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土とは? ~しぜんのかがく7月ep.02 防災豆知識~ハザードマップをみよう。そのわけは?

土とはなんでしょうか?土は岩石が細かくなったもの。
「風化」によって、作られます。
風化とは、太陽の光、風、水の流れ、水か凍ったり溶けたり、生き物の働きによって元の形が崩れて変化してできるのです。

土のサイズ

土は岩が風化して礫岩(2mm以上)、砂(2〜0.02mm)、シルト(0.02〜0.002mm)粘土(0.002mm以下)になります。※ここでは、国際土壌学会の基準を紹介しています。

どうやってできるのか?

皆さんが想像する土は「黒いまたは茶色のふわふわとした土」これは豊かな土である「土壌」です。
どうやってできるのでしょうか?実は「水や生き物」がいないとできません。微生物、キノコ、ダンゴムシ、ミミズなどの生き物が関わります。土は生き物が関わると団粒構造を作り隙間ができ、水分を含むことができます。カルシウム、リン、ナトリウム、マグネシウムなどの養分は、水に溶けて移動します。
※団粒構造はミミズなどの粘液(コンドロイチン、ヒアルロン酸など)が土にくっついてできる。
水は土の隙間を通り、毛細管現象で地下まで浸透していきます。

団粒構造と毛細管現象

豊かな土(土壌)とは?

豊かな土とは植物が生きていく上で必要な養分を含み、水を多く含むことが出来る土のことを言います。特に日本に多い黒い土は黒ぼく土と言われて(歩くとボクボクいう所から)、落ち葉などが分解して黒くなっており、非常に豊かな土です。

豊かな土は、実は地球にしかありません。水、生き物、風化の条件が揃ってできます。そのような星は地球だけです。

月は岩石、レゴリス(100μm=0.1mm)と言われるサラサラした砂のみ(小麦粉のよう)で、土ではありません。火星は赤い土。赤色は鉄が酸化した色。腐食せず、炭素を含む微生物がいませんので、土(土壌)とは言えません。

Credits: NASA/ Neil Armstrong

<<防災豆知識1>>ハザードマップをみよう。そのわけは?

ハザードマップを見ていますか?データでも見られます。各市のHPまたは国土交通省重ねるハザードマップがあります。

ハザードマップは災害リスクのシミュレーションです。特に水害では平成27年の水防法改正以後、今では1000年に1度の浸水想定で作られています。1000年に1度というと、頻度はかなり少ないと思われますが、実は平成30年7月豪雨のような大災害では、岡山県倉敷市真備でハザードマップ通りに水害となりました。

豪雨による浸水想定図と洪水ハザードマップ

滅多におこらないと思われていた災害が近年地球温暖化の影響などで起こっているのです。ハザードマップを事前に見てるかどうかで、自分の命を守れるか守れないか?が決まってくるかもしれません。ぜひ一度ご自身の自宅、職場、学校などの災害リスクを知っておきましょう。

(補足)必ずしもハザードマップの範囲の限界線まで災害になるわけではなく、それ以上の浸水や被害になる可能性もあります。それ以下の場合もあります。あくまでシミュレーションなので、ハザードマップの限界線に惑わされないように。リスクが高い場所がわかったら、なるべく早くそこから離れて避難することが大事です。

⭐️Podcast本編はこちら↓宜しければお聴きください♪

神田沙織 がりれでぃ スピンオフ
ナチュラル・サイエンス・ラボ
しぜんのかがく

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