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絵具ってめっちゃ面白いよ①


こんにちは、れいなです。
油絵を初めてちゃんと教えてもらいながら描いていて、描く前に絵の具や画材の色々な知識をどばーーっと説明してもらったので、インプットも兼ねてnoteにまとめます!


結構面白い話が沢山あって、終始「へええええ〜」って感じだったので、お時間ある方ぜひ暇つぶしがてらに最後まで読んでみてください。


【絵具とは】


顔料
展色材(これは接着剤のことです)を練り合わせたものです。

顔料だけだと粉なんでキャンバスにくっつかないんです。どんなに粉を紙の上に置いてもパラパラ落ちてくだけです、なのでネバネバしたもので紙にくっつけてるんです。

ほとんどの絵具は顔料+〇〇で出来てます。
ここは後で説明するので一旦、顔料と対比されるもう一つのものを紹介します。

【顔料と染料の違い】



顔料ってこんな感じの粉です。肉眼でも見えますが、顕微鏡で見るとしっかりと粒子が見えます。

この色たちって全て自然の何かから取ってるんですよ!!白い粉に何か別のもので色をつけてるわけじゃないんです。
土や、土を燃やしたもの、鉱物から取ったもの、金属から取ったもの、地球にあるあらゆるものから無限の色を抽出してるんです。
なのでこの粉たちは素材そのものの色であり天然物。信じられないほど鮮やかな赤色も青色も、金属から取ってるんです。

絵を描いてる=地球が産んだ奇跡を使わせていただいてる。って事で本当に心が震えました。

自然のものだからこそ、耐光性や耐水性に優れています。


それと対比されるのが染料です。
染料はまあ名前聞けばイメージできると思いますが、こちらは顔料と違って粒子が見えません。既に水に溶かされてトロトロ塗ってる感じです。インクやアルコールインクなんかはこっちです。

こっちの利点はきめが細かいので素材にスッと染み込んでいく。服についたら終わるやつです笑
けど、やはり自然のものよりも光に弱く、ずっと光に当てたり時間が経つと色褪せていきます。


【絵具の種類】


ここまで、顔料と染料があるよってことを書いてきました。ここからは絵の具の種類について書いていきます。めっちゃおもろいよ。

ちなみに初めに説明したように絵具は染料は使いません。
全て顔料+〇〇で構成されてます。



まずはフレスコ!!
フレスコは顔料+水で書かれています。
フレスコを使った代表的な作品は、システィナ礼拝堂(1508年から1512年にかけてバチカン市国のバチカン宮殿内で制作されたやつ)が挙げられます。



これです。世界史とかやってたら見たことある人多い気がします。

フレスコはフレッシュ(新鮮)を意味するイタリア語です。つまり新鮮なの笑
なぜこの名前かというと、濡れてる間に描かないといけないから。
下地の漆喰(しっくい)が乾かないうちに、水だけで溶いた顔料で描く技法で、昔の西洋の壁画はほぼフレスコを使ってます。


ほとんど接着剤を混ぜないで描くからこそ、発色がめちゃくちゃ良くて鮮やかな色合いが出せます。

でも基本的に重ね塗りとか出来ないから、その日自分が描ける部分だけ漆喰を塗って描き進めます。だから、フレスコ技法で描かれたものは大きい作品になればなるほど継ぎ目があるんだって。今度よく観てみよう。
1日じゃ終わらんから何回も塗って描いてを繰り返してるんですね。

継ぎ目の数かぞえれば何日かかったかわかるんじゃね笑

フレスコは接着剤を使わず基本、水と顔料だけで描いてるから剥がされやすい(=盗まれやすい)みたい。昔は結構いろんなところでフレスコ絵画が盗まれてたんだってさ。



うわ、一個の説明でめっちゃ長く書いちゃった。
短くいきます。



テンペラは卵+顔料です。
卵ってすごいよね。黄身だけ使う時も、白身だけ使う時と、どっちも使う時もあるみたい。

よく卵かけご飯とか食べたお皿をそのままにしとくとベトベトして固まると思うんですが、卵のその性質を利用して絵を描いてるのがテンペラです。

これは油絵の前身なんだってさ。


そしてみなさんお馴染みの水彩絵具
これはアラビアゴム+顔料です。


もう一個アラビアゴム+顔料で作られてるのがあって、それはパステル

ゴムを混ぜる割合を変えるだけで水彩絵具にもパステルにもなるんですね😲

ちなみにパステルはほとんどアラビアゴムを使ってないでそのまま顔料をかためた感じだから紙に描くとくっつかなくてパラパラ落ちていっちゃいます。

なのでパステルで絵を描いた後はしっかりと落ちないようにスプレーでコーティングが必要みたい。






油絵具リンシードオイル(あまに油)ってやつとか、ポピーオイルってやつ+顔料です。

リンシードオイルとポピーオイルの違いは、粘り気と色合いかな。リンシードオイルはちょっと黄色っぽいから、白に混ぜて使うとちょこっとだけ真っ白じゃなくなっちゃう。
まあ、ほぼわからないけど。笑


油絵具の特徴として、重ね塗りができたり、独特の光沢感があったり、絵の具の伸びがいいっていう点が挙げられます。

さらに、水彩画と違って乾燥前と乾燥後でほぼ色合いが変わらないこともいいところ。

デメリットとしては絵の具を水彩みたいにボカせないところが挙げられると思う。



日本画は他の絵の具とはちょっと違う。
顔料を使うことには変わりないんだけど、他の絵の具で使われる顔料より粒子が大きい。
膠(にかわ)っていう接着剤と粒子の大きい顔料を使って描くのが日本画です。


今度体験しに行くので、日本画についての詳しいことはまた今度書きます。


あとは最近みんな使ってるアクリル絵の具。
アクリル樹脂+顔料です。




という事でめっちゃ書きましたが絵の具の種類の説明は一旦こんくらいで、今日の最後の話題に入りたいと思います。

【絵具は色によって値段も性質も違う!!】


絵具は顔料+〇〇で作られていることを永遠と書いてきました。

そして、色によって違う鉱物や金属を元にしているからこそ、絵の具の性質すら色によって違うんです。

最初の写真は透明の性質を持つ絵具。
絵具が透けて黒いキャンバスの下地が見えますよね?


そしてこれが半透明


これが不透明の絵の具


同じ白だけど透明と不透明では色合いが全く違います。


流石に色の持つ性質を全部覚えるのは大変ですよね。
って事で絵の具にはちゃんとその絵の具がどの性質を持っているものなのか書いてあるみたいです。

気づかんかった。笑


絵を描いていて色のトーンを落としたいなと思った時は背景が透ける透明の色(青とか)を使って、
間違えたから直したいなって思った時は不透明の色(オレンジとか黄色とか?)を使ったり、
ちゃんと使い分けてるんですって。


本当に凄い。

そして上の写真の真ん中の右っ側に(わかりにくい)AとかDとか書いてありますよね。これが絵の具の値段になってます!

Aが安くてB,Cってアルファベットが進んでいくにつれて値段が高くなっていく。
これは鉱物の手に入りやすさに関係してます。

たまに車で〇〇の色が廃盤になりました。って時あると思うんですが、車を染めるのも顔料を使ってるのである車の色が廃盤になるとその色の絵の具の値段も上がるんだって😲


意外と世界は密接に繋がっていて、私たちが学んでいくべきことはただ単体の知識ではなく、繋がりを見つけていく行為なのではないかと感じた日でした。


まだまだ書きたい事たくさんあるから、さらに細かい豆知識は次回!
ではまた明日ー!

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