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僕達は強くてニューゲームなのにゲームオーバーしてるかもしれない

君の人生、既に詰んでませんか?

心の柔らかい部分にカミナリが落ちるようなこのフレーズは、勝手に師事している、師匠と言うか、先生と言うか、尊敬する人と言うか、私淑していると言うか。FACiliTYというサロンの茶楼主人であるscream louder Los Angeles 代表 ナカヤマン。さんのコメントを引用しました

ナカヤマン。(なかやまん、男性、1974年- )は、京都府京都市出身のマエストロ・ストラテジスト兼コンテンポラリーアーティスト。ロサンゼルスと京都を拠点に活動する。
ファッション領域に特化したデジタル・エージェンシー『ドレスイング』の代表を2007年設立から2017年まで10年に渡り務めた。2017年、米国に『screamlouder Inc.(株式会社スクリイム・ラウダア)』を設立。代表を務める。
SNSを用いたプロモーションの企画者として活躍し、SNS戦略のトップランナー、デジタル施策の第一人者と評される。制作業務を開始して以降のクライアントの大半が国外のラグジュアリーブランドで、すべての依頼において広告代理店を通さずダイレクトにコミュニケーションするスタイルを貫く。
2019年「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に参画。2020年、映画監督の庵野秀明と共同代表で『八万・能』を設立。 同作の興行収入は100億円を突破。 庵野秀明監督/総監督作品としても、ニッチなジャンルである巨大ロボットアニメーション映画としても、前人未至の記録になった。 
2021年、コンテンポラリーアーティストとして自身初の巡回展を実施。同年2月に京都の非公開の国宝建築、飛雲閣からワールドツアーを開始した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

予算一億で君は何ができる?

FACiliTYというサロンは、個の時代において、個を拡張する能力を身に着けるために、様々な「文化」を効率的に引用する。ということをテーマに17世紀に存在した、ピカソやヘミングウェイが所属していたとされるサロン文化の再現・再構築を目指しています。

当時のサロンでは、​​自由人たちが交流し、互いに切磋琢磨し意見交換が行われ、結果として、歴史に名を残すような新しい文化も形成されました。それは、今までの常識や固定概念を取り払い、新しいゲームルールを作ったと言っても過言ではありません。これの現代版サロン2.0です。

このサロンではケーススタディの様に様々な事例を使って皆で議論を行います。今回はテレビ業界の記事がナカヤマン。さんから提示されサロンメンバーによる議論が為されていました。

テレビ業界の縮小や、製作費カットによる番組のクオリティの低下に話題が及んだ時にナカヤマン。さんから再度コメントが入りました。

「ではこの中に、いま予算一億与えるから「質が高いアウトプットをしてみな」と言われて、上手くいくイメージが持てる人いるのかな?」

「「質にはコストが掛かる」が「コストが有れば質が担保される訳ではない」早いだけでは解決しないから難しい。量があっても解決しないから難しい。」

予算がなければ良いものが作れない。
正論のように聞こえるが、たとえ一億の予算があったとしても誰にでも良いテレビ番組を作れるわけではない、ということは言うまでもないことです。続けてナカヤマン。さんから更に問いが立てられました。

「君が死ぬまでに「君が思う質と量の両立」は間に合うんですか?君の人生、既に詰んでませんか?」


自分の人生に置き換えてみた時、現在の年齢でこの位置にいることと、過去に抱いてた「最高の自分」との距離感を感じることは否めないです。

しかし、焦ってすらいないのは、定期的に中間地点の下方修正を行いながらも、最終着地はなんとか合わせようと漠然と考えていたからです。具体的な戦略も無いのに。

大学受験に例えると理解しやすいと思います。
高校1年生の時は努力すれば東大に行きたいという夢を叶えられたかもしれないが、3年生の夏までサボってしまうと努力してもFラン大学に入学するしか道がなくなってしまう。

それでも受験勉強をし、Fラン大学に入れたことに満足し達成感を得てしまうだろう、東大に入りたいと思った1年生のころの夢はまるで初めから抱いてもいなかったかのように忘れ、呑気に過ごしてる間に3年の夏を迎え自分で自分の人生を詰ませたのに、それでも「まあ最終的にオレはビックになるからネ^ ^」と息巻いているようなものです。(完全に痛い奴w)

つまり「最高の自分」になれる可能性が怠惰の積み重ねにより日に日に減少されていたのです。このことに向き合わないようにして目を背けていたので、気づけてさえいなかった自分がいることを自覚しました。

そんなことをしているうちに「最高の自分」を描いた自分の人生からはすでに下方修正されていることは明らかではありますが「まさか詰んでるって事は無いだろ」と思っていました。

「財は一代、衣は二代、食は三代」を一代でやる。

ご存知ではない人がいるかも知れない世の中の真実を一つ記載しておきたいのですが、人生はリセットボタンからコンテニューは出来ないし、セーブもロードも存在しないのです。

人生は一度しかありません。そして人は皆等しく一日が24時間しかありません。なので「あーあー詰んでしまったわー!また最初からやり直そー」は出来ませんし「ここ最近サボっちゃったから今日の1日を1年にして取り返そう!」みたいな精神と時の部屋みたいなこともできません。

この怠惰によって下方修正された自分の人生を取り返さなければいけない、それどころか上方修正しなければ「自分が思う質と量の両立」を達成することが出来ないのです。

もしそれが出来なければ「既に詰んでいる」状態になります、取り返す方法を模索している最中、ナカヤマン。さんが2018年6月頃に書かれていたFacebookの投稿を思い出しました。

「ITの進化によって、今の我々は一日あたり相当多くのアクション数を実行できます。連絡をとったり、調べたり、インプットしたり、アウトプットしたり。30年前の一日のアクション数と比較すれば、優に5倍にはなるはず。」


つまり一昔前と比べると5回分の人生を1度の人生で到達できるほど、この世の中は早いということです。確かにGoogle検索なども用いれば世界の情報の多くにアクセスできる、先人の知恵や知識も大量にかつ高速に学ぶことが出来るはずだから取り返せるかもしれません。これをナカヤマン。さんは「未来からの前借り」と言っていました。まるで魔法のカード強くてニューゲームのようです。

でもこれに喜んでいてはいけません、大事なことを忘れていました。「そもそもなんでこうなった??」5倍も早く生きていたのであれば理想の自分を描いた時より、下方修正どころか、既により遠い目標に上方修正されているべきではないだろうか?そう思いナカヤマン。さんの同投稿を読み進めてみると続きにこう書かれていました。

実際「前借り」って上手く使う人と、無駄遣いをする人が極端に分かれる。

確かに個人で取得可能な情報量は増え、未来の正解を探し出しやすいでしょうし、先人が人生を賭して作り上げてきた知恵の数々に触れる機会が多くなっている世の中かもしれない。

ナカヤマン。さんは「財は一代、衣は二代、食は三代」を「財・衣・食は一代」にしてみせる。という言葉を良く言われます。確かに「未来からの前借り」を上手に使えば、通常、孫までかけて到達できる文化的な高みに、環境の制約なくして自分の力だけで到達できる理屈なのはよく分かります。そう上手く使えさえすれば。

ただし「情報量は増え」というのは不正解の道も同様に莫大に増加しています、無駄に時間が奪われるソシャゲやSNS、バイアスの強いマスメディアやテレビ、過去からの悪しき習慣や組織的な忖度。更には一見正解に見えるようなフェイクニュースや無価値な情報商材というトラップまで仕掛けてあるの始末。それも莫大な量を。

僕達はITの進化の恩恵をフル活用し、このトラップに悉く、かつ効率的にハマり続け、メディアに踊らされ、怠惰を重ね生きています。まるでハンドルの壊れてしまったスポーツカーのように5倍速で間違った道を爆進してしまっているようなものです。そして、それを続けた自分は思ったよりも下方修正幅が広く、まさしく詰んでるのかもしれないと思いました。

そんな「君の人生、既に詰んでませんか?」の意図を解釈した上で、このままじゃ食は十代くらいになってしまう。と認識しそんな自分の人生を上方修正するヒントを探そうと、過去にナカヤマン。さんからいただいた2年くらい前の叱咤激励のメッセンジャーを見返しました。

「もっと自惚れろ。おまえは自分が成功するという自覚がない。」

「オレは成功するために生まれてきているわけだから、、、という思考が足りなすぎる」


自分の人生を上方修正する手法もナカヤマン。さんはこのサロンで教えてくれていたんです。そうでした、自分はモブではなく主人公だったんだっけ。主人公はどんな漫画やアニメであっても大凡成功する人生を歩むことができ、それに相応しい努力をするのものです。

主人公は必ずサードドアを抉じ開ける

この世に存在するサードドア(3つ目のドア)の話はご存知ですか?

1つ目のドアは普通の正面入り口、2つ目のドアはVIP専用の入り口、そして、3つ目のドアは存在してるのに誰も教えてくれない秘密のドアが存在します、これは間違いなく存在します。

コンサート会場で例えてみましょう。

「チケットを持って並ぶ正面入り口」が1つ目のドア、コンサートに「特別招待されるVIP専用の入り口」が2つ目のドア、そして3つ目のドアは例えば「従業員用の入り口」と言った具合です。

起業家や社会人という肩書きをもった僕達は、資本主義というゲームの中で、正面のドアには超長蛇の列ができていて、いつまで待ってもドアには辿り着けません。VIP専用入り口は攻略法はハックされ、チーター達で溢れかえっています。この事実に気づかずに報われないレベル上げをし続けるも「最高の自分」に対して大きく遅れをとり下方修正を加え現実に目を背けて生きていきます。

更に資本主義ゲームには一見サードドアに見える「本質・ハック・逆説」など言われる、まやかしのドアが、あたかもこちらがサードドアだ!と言わんばかりに巧妙な手口でWEBで発信され、信者を集めています。まるで宝箱に擬態するミミックです。

しかもそのドアの前にも、他の信者達で長蛇の列ができていることは言うまでもありません。資本主義というゲームの中では1つ目のドアと2つ目のドア、そしてまやかしのサードドアはずっと詰んでる状態なのです。

そんな中で必ず本当のサードドアどころか4つ目、5つ目、6つ目と次々と抉じ開け、裏ダンジョンを見つけ、ラスボスに勝てるキャラクターがいます。それは「最高の自分」こと、人生の主人公である自分自身です。

呑気になんとかなるだろうと列に並んでいたり、VIP仲間に入れてもらうためにヘラヘラしたりするのは、もしかしたら楽な道であり王道なのかもしれません。

なぜならサードドアはきっと漫画やアニメでは「あれから2年」なんて短縮されてしまうが、血と汗が滲み心が折れてしまうような、毒沼地帯であり、茨の道であり、重力が10倍の精神と時の部屋のような、非常に過酷でリスクの多い道になるかもしれないからです。

列に並んでるモブの自分には分からないかもしれないが、自分が成功することから逃げてたのは自分で、勝手に下方修正して、ゆるやかに「最高の自分」を追い詰めていた。

でも、ここで気づくことができました。

これからは主人公らしく、王道と謳われる列を外れ、上方修正する為にサードドアを探し抉じ開けます。そして一刻も早く「最高の自分」に追いつき、追い越します。なぜなら今なら「最高の自分」より高い目標が朧気に見えてきているからです。

その為には資本主義ゲームを速攻でクリアし、資本主義をレアアイテムとして装備できるようにならなければいけません。その上で財・衣・食を一代で達成することに挑戦し文化の高みを目指していき、最高のエンディングを迎える。そんな風に上方修正をし続けてながら高みを目指すのが主人公の生き方ではないでしょうか。

2年前から未来への補助線を引いてもらっていたのに今のいままで気づく事ができなかった自戒を込めて、前回の記事をそのまま添付します。

少し変化のある部分もあるかもしれませんが、今読み直すと色々とリンクしていることに気づきます。(2年間もそれに気づけなかった自分と愚かさに吐き気がするのですが)合わせて読んでみてください。

さいごに

いかがでしたでしょうか?
ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。

自分の内省のアウトプットを目的に作文したので、どう思って欲しいか?や、明日からこうして欲しい!みたいな答えはありません。「なんだそれ?そんなの記事の意味ないじゃん。バカじゃねぇの?時間返せよてめぇ」って思う人もいるかもしれません。

ただ僕の周りには起業家や社会人が大勢います。「売上を上げたい」「出世したい」「資金調達したい」「上場したい」など、様々な欲で溢れています。人生に目標を持つことは素晴らしいことですし、お金は本当に大事なものであるという点は否定しません。

しかし、人生の目的と手段が入れ替わってるんじゃないか?と思うことがしばしばあります。例えば僕はファッションの仕事をしてるのですが「売れるから作る」「トレンドだから作る」「儲かりたいから作る」そう言った声をよく耳にします。悪いことではないですし、犯罪でもありません。でもそういう人が100億円利益を上げていようが輝いて見える事はありません。尊敬もできず、カッコイイとも羨ましいとも思えません、経営者としてはとてもすごいです。ただ何て言うか、それであなたは本当に幸せですか?と問いたい時があります。

「幸せになるにはお金がかかる」「お金があれば幸せになれる」というわけではないのです。早くに金を稼げても、一生で使い切れないお金を稼いでも、不幸せな人もいて、逆にお金がなくても幸せな人はいます。

人生の多くを資本主義で過ごす僕達は、どうしたら自分自身が幸せになれるのか?を問われ、共に考え、生きていかねばならないという事を改めて、考える機会になれば光栄です。

改めまして、いつもサロンを通じ未来への補助線を見せてくれるナカヤマン。さん、及び色々な意見をくださった、サロンの皆様本当にありがとうございます!共に高みを目指そうぜ。

そして添削や内容にご意見いただきました、ご友人の方々にもこの場でお礼を申し上げます、本当にありがとうございます。

執筆は、株式会社DeepValleyの代表しています深谷玲人です。
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メインの仕事はアパレルビジネス運用を簡単にする「AYATORI」というサービスの開発/販売/運用しています。アパレル業界の方や興味ある方などはお気軽にご連絡ください

本当は話す方が好きですが、知識は文字になって残るのでnoteは自己の経験学習を効率的に行うために書いてます、ご覧いただき感想なんかもらえると、今後の更新意欲が倍増し、承認欲求が満たされ、余裕のある大人になれ、延いては社会貢献できる気がしてますので、人助けだと思って応援や感想、叱咤激励のコメントくださいm(_ _)m

次回また、どこかの連休前に作文してみようと思います。ではまた!

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