と。
でも、こちとらもちろん無傷!

重み!
その重みよ!

いやー、すごい。
また一つ新たな扉を開けてしまったような気分。

ちなみに守護聖人にはそれぞれ
ご利益の強い分野みたいなのがあるそうで、

この聖ロレンツォは、
たぶんこの"火あぶり"に因んだんだろうけれど、
例えば火傷、火災、熱病から守ってくれたり、
そこから派生して料理系の方々なども
守護されているそうだ。

なんだけれども。

彼がすごいのはまたここからでして。

ロレンツォさん、なななんと、
コメディアンの守護
も、されているというではありませんか!

もうコントじゃん!
はっきり言っちゃうけど
もうトータルで絶対コントだよ!

誰が何の基準で決めたのか知らないけど、
こんな伏線ある!?
そしてこんな鮮やかに回収する!?
絶対この「コメディアンの守護」って
「ひっくり返していいよ」のアンサーだよね?
ズルイ!もう好きになっちゃう!

あー、おもしろ。
なんかキリスト教、奥深くて懐も深い。
いろいろ調べ始めて本当によかった。

というわけで長くなってしまいそうなので、
イタリアの他の都市は、また次回に。