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ようやく

ようやく、だ。

レッスン中にずっと指示を出したり手本を見せたりし続けるのではなく、覚えたけれど身体が馴染んでいない事をすぐに復習して頭だけではなく身体で覚える学び方を推奨し、「はい、自主練しましょう!」の声と共にワラワラと受講者が試行錯誤し始める環境を長い時間かけて整えてきた。

基本的にどなたでもどうぞというスタンスのスポーツクラブでのレッスンは実に様々なモチベーションやコンディションの方々が参加する。その大半は、程良く汗がかければ良い・音楽に合わせて何となく揺れてるだけで楽しい・大人数のワイワイした環境に居ると楽しい、という心境ではないだろうか。それはとても素敵なことだしスポーツクラブの「気楽に運動を楽しんでもらいたい」の理念にも合っていると思う。

ただ、僕に限って言えばそこプラスご自分の中に眠っている潜在能力を開花させて貰えるキッカケになれば良いなと思ってレッスンを展開している部分が大きいので、心を鬼にして少し負荷の強い運動をさせたり「ひとりで出来た!」喜びを味わってもらったりしている。

有無を言わさず型に嵌め込んで強制的に楽しませるようなレッスンにした方が良いのか…と悩んだことも度々ある。しかし、そんな誰がやっても同じお仕着せのレッスンはどう考えても生産的ではない(某国会議員の多様性を踏みにじる発言に対する皮肉も込めて)と思うので信じる道をひたすら突き進んできた。

最近ポツポツと有難い貴重なご意見も頂けるようになり益々有機的なレッスンへと変貌しつつあるのを実感する。

誰かに言わされている言葉だったりどこかの受け売りの言動だったりはすぐにお里が知れる。例え間違った信念だったとしても全力で自分の口で唱えていれば正しい道へと誘ってくれる人が現れる。

ようやく、大の人嫌いの僕も人並みにコミニュケーションが取れるようになってきた、らしい。

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