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1000日分の34稲垣吾郎。”館”の良さは館で味わう。

私は館が好きだ。
正確に言うと、”館”とつく場所が好きだ。
映画館、美術館、図書館、博物館…
子どもの頃親に連れて行ってもらった、というよりも、好んで子どもの頃からそういう場所に行っていた、という記憶。

ここ数年でふと、「そういう場所が好きだな」と気付き、なぜなのか理由を考えてみることに。

共通しているのは、「それ」を目的に「その場所」に人が集う場所、ということ。
本を読むために。絵を観るために。映画を観るために。展示を観るために。何かを知るために。

私は器用な方ではないので、あれもこれも一度にやることは苦手。
逆に、そのことに集中できる場所は好き。

少し前に、映画館離れの理由のひとつとして、「映画館は”映画を観ることしかできないから退屈”」という声があると聞いて、心底びっくりしたのだけれど、ケータイ見たり、音楽聞いたり、雑誌読んだり、食べたり飲んだりしながら映画を観る、と複数をこなしながらが当たり前、という方には”それしかできない”ってことは、退屈なのだと初めて知りました。

私は真逆で、そのことに集中したくて行くから、その空間に埋もれていると心底楽しい。
誰にも邪魔されずに没頭したい。

だから、家でDVDで映画観るときに、ちょっと止めて飲み物とりにいったり、巻き戻ししたりする人はすごく苦手。めっちゃイライラする。

ちなみに、気が付いたきっかけは、英会話教室だと思う。
自己紹介をよくさせられるんだけれど、その時に「私は〇〇が好きです」ってよく言うのね。あと、先週何してたとか。
で、やたらと「美術館に行く」「映画館に行く」自分に気が付いたわけで。

そんなこんなで、自分の”館”好きを自覚したのです。

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けれど、今年に入ってからは「密」を避けるために、ことごとくそういった場所に制限がかかってしまい、ちょっとしたストレスがじわじわ溜まっているように思います。

じわじわと追い詰められているのは向こう側も同様で。
私の好きなミニシアター系も経営がなかなか厳しくなってきていて、クラウドファンディングをしたり、スタンプラリーをしたりと様々な工夫をして、映画を楽しむ空間を守ろうとしています。

そんな中、カナダ国旗モントリオールで開催されたカチンコ第24回ファンタジア国際映画祭で、稲垣吾郎さんも出演された、大林宣彦監督の映画『海辺の映画館 -キネマの玉手箱 』が<審査員特別賞>を受賞という吉報が!

おめでとうございます!

映画館の映画を映画館で観ないでどうするよ。ねぇ。 

海外の映画祭でひと足お先に上映された吾郎さん主演の『ばるぼら』も好評化だと聞いているし、いやはや楽しみですなぁ。

映画は未来を変えられる、と言った大林宣彦監督。

想像以上に楽しく変わっていく世界を、これからも見ていきたいです。


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