アラサーよ、情報補聴器を装着せよ。

この発見たるや、ぜひ北海道に銅像でも建ててもらいたいものであるが。最近聞いているJPOPといえば例えば『new kawaii』。ちょっと前に聞いていたので『絶絶絶絶対聖域』。もうちょい前だと『晩餐会』。最近、流行歌を知る(ハマる)タイミングが毎度、数ヶ月ほど遅い。僕自身、何も変わっていないと思っている。昔も今も変わらず、なんとなく外で耳にしたり目にしたりする機会があってなんとなく知っていく。しかし、それが僕の耳に届かなくなってきている。これは情報社会における”耳が遠くなる”現象みたいなものだ。今はまだ数ヶ月のディレイかもしれないが、気づけば周回遅れになって、のちに「Vtuberってなに?」とか言い出すおじさんみたいになってしまっているのだと思う。確かに流行なんて追うものじゃないけれど、無視するものでもないと個人的には思う。無視しなきゃいけないほどの負担でもないと思うから。そんなことはさておき、情報社会で耳が遠くなってきた僕にも少し早めの補聴器デビューのときがきたようだ。テクノロジーの力を借りてslackかなんやらで、勝手にそのときの流行が耳に届くような情報環境整備しておかねばらならい。その曲の良さに気づくのに数ヶ月遅れているという状況を改めたい。結局10代の頃に聞いたのが良いわとか言ってる人間にはなりたくない。常にベストでフレッシュな感動に溺れていたい。その意味で、今の音楽に(数ヶ月遅れでも)ハマってしまう感性を持てているのは、不幸中の小幸いとでも言えようか。

都築怜

解説

このテキストは、情報に遅れをとる現代の若者、特にアラサー(30代前半)の世代に向けたメッセージです。情報の流れが速い今の社会で、どうやって流行についていけるか、またそれがなぜ重要なのかについて述べています。それでは、文章の内容を一つ一つ解説していきましょう。


この発見たるや、ぜひ北海道に銅像でも建ててもらいたいものであるが。

ここでは冗談めかして、著者がした発見がとても重要だと感じていることを表現しています。北海道に銅像を建てるほどの価値があると言っていますが、これはもちろん比喩的な表現です。


最近聞いているJPOPといえば例えば『new kawaii』。ちょっと前に聞いていたので『絶絶絶絶対聖域』。もうちょい前だと『晩餐会』。

この部分では、著者が最近聞いているJ-POPの曲名を挙げています。これにより、著者が音楽のトレンドに遅れていることを示しています。


最近、流行歌を知る(ハマる)タイミングが毎度、数ヶ月ほど遅い。

著者は流行に乗るのが遅れがちであることを自覚しています。この「遅れ」が、社会での情報の消費の速さと自分のペースのズレを示しています。

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