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これっぽっちの予算案では困ってる人たちを救えない(れいわ新選組)

2022年2月22日、衆議院本会議での令和4年度予算案採決において、れいわ新選組の大石あきこさん、たがや亮さん、山本太郎さんの3議員は反対票を投じました。今回はその採決の様子と、その行動に至った理由をまとめてみました。

衆議院本会議 令和4年度予算案採決

予算案の採決は記名投票で行われ、名前が呼ばれた議員は各議席に備え付けの木札の名刺をもって壇上に向かい投票する流れになっています。しかし、れいわ新選組の三人は、名前を呼ばれても自席に留まり、一通りの投票が終わり議長から投票漏れがないかの確認がされたときに「あります!!」と応えて壇上へ。そして…

大石あきこ議員 「このままの予算でいいんですか? 介護の9000円賃上げ。さらに国費が4分の1になってるじゃないですか。2桁足りませんよ。この国会の茶番に抗議します。反対。」

たがや亮議員 「いろいろありますが、一緒にいい国つくりたいんです。これからもよろしくお願いします。」

山本太郎議員 「自民公明は少数会派を排除するな。発言権を奪うな。これっぽっちの予算案で困ってる人たちを救えるか。消費税を減税しろ。一律給付をしろ。」


このように叫ぶ三人に、議場は騒然となり、「懲罰だ!」などヤジが飛びました。

れいわ新選組の3人が壇上で叫んだ理由

この衆議院本会議後に行われた不定例記者会見で、山本太郎さんは次のような説明しています。

記者:
3人でああいう行動をとられた狙いについて教えてください。
山本太郎:
そもそも2月18日の予算委員会の集中審議の場で、れいわ新選組に15分という時間を立憲民主党から吐き出して私たちに発言する機会を与えてくれるということでした。しかしそれが理事会の場で、自民・公明の「先例がない」ということにより排除されることになった。これは、ある意味でこの国会において非常に最も重要と言われるもののひとつの予算審議で、少数会派が発言をする機会を野党第一党が与えるということに関して、自分たち(自民・公明)の腹は傷めずにその発言の機会を担保できるというような状況にありながら、それを排除するという形になったと。これは民主主義的観点からも一番遠い、やってはいけない行為だと私たちは考えています。
この予算審議、長きにわたって行われましたけれども、私たちれいわ新選組はこの予算に関しての発言の機会というのは一度も設けられなかったということになります。一方で、今日の本会議、その採決が行われるということですけれども、私たち一言もそこに対して発言ができないわけですから、最後、自分たちの思いを何かしら表すというような機会にさせていただいたということでございます。

https://youtu.be/gHJNLyGHZ5I?t=411

自民・公明は、予算委員会に席を持たないれいわ新選組の予算委員会での発言(委員外議員発言)を「先例がない」として拒否しました。これに対し、高井たかしれいわ新選組幹事長は、過去15年間には、環境委員会など6つの委員会で委員外議員発言の例があり、環境委員会などと同じ常設委員会である予算員会を特別扱いするのはおかしいのではないかという見解を示しています。(https://youtu.be/V-K-zuv-pfw?t=28

また、山本太郎さんは今の議会運営や国会のあり方の問題について次のように指摘しています。

山本太郎:
民主主義的な観点に立てば少数会派に対しても発言の機会を与えるべきだ。くじ引きで議員が選ばれているわけではない。有権者の票の積み重ねによって獲得した議席ですから。議員の数で時間を割り振るのは一定の理解をする努力はするが、まったく発言の機会がないということに関しては、ある意味で民主主義への裏切である。そういうところが民主的な議会運営が行われているかそうでないかのボーダにもなりうるのではないかと思います。多数派ということを武器に持って少数会派からの発言権も奪ってしまう今の議会運営であったりとか国会の在り方が問題である。

https://youtu.be/j_Z2uhKOFGI?t=5166

壇上での3人の訴えは、困窮する多くの人々の声を代弁するものだったと思います。介護の賃上げも、消費税減税も、一律給付も、やる気になればできること。あの場でヤジを飛ばした議員たちには、助けを求める人々の声が聞こえないのでしょうか。一体誰のために政治をやってるのでしょうか。

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