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現実問題(働かない弟)⑤

引き続き、弟のことをさらけ出してみよう。

家賃滞納の衝撃的なことがあったが、何とか大学を卒業することができた。

そのまま、大学のある青森での就職も決まった……のだが、またまた、ダメさをさらけ出すのである。

電気工事関係の就職先で、寮があり、家具家電も会社で半分の費用を負担してくれるという、今時にない待遇の会社だった。そこを、たったの3日行っただけで辞めてしまった弟である。

何が嫌だったのか話しもしないのだから、親もどうしようもない。
弟のことだ、ちょっと注意されたとか、怒られたとかの理由で嫌になってしまったのだろう。

会社を辞めたのだから、寮にはもう居ることができない。

青森から実家の山形へ帰ってこなくては行けなくなったのだが、引っ越しに独り暮らしとは思えないバカみたいな費用がかかる。

そう、莫大な量の漫画本やフィギュアのせいである。

普通、軽トラック1台で済む荷物がトラック3台分の荷物だったのだから、びっくりする。

六畳の部屋が荷物で溢れかえっていた。天井に届く程の本棚に漫画がギッシリ。女の子のフィギュアもギッシリ。そして、何故か3台のパソコンとプリンター。

親が貧乏で我慢しているのに好きな物を買って、好きな物を食べて、体格も随分変わって帰ってきた弟である。



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