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「発音の勉強って独学じゃ難しい」と思った時に...

こんにちは。
英語コーチ、日本語教師の
永木れいかです。

発音の学びについて
英語と日本語の両方からインプットが
ありました。

わたしは、フランス語を勉強中ですが
いくつかできない発音があり苦戦中。
どうしても日本語に引っ張られる。
練習しても口の周りの違和感が拭えない。

そんなわたしと同じように
独学で英語を学んでいる人から
発音について悩みを聞くことが多い。

「マネして言ってるけど正しいか分らない」

分かる〜、リピートしても「なにかが違う」感が…

そうなると上達感も味わいづらいし続かない

発音は大切らしい、と聞いて
なんとなくやったけど、正直なあなあ

でも、やっぱり気になる。

正しい発音の学び方って何…

そんな問いへの1つのヒントが
日本語学校でやった遊び半分の活動から
見えたのでご紹介します。



夏のアルバイトを探している、というAさん
履歴書を見せてくれました。
インターネットで調べて自力で書けた、と。
外国語で履歴書って、すごく難しい。

「すごいですね!」と喜びあった後、

ふと職歴に目が止まった

「2023年8月 札幌ビル園」

去年も夏休みにアルバイトをしたらしい。

札幌ビル園…もしかして…

札幌ビール園では…

聞いてみると、やっぱり「ビール園」
日本語の「ー」伸ばす音って
多くの日本語学習者にとって難しいらしい

で、Aさんが話しているのを聞くと
「昨日はビルを飲みました」と
「ビール」を「ビル」と発音している。

よくよく聞いてみると他のみんなも
「ビル」って言ってるではないですかっ!

うちのクラスにはビール好きが多くて
よくビールが話題になるのに
全然気がつかなかった。
日本語教師としての未熟さを感じる。

「ー」伸ばす音と一緒に使うのが
カタカナ。
これが苦手な生徒さんも多い。

ということで、2つを一緒に学べる
活動をすることにしました。


順番で1人1つずつカタカナ語を言って、書き取りをする

Bさん「チョコレート」

他の人はノートに書く。
書くとき、全員ブツブツと
「チョコレート、チョコレート…」と
唱えながら1文字ずつ書いていく。

考えた答えをホワイトボードに
書いてもらった。

1人が答えを書くと「自分はこう思う」と書き足してくれた。その積極性がいい!

答え1)チョコレト

答え2)チョクコレット

答え3)チョーコレート


ザワザワ、ザワザワ

また全員がブツブツと唱え出す
「チョコレト、チョクコレット、チョーコレート」

答え1)から順番にみんなで
読み上げてみる。

「多分、違う」と1人が言った。

わたしが「チョコレート」と言うと
Cさんが前に出て

チョコレートと書いてくれた。

みんなで読んでみる。

チョコレート」が発音できた!


音を聞いて書きとる学習方法を
ディクテーションといいます。

自分の聞き取った音(認知した音)と
実際の音声とのキャップを
目で見える形で確認できるから、
リスニング力を上げるトレーニングとして
よく使われます。


これが発音を学ぶのにも
とても良い。

「発音の練習」っていうと
・音声を聞いて、リピート
・舌の位置や、口の形を学ぶ
こんな練習が思い浮かぶかもしれません。


でも何よりも先に、音をよく聞く
これをやっておきたい。

よく聞くって、どういうことか?

やってみると分かるけど、
聞こえないものは聞こえないし、
何度も聞くことが「よく聞く」とは限らない


だから、「書き取る」つもりで聞く
そうするとグーと集中して聞ける。

聞いた音を書き落とすときに
ブツブツ唱えたり、頭の中でリピートしたり
音声を何度も味わうのも良い練習。

書いた言葉と音を比べる頃には
だいぶ、その音に慣れているのでは。

音に十分慣れたら、発音できる準備できてる

発音の練習にディクテーション
意外な組み合わせなもしれないけど
試してみてください。


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