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妄想で楽しむおうち時間

根っからのインドア派な私。

そもそも昔から必要時以外出かけないので
緊急事態宣言で外出自粛で叫ばれていても
全く苦にならない。
SNSもzoomもあるので
すぐに友人・知人と繋がることもできる。

ただリアルに対面で行うワークショップ&講座ができないのは
辛いのですが…

超インドア派の私が
家でいったい何をしているのかといえば

…う〜ん、何もしていない…

テレビを見ているわけでもないし
本を読んでいるわけでもない。
けれど気づけば時間は過ぎている。

たぶん「家にいる」ということ自体が好きなのだと思う。
好きというより「安心」と言った方がしっくりくる。

しいていえばボーっとしている。
あれやこれやに思いを巡らせているというか、
妄想を楽しんでいるというか。

そんな時間をお線香をくゆらせながら過ごすのが
私にとっての至福の時。

自分の調合したお線香を焚くときもあれば
旅先の寺院で買ったお線香を焚くときもある。

今日はちょっと贅沢にという日には
お線香ではなく、練香という
火をつけずに温めて使うお香を薫いている。

練香の何が贅沢なのかというと、練香の調合で使う香料は
「沈香」という香木を使うから。

沈香は「沈香樹」と呼ばれる樹木に発生した樹脂。
絶滅するおそれのある野生動植物を保護するための国際条約
「ワシントン条約」に指定されているため、大変貴重な香料。

古くから好まれ、
平安時代の調合には必ず入っている香料。
華道・茶道ど並ぶ日本の芸道「香道」は
一定の作法によって、沈香の香りを鑑賞するものです。

そして正倉院の宝物の一つである
「蘭奢待(らんじゃたい)」は、この沈香。
かの徳川家康は香木マニアで
他国に沈香を求めた書簡が残っています。

そんな貴重な香料で作った練香を
自分のために薫く。
しかも何もしないをするために。

今日も私は妄想暴走気味に
お香を薫いておうち時間を楽しみます。

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