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【英語プレゼン】ありのままの自分で勝負したい

こんにちは。
英語コーチの ながき れいか です。

以前、英語レッスンを受講してくれた人が
2年以上ぶりに連絡をくれました。

外資系で働いているAさん(50代女性)
Aさんと話していて、英語を使う時に
忘れがちな大切なことを思い出しました。
忘備録として残しておきたいと思います。

会社の福利厚生プログラムの一環として
TOEICコースを受講したAさん。
2期受講してTOEICスコア目標達成。
次の年は、ビジネス英語の個別レッスン。
そちらも会社持ちで。手厚い。

最近は優秀な人材を確保するために
社員さんたちに、新しいことを学べて、
自分を高められる環境を提供することが
すごく大切らしいです。

でも、英語ができるようになって
転職しちゃう人もいて、しかも優秀な人ほど
外に目が向いていて…
人事担当さんもなかなか難しい舵取りを
してるようです。


さて、話が戻りましてAさんについて。

大変おめでたいことに、
新しい大型プロジェクトのリーダーに
選ばれたそうです。

「本社の偉い人たちを前にプレゼンをするから準備を手伝って欲しい」

そんな依頼をいただきました。
おめでたい貴重な機会に思い出してくれて
嬉しい限りです。

まずスライドを見せてもらうことに。
自己紹介みたいな内容と
これまでの実績+背景
新しいプロジェクトの展望
こんな骨組みのプレゼン。

シンプルでみやすいレイアウト、
話すポイントも箇条書きにまとめてあるし、
「よくわかっている内容だから話しやすい」と
言ってて、準備万端のはずなのに、
スライドを1枚ずつ説明していく彼女は
なんか歯切れが悪い。

流れがわかりづらいところがが2箇所
「英語の説明を調整しよう」と話し
彼女の言いたいことををまとめていると
なんかおかしい。違和感が…

「このスライドで伝えたいことは何?」

「この論点は、どこにつながるの?」

何を言おうとしているのか、
よく分からないのです。

彼女は面白い経歴の持ち主です。
日本の大企業で技術系の仕事をして、
外資系ベンチャーへ転職。
技術兼営業をした末、M&Aの後処理。
4社目の現職はカスタマーサクセス担当


これまでの昇進も、今回の抜擢も

「私のユニークな強みを買ってもらえた」

そう言っているのに、プレゼンで話すのは
一般論みたいな会社のビジョンばかり。

「Aさんが伝えたいことは何ですか」
何度も質問をくり返す。
「ここで1番言いたいことは何ですか」

すると、ある一本の線が見えてきた。
強いメッセージが出てきた。

「Aさんが、これを伝えるのには〜〜〜の順番がいいのではないですか?」

出せる情報が限られているので、書いている内容が曖昧でごめんなさい…


するとAさんが、

「実は、いつものプレゼンではその内容を、その順番で話します」

素朴な疑問

じゃあ、なぜいつも通りじゃないの??

「本社の人の前だし、キャリア的にも大事なプレゼンだし、と考えてたら『いつもとガラッと変えなくちゃ』と思っちゃって…」

「せっかくだから、『ちゃんとした英語を使おう』と会社のウェブサイトからコピーしたり、ChatGPTを使って書きました」

そうだったのか…
それを聞いて、ますます
Aさんの意気込みが伝わりました。

でも、だからこそ
「いつもの自分らしさ」で勝負しませんか。


Aさんのユニークな経験から作られた
人柄、チーム統率力、リーダーシップが
伝わるように。

多国籍チームをまとめるAさんの英語は
シンプルで誰にでも分かりやすい。

そのままで素晴らしいじゃないですか〜

Aさん

「そうですよね!実は、いつも通りの方が私自身も話しやすいし、自信を持って人前に立てる」

作り直すことに。

でも今度は、いつもの自分らしい版だから
すぐ完成。

「スライドを作っている間に、言いたいことがドンドン頭に浮かんできた。プレゼンするのが楽しみになってきました」

勝負の時だからこそ、
ありのままで、いつもの通りで
いきたいですね。

英語を使う時、身構えちゃって
「ちゃんとした英語」を外に探しにいく。
でも、本当に突き詰めて見つけたいのは、
自分らしさが発揮できて、なおかつ
相手に伝わるような言葉。

Aさんの言ってたように
自分らしく、いつも通りだと
自信をもって挑める。

がんばれー、Aさん!


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