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乳がん卒業!のはずが、副作用のせいで治療中に感じたわだかまりを思い出し、乳がん業界に物申したくなった日記

2022年3月31日

前回、なかばやけくそ気味に「乳がん日記最終回!」と宣言したが、それからどんどん気分が落ちこんでいった。

いや落ちこむというか、頭がもやもやするというか、何かひとつ考えはじめると、そのことが頭から離れられなくなるといった具合だった。

少し落ち着いたいま考えると、リュープリンの副作用だろうと見当がつくのだが(鬱になるという副作用は珍しくないらしい)、本を読もうとしても集中できず、ウォーキングする気にもなれない倦怠感がのしかかってきた。

頭がもやもやしていてもそれなりに仕事はできるものの、クリアな頭で効率よく進められないことにいらいらした。いやもちろん、ふだん100パー集中して仕事しているわけではないのだけれど、
でもずっとこの調子なのだろうか? 
と考えると焦燥感に襲われ、さらに落ちこんでいった。
そのうえ、こうやって落ちこんでいると免疫力が下がるのでは? 
ということまで心配になった。

頼朝、悪い男やな~と思いつつ、義経のドーナツを食べに行きました

そんなこんなで鬱々としていると、これまでの治療で感じた疑問やわだかまりがむくむくと蘇ってきた。

以前に読んだ『身体のいいなり』(ここでも紹介しましたが)の作者の内澤旬子さんのように、仕事ができなくなってホルモン治療を中断した人だって少なくないようだ。ホルモン治療は5年または10年続くのだから、仕事に支障が出ないよう副作用対策をもっと重視すべきではないだろうか?

そもそも、先日のピンクリボンのポスター騒動でもわかったように、乳がん業界って、女は胸の形や恋愛のことばかり考えているという偏見があるのではないだろうか? 胸さえ残せれば、あるいは傷が目立たなければ満足するだろうという雰囲気を感じる。

いや、雰囲気ではない。実際、抗がん剤治療すべきかどうか治療で悩んでいるとき、「胸が残ったからよかったやん」と先生に言われたのだった。
そのあと、「これから結婚しないといけないし」と冗談めいた口調で付け加えられた。

女が気にするのは胸が残るかどうかとか、これから結婚・出産できるかどうかばかりだと思っているのだろうか? 

と、こういった念が脳内をぐるぐると駆けめぐった。

そんなふうに悶々としているさなか、健康診断の結果が届いた。病気になる前はずっとオールAだったのに、今回血液検査で赤血球の値が基準値より減ってBとなり、肝臓の値(γ-gtp)も基準値内ではあるが悪くなっていて、
このまま薬を飲み続けていて大丈夫だろうか?
と、またも不安に陥った。

さらに考えると、今回自分で健康診断を受けたので血液の値を確認することができたけれど、基本的に病院の術後検査は年に1回のマンモグラフィーと定期診察(触診、もしくはエコー)のみのようだ。血液検査がなくて大丈夫なのだろうか? 

たしかに、乳がん診療ガイドラインでは、術後にあれこれ検査しても予後が改善するわけではない、費用対効果が低い(医療費がかかる)という理由で、術後の精密検査は「推奨しない」とされている。

けれど、フツーに考えて、もしも、万が一、再発した場合は、はやく見つけた方がいいに決まっているのではないだろうか? 
現在これだけ治療法や薬が進化しているのだから、小さいうちに見つけて叩くのがベストなのではないだろうか?

と、悶々とした思いがリュープリンによって加速させられ、どこに聞いたらいいんや~とあれこれ悩んだすえに、病院にがん支援相談センターがあったことを思い出した。土曜日もあいているらしい。
そこでさっそく電話して、4月2日に予約をとった。

(若手バンドのなかでも、歌詞の切なさは群を抜いているのではないでしょうか。このサウシーも出るライブのチケット、当たりますように!)


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