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Acompanyの事業開発(BizDev)はどんなことをしているか?

こんにちは、佐藤礼司(サトウレイジ)です。

今回は、Acompanyが手がけているプライバシーテックの事業開発(BizDev)は、どういうことをやってるのかを書きます。

実は事業開発という業務が、社内も含めてなかなかうまく伝えるのが難しいんですよね。なので、これは社内の人たちも含め、「そもそも事業開発って何?」という人たちに向けて書きます。

いろんな考え方があると思いますが、これは自分なりの解釈です。

まず、事業開発とは?

まず名前からですが、「事業開発」というのはBizDev(ビズデブ)とも言われます。Business Developmentの略ですね。この「事業開発」って最初聞いた時、全然ピンと来なかったのを覚えています。笑

事業開発というのは、”まだ市場がしっかりと形成されていない領域”で、求められる仕事です。

市場がしっかりと形成されていない、というのは、市場とソリューションの距離が遠い状態ですね。

「距離が遠い」というのは、顧客自身が自分の課題を正確には認識していなかったり、ソリューションを提供する方もどういう製品を誰に届ければ売れるのか、がわからない状態です。

そして、それを解決するのが事業開発です。顧客とソリューションの距離を近づけるために必要なことをやります。

で、実際何をやるの?

雰囲気はわかったとして、実際は何をやるのでしょう?

答えは、顧客とソリューションを近づけるために必要なことは全てやる、です。

思いつくものを挙げると、こんなものがあります。

  • 市場探索:自社のソリューションがどういう顧客層に合っているのか

  • ターゲット選定:具体的なアプローチ先企業や部門、担当を特定

  • 顧客理解:実際に顧客が抱える課題の解像度を高める

  • ソリューション設計:価格、期間、サービスレベルなど、顧客の要望に合い、自社の利益も確保できる形で設計

  • プロダクトフィードバック:プロダクトに改善点や機能バージョンアップのフィードバック

  • パートナー探索:自社だけでは難しい場合にパートナー企業を探索し、アライアンス方針などを決定

他にも、細かく挙げればたくさんあるでしょうし、顧客ビジネスのコンサルティングやプロジェクトマネジメントを行う場合もあります。

この辺りは、企業や業界、ソリューションによっても求められる要素は違うかもしれません。


これらはやればやるほど発見や軌道修正があります。その度に調査を追加したり、資料を新しく作ったり・・・同じことの繰り返しがほぼありません。

実際、以前作った資料は数週間経つと古くなっていったりしますし、顧客ごとにニーズや事情は異なるので、それに合わせて資料や説明ストーリーを作り込んで行くことも求められます。

また、社内のいろんな人にフィードバックを伝えて、市場に合わせて何を優先的に進めてもらうかも重要な仕事になります。「顧客に満足してもらうためには、プロダクトにこういう機能が必要」とかですね。

なので、上記で挙げたような作業を、ずっと進化させながら実施していくイメージです。

いや、普通に大変じゃない?

当然ながら、これだけ幅広い領域を1人でやるのは大変です笑

でも、チームや組織で解決できることも多いですし、全てを事業開発が行う必要はありません。

例えば、Acompanyでもエンジニアや法務、マーケティングなど各部署にスペシャリストがいて、相談しながら、時にはとても頼りながら、日々解決しています。

あるいは同じ事業開発でも、得意領域はそれぞれ違い、補完し合うところもあります。

ただ、事業開発が全体を見て、今足りていないものが何か、を考えて行動していくことが重要です。

その点は、営業や事業企画、コンサルタントなどと、近しいものの異なる点かな、と思っています。

Acompanyの事業開発の面白さ

プライバシーテックは、まさにこれから社会実装のフェーズを迎えます。ガードナーのハイプサイクルでも、プライバシーテックは数年前のAIと同じフェーズにいます。

プライバシー規制が強まる中、プライバシーテックでの解決を望む声が高まっています。一方で、プライバシーテックを導入し活用する事例は、まだまだ増やしていく段階でもあります。

Acompanyではプライバシーテックの一つである「秘密計算」に現在注力しています。以下は、秘密計算エンジン「QuickMPC」の説明です。

これから社会実装フェーズに進むAcompanyの事業開発は、個人のキャリア目線で見た場合、2つのメリットがあると思っています。

まず、事業開発の経験を得ること自体が、とても貴重だと思っています。まだ事業開発という職種自体が少ないというのもあります。

加えて、Acompanyの事業開発では、大きく3つのポイントが重要になります。

  • プライバシーテックの技術理解

  • 課題を持つ業界・顧客の特性

  • 個人情報保護法をはじめとする法律理解

今、プライバシーテックに身を投じるということの最大のメリットは、その市場において貴重な専門家になれることです。これはキャリアにおいても市場価値が上がる、という点でとても意味があると思います。


ということで、事業開発の位置付けや役割、プライバシーテックでの事業開発について少しは理解が深まったでしょうか?

なかなか説明が難しいのですが、もしもっと具体的に聞いてみたい!という方がいらっしゃれば、Meetyもやっていますのでぜひお話ししましょう!

もちろん、Acompanyでは事業開発を募集しています!こちらも興味があれば、ぜひご覧ください!


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