見出し画像

顔面コピー

衝撃を受けたこと

「明日で夏休みも終わり」と、娘の工作の宿題も何とか終えた日。
たまたま夕方のニュースで見て、衝撃を受けた。

それは、顔面コピーの井口さん
彼は20年以上も、施設とコンビニのコピー機を使って
作品を作り続けている。

なによりも衝撃を受けたのは、周りの人たちが彼の行為、
顔をコピーするという行為を認めているという事。

彼は自閉症スペクトラム障害で、福祉施設に通っている。

というか、これまでの私の周りの職員さんなら、
「そんなことしちゃダメ!」
と、その行為をさせないと思う。

「コピー機は遊ぶものじゃない!」
「コンビニのコピー機でそんなことしたら迷惑!」
とか言いそう…。

でも、彼の通う施設の職員さんは違った。
そして、彼の作品はアートとして評価されるまでになった。

井口さん自身は、きっとアートな作品を作ろうとか
思ってないんじゃないかなと思う。
ただただ、自分の顔をコピーするのが楽しい!
コピーできたものを見るのが楽しい!
っていうだけだと思う。

コピーした自分の顔を見て、井口さんはとても満足そう。

一見、そんなことして何になるの?と言うようなことでも
そこに価値を見出してくれる人がいる。

たとえ価値を見出してもらえなくても
井口さんにとっては、日常の楽しい?一コマ。
井口さんの安定剤のひとつでもあるのかなと思う。

このことから思う事

他の人にとっては、意味のなさそうなことでも
本人にとってはとても意味のあることもある。
井口さんは、たまたまやっていたことが
アートとして評価されたけど、
たとえ評価されなくても、本人にとっては
とても大事なことなんだろうなと思う。

いろんな人たちの気持ちを尊重できる社会になればなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?