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都築怜の自撮り展

【500記事突破】都築怜が普段書いているエッセイをまとめた更新型のマガジンです。毎週月曜〜金曜の18:00に新規記事を投稿しています。自分ことをなるべく素直に表現することを目指し…
マガジンのアピールポイント、強いていうなら圧倒的に安いです。
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初めまして

『都築怜の自撮り展』(120円/月) 各種SNS他 Instagram:@rei_tzk 都築怜と申します、はじめまして。 祝日問わず月曜日から金曜日まで、週に5本エッセイを書いては投稿しています。 エッセイを書くことは、僕は脱皮行為に近いと思っている。 自分を取り囲む現象とその内で湧き上がったものを言語化する。 言語化できたものは、客体化することができる。 それと対峙することができる。これがまさに脱皮した殻のようなものだ。 対峙した殻を見る、読む、そして気づく。

Ichi in London:コーヒー

ロンドンの夏の朝、私は目覚める。窓から差し込む柔らかな光が、アーンドル・スクエアの緑を優しく照らしている。Nakajimaが私の足元で丸くなって眠っている。彼の穏やかな寝息が、この朝の静けさを際立たせる。 起き上がり、キッチンに向かう。外の喧騒が少しずつ大きくなり、今日も暑くなりそうだと予感させる。冷蔵庫を開け、迷わずアイスコーヒーに手を伸ばしかける。しかし、一瞬の躊躇の後、私はホットコーヒーを淹れることにした。 豆を挽く音が部屋に響く。その音が、眠りの残滓を払拭していく

Ichi in London:花火

ロンドンの夕暮れ時、アーンドル・スクエアに面した私のアパートの窓から、空を見上げる。いつもなら何気なく眺める景色だが、今日は違う。友人のジョージから、彼の最上階のマンションで花火大会を一緒に見ないかという誘いを受けたのだ。 その申し出に、私の心は複雑な感情で揺れる。華やかな花火を特等席で見られるという贅沢さに、確かに心は躍る。しかし、それ以上に私の胸を打つのは、自宅に誘われたという事実だ。 ジョージとは、ロンドン大学の日本文学の講義で出会って以来の友人だ。仮想通貨投資で成

Ichi in London

ロンドンの朝は、いつもと変わらぬ静寂から始まる。窓越しに見える灰色の空が、今日も雨の可能性を匂わせている。私、Ichiは、ゆっくりと目を開け、隣で丸くなって眠るNakajimaの柔らかな寝息を聞きながら、新しい一日の始まりを感じる。 起き上がり、カーテンを開けると、アーンドル・スクエアの公園が目に入る。早朝の散歩をする人々の姿が、もやの中にぼんやりと浮かび上がっている。この光景は、毎日見ているはずなのに、今日はどこか特別に感じられる。 キッチンに向かい、コーヒーを淹れる。

【原書読破】ハリーポッター衝撃エピソードTOP5(賢者の石)

ハリーポッターファンの皆さん、こんにちは!今回は、原書で「ハリーポッターと賢者の石」を読んでみて、個人的に衝撃を受けたエピソードをランキング形式で紹介したいと思います。映画との違いに驚いた場面も多く、原作の魅力を再発見する素晴らしい体験でした。それでは、早速5位から見ていきましょう!レビオサー! 5位:ハグリッドから木製の笛をクリスマスプレゼントでもらうホグワーツに入学して最初のクリスマス。ハリーにとって、生まれて初めて本当の意味でのクリスマスプレゼントを受け取る瞬間です[

アラサーよ、情報補聴器を装着せよ。

解説このテキストは、情報に遅れをとる現代の若者、特にアラサー(30代前半)の世代に向けたメッセージです。情報の流れが速い今の社会で、どうやって流行についていけるか、またそれがなぜ重要なのかについて述べています。それでは、文章の内容を一つ一つ解説していきましょう。 この発見たるや、ぜひ北海道に銅像でも建ててもらいたいものであるが。 ここでは冗談めかして、著者がした発見がとても重要だと感じていることを表現しています。北海道に銅像を建てるほどの価値があると言っていますが、これは

近い未来の人間執筆証明方法

文章解説このテキストは、未来における人間による文章の希少性と、その真正性を保証する方法について考えています。それでは、この興味深いトピックについて、一文ずつ丁寧に見ていきましょう。

伝えることを諦める執筆

解説

強さと弱さ

解説この文章は、「弱さ故の強さ」と「強さ故の弱さ」という対照的な概念について語っています。これらの概念は一見矛盾しているように思えますが、実はそれぞれに深い意味があり、人間の心理や生き方について興味深い洞察を提供します。それでは、一文ずつ丁寧に解説していきましょう。

AIと小説を書くってこんな感じ①【Chat GPT】

この文章の続きを考えてみてくれる? 空調のなかで、唾液と口内圧によって発せられる音が響く。 さっきまで居酒屋で向かいに座っていた女が、今では僕のレーゾンデートルを咥えている。 スマートフォンを触るわけにもいかず、余った両手を僕は頭の後ろに回した。 そう、それがこのわたしだ。気軽にノーティとでも呼んでほしい。 他のアイデアはある? 以下の文章を推敲して? 空調のなかで、唾液と口内圧によって発せられる音が響く。 さっきまで居酒屋で向かいに座っていた女が、僕のレーゾンデ

RAW的インプットとしての思考

さて、今日は少し難しいテーマについて話しましょう。それは「インプット」と「アウトプット」についてです。これは何かを学ぶこと(インプット)と、それを使って何かを作ること(アウトプット)の関係についての話です。一つずつ丁寧に解説していきますね。 インプットはアウトプットの手段ではない。そもそもそこに連動性を見出すことに意を唱えたい。 まず、「インプット」とは、本を読んだり、授業を受けたりして知識や情報を得ることです。「アウトプット」とは、得た知識を使って作文を書いたり、テスト

超金持ちのイロモネア論

「僕お金持ってるんで。」これはある意味で非常に謙虚な言葉だ。1億持っていたとして「ぜんぜん持ってないよ〜」と言うのが贅沢だと考えることもできるから。要は、”その程度で”一定の満足度を示しているという意味において謙虚なのだ。 「僕お金持ってるんで。」これはある意味で非常に低俗な言葉でもある。例えば1億”しか”手にいれていないのに、満足を示してしまっている。つまりは、それが目的だったと明らかになってしまうのだ。本当に他者に貢献しようという気概だけで仕事をしている人は、お金への満足

小説執筆におけるアスリート性。

GPT解説 皆さん、物語を作ることは一つの大きな冒険です。想像してみてください、あなたが一人の指揮者で、手元には様々な楽器があります。それぞれの楽器が個性的な音色を持ち、組み合わせることで一つの美しい交響曲が生まれます。小説を書くということも、まさにこの交響曲を作るようなものです。ただし、今日の話の中心は、自分一人で書くのではなく、AI(人工知能)などと一緒に「共作」する魅力とそのプロセスについて深掘りしていきます。 この物語の旅を通じて、私たちはどうやってより良い作品を

ろうそくの灯りとボクらの言葉

言葉はやがて、手段ではなく目的となるのだと思っている。 要は、伝達としての意味を失うのだ。 現象からそのまま現象に転移される時代にきっとなる。 本や記事をAIに要約させて中身を知るみたいな流れはまさにその始まりを象徴している。 その点で、僕らの言葉はやがてろうそくの灯りのようになっていくのだと思う。 今となっては、ろうそくの燈にボクらは照明としての意味を持っていない。 しかし、あの火の揺らぎや蝋の不可逆性などにボクらはいまだに魅了されている。 意味がなくなるから価値が見えてく