きのこのなぐさめ紹介 ①アミガサタケ/トガリアミガサタケPART1
見出し画像

きのこのなぐさめ紹介 ①アミガサタケ/トガリアミガサタケPART1

 みすず書房から間もなく発売される『きのこのなぐさめ』の紹介文をぽつぽつ書いていきたいと思います。

きのこのなぐさめ

著者 ロン・リット・ウーン
訳者 枇谷玲子、中村冬美

(概要)

悲しみの淵にいた私を、そこから連れ出してくれたのは、きのこだった――。

マレーシア人の著者は、文化人類学を学ぶ交換留学生としてやって来たノルウェーでエイオルフと出会い、恋に落ちた。夫婦となった二人は深く愛し合い、日々のささやかなことも人生の一大事についても、何でも話し合う仲だった。
ある朝、いつものように自転車で職場に向かったエイオルフが突然倒れ、そのまま帰らぬ人となる。最愛のパートナーを失った著者は、喪失の痛みのさなか、ふと参加したきのこ講座で、足下に広がるもうひとつの世界、きのこ王国に出会う。きのこたちの生態は、不可思議な魅力に満ち満ちていた。
苔むす森でのきのこ狩りの効用と発見の喜び。きのこ愛好家間の奇妙な友情と不文律。専門家・鑑定士への「通過儀礼」。絶品きのこトガリアミガサタケ。悪名高いシャグマアミガサタケ。色・形・匂いの個性とその奥深さ。とっておきの、きのこレシピ。
悲しみの心象風景をさまよう内面世界への旅と、驚きと神秘に満ちたきのこワンダーランドをめぐる旅をつづけ、魂の回復のときを迎える、再生の物語。約120種類のきのこが登場。

**********************************************

そのロンさんがBBCに出演されました。こちらで聴けます(英語)。こちらの内容を少しずつ紹介してまいります。

10:22ぐらいからロンさんが一番のお気に入りのきのこについてお話されています。ロンさんのお気に入りはアミガサタケ(トガリアミガサタケ)だそう。

アミガサタケは日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、『美味しんぼ』にも実は登場しているのですね。

元乃木坂46の生駒里奈さんも番組で探したようです。

作者のInstagramにも登場します。

乾燥させたアミガサタケ。

中国産。ロンさんは中華系マレーシア人です。マレーシアからノルウェーに留学生としてやって来て、そこでノルウェー人のエイオロフさんと出会い、恋に落ちました。エイオロフさんが本当に素敵な人だったようです。追ってご紹介しますね。この本はきのこの本でもあり、喪失からの再生の本でもあり、男女がともにいたわり合う男女平等の国の夫婦の形を描いた愛の本でもあります。

長さを測っていますね。

こんなイラストも。

とりたてのトガリアミガサタケ。

作者の動画ではありませんが、ノルウェーの森に生えているトガリアミガサタケの動画です。他のきのこも混ざっていますが、Spissmorkel(Morchella)と書いてある、網状で先が尖っているきのこがトガリアミガサタケです。


さて、このアミガサタケ/トガリアミガサタケをはじめとするきのこが、最愛の夫を失い、生きる気力をも失いかけていた作者を悲しみの淵から引き上げ、再び人生を歩めるようにしてくれた様子が、この本には描かれています。一体どうやって? 死ときのこに一体、何の関係があるのでしょう? 

本作は「ここ長らく私が読んだ中で最も驚きに満ちたオリジナリティ溢れる本」とノルウェーの批評家にも絶賛されています。

『きのこのなぐさめ』よろしくお願いします!

次回、このアミガサタケ/トガリアミガサタケがどんな風に作品に登場するのか紹介します。



(続く)

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
北欧語の翻訳者枇谷玲子です。北欧の書籍について書きます。 https://twitter.com/trylleringen https://www.huffingtonpost.jp/author/reiko-hidani/ http://reikohidani.net/