「ネイティブが使う英語」を目指す前に考えたいこと
こんにちは!
英語コーチ ながきれいか です。
「これネイティブが使う表現ですか?」
こんな質問を受けるたびに
少し困ってしまいます。
ネイティブ英語って何だろう。
アメリカ英語?イギリス英語?
オーストラリア英語?
シンガポール英語はどう?
インド英語は?
World Englishes (世界の英語たち)
色んな英語が使われている現実
私はそんなふうに感じています。
書くとしたら
読む人が分かるか。
話しているとしたら
聞いている人が分かっているか。
日本語でも同じですよね。
同じメッセージを伝えるのも
3歳の子どもと、大人相手じゃ
使う言葉も話し方も変わってくる。
英語でのコミュニケーションだと
文化の違いも考えたい。
日本は高コンテクスト文化
以心伝心。
相手も自分と同じような価値観、
考え方、前提でコミュニケーションしてるから
それらのものは省略してOKと考える。
そうすると言葉に表さない部分に
たくさんの情報が隠れている。
相手の意図を汲み取る
阿吽の呼吸。
この感覚をそのまま当てはめて
「ネイティブ英語」の表現を使っていても
英語でのコミュニケーションは
うまくいかないことがある。
この前レッスンで、
Do you want to start your own company?
(会社を立ち上げたいですか)
というトピックでライティングをしました。
生徒さんの回答の一部↓
話の筋は通っています。
英語もイイです。
学校や英検のライティングだったら
良い点数が取れそうです。
でも彼は多国籍のチームメンバーとの
コミュニケーションの質を上げるために
このライティング練習をしています。
そうすると、
I want to stabilize my family.
(家庭を安定させたい)
この後に、より具体的な説明が欲しい。
日本的な感覚だと
「家庭の安定ね。色々あるもんね」
と推し量って納得してくれる。
でもそれは高コンテクスト文化ゆえ。
低コンテクスト文化や
多国籍チームのような
色んな価値観・考え方が当然の状況だと
「安定っていうのはね…」
「なんでかって言うとね…」
と明確にしていかないと
こんなふうに受け取られかねません。
こちらの生徒さんは
こんな説明を追加してくれました。
ここまで言われると、
「そうなのね。家庭の安定ね」
と理解してもらえそうです。
「ネイティブの使う英語」の前に
目の前にいる、その人に伝わる英語
そんな気持ちで話してみると
「正しい英語を話さなくちゃ」なんて
プレッシャーも小さくなるものだと思います。
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