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1000日分の316稲垣吾郎。そして何度も恋に落ちる。

先月、無事に千穐楽を迎えることができた吾郎さんの舞台『恋のすべて』。初日・翌日の3公演が中止となりましたが、その後は全公演を欠けることなく終えることができました。
叶わなかった3公演を楽しみにしていた方には、本当にもうなんと申し上げてよいか分からないのですが、吾郎さんも、私たちも、生きている限りは別のチャンスがあるはずなので、次にまた新しい機会を得られることを心からお祈りいたします。

さて、そんな中、私は幸運にも観劇の機会を得ることができまして。
2月中は、とにかく舞台に照準を合わせて、いつも以上に注意を重ねて過ごしておりました。
満を持して、いざ出陣…!

いやあ・・・・・・・・・


ほんっと、素敵だった!!!!!!


そのひと言につきます。いろいろあるけどやっぱり吾郎最高。

ここのところ、ベートーヴェンやサンソンなど、歴史上の、それもかなり重めの人物を演じることが多かった吾郎さん。
私はどちらかというとお話の世界にがっと入ってしまうほうなので、前出のふたつの舞台のときは、吾郎ちゃんかっこいいーーーー!とか思うような余裕がございませんで。
「ルートヴィッヒーーーー!」「シャルル―――――!」みたいな感じで人物に感情移入して号泣だったのです…

んが。
今回はラブコメだったこともあり、終始朗らかに楽しむことができました。

舞台は1920年代のアメリカ。探偵事務所を営むニック(吾郎さん)は、以前相棒を亡くしており、彼の未亡人にお金を送っているのでいつも貧乏。
そんな彼のところに、地元の大企業である会社社長が奇妙な依頼を持ってくる。
それは、彼の娘を恋に落としてほしい、というものだった…
というストーリー。
娘のコニーに悪い虫がつかないように、とにかくちょっとの間だけでいいので娘を夢中にさせてほしいという父親のクラーク、コニーに恋する若者テディ、彼の母親カミラは富豪であり、融資をしてもらいたいクラークは面と向かって交際に反対することができない…

依頼を受けて、まだ19歳のコニーを口説く39歳のニックが、大人の余裕をかましていていいのですよ…
でも彼女の純粋でまっすぐな可愛らしさに、ちょっと心が揺らぐニック。
「あんまり可愛くするなよ 僕も男だぞ」
なんて、バスルームにこもるコニーに独り言ちるシーンなんて身悶えもの。

脚本・演出の鈴木聡さんは吾郎さんとずっとタッグを組んできた方で、ニックは完全に当て書きだそう。

吾郎さんのチャーミングな部分が出ていて、とっても素敵でした。

見どころはいろいろあれど、SNSで話題になっていたのが吾郎さんの「帽子投げ」。
これは、吾郎さんが探偵事務所に出勤した際に、コートスタンドに向かって帽子を投げるというもの。
舞台の真ん中あたりから、端っこにあるスタンドに向かって輪投げのように帽子を投げるのですが、いや、そりゃ難しいでしょ。
ダメならダメで、「やれやれ」みたいな顔をして帽子を拾い上げてポン、とスタンドにかけるので、その姿もとってもチャーミングなのです。
それが、舞台の最初と最後に、1公演2回あるのですよ。

が。この帽子投げ、なんと全公演中、3回しか成功しなかったそうで(笑)
私はその貴重なラスト1回の目撃者になりました!
超ラッキー!
吾郎さんも、成功したとき自分で驚いてた(笑)
そしてその後のドヤ顔www
かかった帽子をナデナデしてました。

それは1回目だったのですが、舞台後半の2回目は失敗いたしまして。
今回、カーテンコールではそのことについて
「2回目失敗したのは皆さんのせいだと思うんですよ。1回目成功したけど、失敗したときの吾郎さんの”あっちゃー!”みたいな顔も見たいと思ったでしょ?僕感じたもんそれ」
なんて吾郎さんっぽいこと言ってました(笑)

今回、だんだんコロナが落ち着いてきて日常に戻ろうとしてるんだな…と思ったのは、こうした舞台終わりのカーテンコールのアフタートークがあったこと。
ここ数年、ずっと、無言でお辞儀して拍手に応える、みんなの万感の思いを込めて拍手を贈る、っていうやり方だったので。
なんだか、じんときました。

千穐楽を終えた時も、「ほっとした」とおっしゃっていて、舞台に関わる皆様の本音だと思いました。
毎日、電話が鳴るたびにドキッとするんですって。

うん…。
明日、また当たり前のように幕が開くとは限らない。
そんな緊張感が、舞台終わりまで毎日続くんですよ。
そういった中で、あんなに笑顔溢れる舞台を提供してくださる皆様に、本当に感謝。
まだまだ注意は必要ですが、こうしてエンタメに力をもらい、届けてくれる人たちにまた思いを返せるよう、ひとつひとつの舞台と向き合っていきたいと思いました。

そして、先日吾郎さんのラジオ、TOKYOFMの『THETRAD』にゲスト出演してくださった柳樂光隆さん、舞台も観に行ってくださったそうで。
SNSに感想を綴ってくださっているのを、吾郎さん嬉しくて全部読んだ、と仰ってました。

吾郎さんの「ザ・アイドル」なカッコよさが、ミュージカルにマッチしている、という言葉に超納得。

ラジオゲストに来てくださる方や、ゲストのファンでラジオを聴いて、吾郎さんのことを好きになった、と言ってくださる方も多くいらっしゃって、とても嬉しいです。
そうでしょ!うちの吾郎素敵でしょ!と声を大にして言いたい!
いやもちろん多くの方がご存じのことではあるのですが。
大好きだから大事に内緒にしときたいけれど、素敵さをみんなに言ってまわりたい、というこの乙女心…
これからも吾郎ちゃんにずっと恋しているのでしょう。

サポートありがとうございます。これからもコツコツがんばります。