『クソさんとそらか、純喫茶にて③』


初見の方は意味がわからないと思うので事前にこちらをお読みいただけたらと思います🙇‍♀️
※ウソの単行本を出版するというアイデアをもとに脳内で敢行した、クリエイター空花伶とクソそらかさんのインタビュー(雑談)文字起こしです。
第一弾→

第二弾→https://note.com/reikuuge/n/n3f055f56abaa


空花「…もう少し真面目に単行本のインタビューらしい話をしましょう。クソさんの肩書きは?ご職業はございますか?」
クソ『そうですね、シンガーソングライター、エッセイスト、コンテンポラリーダンサー、俳優、舞台等の脚本執筆、料理研究家、コント等のお笑い動画制作…など、活動は多岐に渡りますが、本業は空ちゃんのおなかでおひるねをすることだと思います』
空花「と、言いますと?」
クソ『一言で言えば、とっ散らかってるニートです』
空花「…。もう、あなたの奔放ぶりにだんだんと慣れてきました。要するに人の金で食っちゃ寝しながら好き放題やってるって感じなのですね」
クソ『まあ、人聞きの悪い』
空花「さっき自分で自分のことニートって言ったじゃないですか」
クソ『自分で言うのはいいんです。自分の生き方に自負がありますから。だけど、さっきの空ちゃんの言い方はニートをバカにしたようなニュアンスがとれましたし、ただ好き放題やってると捉えられるのは、非常に遺憾です』
空花「なにか、あなたのニート活動が人々に役立つことがあるとでも?」
クソ『ええ。先ほども申し上げましたが私はあなたの心の奥深くの扉に寄生…おっともとい、居住しています。あなたがムダっぽそうな、だけどなんだか楽しくなるような遊び心を感じる時、私は空ちゃんにインスピレーションを投げかけています。それが私のお仕事です。それがなくなると、どうなると思いますか?』
空花「どうなるんですか」
クソ『空ちゃんの人生から、遊び心が消えます。遊び心はすべて、私からのインスピレーションであなたの心に届けているのですから』
空花「遊び心…いるような、いらないような」
クソ『そんなにどうでもいいものなのでしたら、もう金輪際、あなたに遊び心をお届けしません』
空花「えっ!…(でもこの人、私の中に寄生して大口叩いてるだけだしなぁ。)いいですよそんなのいらないです!私は、あなたがいなくなったって生きていけます。曲だって作れるんですから」
クソ『あなたの曲に。遊び心がなくなったらまあ聴くに耐えない退屈な曲ばかりできるでしょうね』
空花「ムムム〜、人のおなかに寄生してる身のくせに生意気な…!!できますよ!!あなたがいなくたって、トンデモない名曲製造機だってことを私は証明してみせるんだからっ!!!私、曲作りだけは得意なんです。いつ作っても、ネタに困ることはない」
クソ『じゃあ今作って進ぜなさい』
空花「いいですよ?そうですね、せっかくですからお仕事の曲にしましょう。働くことへの賛辞を歌詞に込めた働くすべての人々への応援歌です。…あれ、なんだかあんまりいつものようにワクワクしないわね。いいや。…できた!それでは聴いて下さい。空花伶の新曲で『働かなければいけない』」

「働かなければいけない」
作詞作曲 空花伶

働かなければいけない
今日も私 行かなくちゃいけない
4時に起きなきちゃいけない
遅れるから さもなければ
仕事に

朝食、食べなくちゃいけない
時間までに 家立つまでに
いやはや
早く食べなくちゃいけない
食べるの遅いけど 味しないけど

電車に乗らなくちゃいけない
人混みを抜けなくちゃいけない
やっぱりはたらきたくない
それでも 逝こうか

働かなければいけない
私達は 我々人類は
生き延びなくてはいけない
だから いきたくないけど
行かなくちゃ

はたらかなければ、
なければ
なければ
なければ…。

空花「…できました」
クソ『人々が働きたくなるでしょうか』
空花「希望が見えなさすぎて、逆に引きこもりたくなると思います」
クソ『まあこれはこれで、空ちゃんのセンスが光ってますけどね☺️』
空花「そうでしょうか」
クソ『私たちが手を取れば、きっともっと面白くて、で、働きたくない人が働くことへの希望をほんのりと感じられる、そんな素敵な曲ができると思いますよ』
空花「そうかな」
クソ『そうだよだって私達、「俺たちはいつでぇーも、2人で一つーだぁーったァ、じーもとじゃ負け知らぁずぅーーー🎵」』
空花「…」
クソ『そうでしょ?☺️』
空花「…こう言う時こそ、オリジナル曲で自分の気持ち表現しろやっ!!!」
クソ『だって作るのめんどくさいんだもん』
空花「やっぱり、あんたと手を取るのは金輪際ごめんだすっっ」
クソ『☺️』

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