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仕事は恋人か、結婚相手か

事業を共に進めているパートナーとこんな話になった。

「仕事は恋人か、結婚相手なのか」。

「わたしと仕事とどっちが大事なのよ!!」というよくある恋愛相談ではない。現代の働き方において、仕事とどんな風に付き合ったらいいのだろう?という問いだ。

終身雇用の崩壊と、副業解禁になってから

この議論を始める前に、仕事を取り巻く環境を簡単に、整理しておきたい。

働き方改革が施工される前から、終身雇用制度は崩壊し、今や勤続25年、30年…という発想自体がそもそも難しくなった。それに伴い企業は副業を解禁。いくつかの仕事を掛け持ちする「複業」を推進する企業も出てきた。

それだけ、企業の存続が不透明になると同時に、「社員」「アルバイト」といった枠通りの働き方から自由度は増したのだろう。現にフリーランスとして働く人口も増えてきている。(内閣府の調査によると2019年調べで306万人~341万人の推定値がでている)

つまり、働き方の多様性が生まれ始めた結果、会社と自分との関係が一辺倒ではなくなってきた、ということを意味している。これはどういうことか?

仕事をお金をもらうためだけのもの、と割切る人。
自己実現の場として活用する人。
趣味性、嗜好性が高く仕事自体を楽しむ人。

あるいは複数の会社に席を置くことで、自分の能力や経験で会社に価値を提供する人もいる。

つまり、「雇う」「雇われる」の構図はとっくにない(とわたしは感じている)。というか単純な考え方で済むほど、現代は単純化された社会ではないし企業に体力もない。
それはこのコロナ禍でも浮き彫りになった課題のひとつでもある。


若い生産人口が減った結果、企業間による優秀な人材の取り合いが生まれた

企業を存続させていくのに何が必要か。

それは昔も今も変わらない。

「人財」である。

ICTやAIソリューションの勃興はありつつも、明日からすべて人間に置き換わるわけではない。つまり、企業が続いていくためにはより優秀で若い人材が必要になる。しかし、ご存知のように少子高齢化により日本の生産人口は減少を続けており、2019年には過去最低を更新した。

さて、そうなると企業は優秀で若い人材が欲しいがために、採用に力を入れることとなる。

■旧態依然とした、上から言われることをやる押しつけ型のワーク
■会社が上、社員は下という上下関係
■福利厚生がほとんどない

には魅力を感じない。それならば、

◎ワークライフバランスを考えられるワーク
◎会社と社員とは対等な関係
◎福利厚生の充実
◎在宅・フレックスなど働き方の多様化

など、若い世代がより魅力を感じられる会社へとアップデートする必要があるのだ。

好きな仕事よりも、「好きな人」と仕事をする考え方にシフト

なにせ若い世代にとっては、企業から「選ばれる」よりも企業を「選ぶ」立場になっている。だからこそ企業は求職者との共感性や共通点をより多く持つ必要がある。

実際、若い世代が仕事を選ぶ際、自分が「やりたい仕事」で選ぶこともあるだろう。しかし、労働環境・労働条件の場合(そしてそれは現代では多く存在する)それよりも「好きな人と仕事をしたい」というマインドになるのだ。(SHOWROOMの前田氏もかつてそう発言していた)

「嫌いな人がいてもそれが仕事」は昔の話。生産性を上げるには好きな人、言い換えれば「憧れの人」「自分のビジョンと合っている人」と仕事をしたがる傾向にあるように思う。

仕事を恋人ととらえるか、結婚相手ととらえるか

ここで冒頭の質問に戻ろう。

自分がいいな、と思っている仕事を「恋人」ととらえるか?

「結婚相手」ととらえるか?

今の会社をどうとらえているか。改めて問いただしてみるといろんなことに気付く。


たとえば「恋人」ととらえるなら、ある程度のことは目をつぶっていても、今よりももっと好きな仕事が現れたらあっさりと別れて次の仕事にいくそのスピードは速くなるだろう。

一方「結婚相手」ととらえるなら、相手のことをより深く知って、その人と一生添い遂げたい、と思うかもしれない。ましてそこで実績が積み上げられたら、仕事が「家族」のようになるかもしれない。それはそれでとても幸せなことだ。

だからこそ、企業は「結婚相手だよ」と社員に思ってもらう必要がある。とわたしは思っている。そのための努力を惜しまないことがますます必要になってくるだろう。そういう意味では、一番大切なのは「社員とマネージャ・社長が対等な関係を築ける会社」だとわたしは痛感している。マジで。


「結婚相手だ!!」と思えるような仕事に出会うにはやっぱりトライ&エラー

「仕事を恋人ととらえるか?結婚相手ととらえるか?」
について。

わたしの答えは「(いくつかの恋人=仕事を経由して)結婚相手としてとらえるべき」だ。

ちなみにわたしはライターの仕事は一生の伴侶として考えているが、それまでにはたくさんの仕事も経験したし、たくさんの失敗も経験した。借金背負ったりね。

「やってみないとわからない」ことはこの世に本当にたくさんあって、その中から自分の一生の仕事を見つけるといい。もちろん一生の仕事を見つけなくてもいいけれど、人生100年時代、一生の仕事を見つけておいた方が豊かになる。精神的にも、経済的にも。それは確かだと思う。

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拠点をもたないライター。ひとが好き。ものが好き。でもひとりも好き。フリーライターとして8年。今後はライターを目指す皆さんにも情報共有していきたいです。